埼玉県内初の不登校児童生徒に対する『3D教育メタバース』活用実証を開始

2023年11月20日(月)17時16分 PR TIMES

〜長期欠席している児童生徒の「仲間と学びあえる新たな学び舎」整備に向けて〜

東日本電信電話株式会社 埼玉支店(支店長:市川 泰吾、以下「NTT東日本」)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(代表取締役社長:牧内 貴文、以下「NTTスマートコネクト」)は、さいたま市が取り組む実証事業※1において、長期欠席している児童生徒達の「仲間と学びあえる新たな学び舎」の整備に向けて、NTTスマートコネクトが提供する『3D教育メタバース※2』を2023年11月20日(月)より活用いただくことになりました。不登校児童生徒への支援として3Dメタバースを活用する取り組みは埼玉県内初となります。

 ※1:令和5年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業(文部科学省)
先端技術を中核に据えた新たな学校(Super DX School)の設置・運営に関する実証
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416148_00003.htm
※2:従来の教育メタバースは2D空間でしたが、NTTスマートコネクトが2023年8月29日よりサービス開始しました。

1. 背景と目的
 小・中・高の不登校が約30万人に急増し、90日以上の不登校であるにもかかわらず、学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けられていない小・中学生が4.6万人※3に達しております。文部科学省からも『不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにする』※3ことをめざし、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月31日)が取りまとめられました。
 一方、さいたま市教育委員会では、子供達に学校でも家庭でもない「第3の居場所『サードプレイス』」を提供していきたいという願いや思いを込め、2022年4月から「不登校等児童生徒支援センター(以下「Growth」)」を開設し、ICTを活用した学習支援体験活動等を通して、学ぶ喜びや仲間とのつながりを実感し、コミュニケーション力を高めていくことをめざしてきました。Growthの支援活動の結果、オンライン授業や個別学習等を通した知識習得だけでなく、今の在籍校が合わず長期欠席となっている児童生徒にも「オンライン上での居場所や交流の『場』を確保し、仲間と学びあう新たな学び舎の必要性」が顕在化しております。
 このような背景から、Growthでは、実証事業※1を活用し、不登校の児童生徒の新たな学び舎を確保できないか検討致しました。無線LAN環境の構築等でGrowthの活動を支えてきたNTT東日本は、Growthの教職員から「実証に向けて、2D空間ではなくよりリアルな空間で臨場感のある交流ができるメタバースがないか」、との相談を受け、NTTスマートコネクトと連携し3D教育メタバースの導入、活用シーンのコーディネートをしてきました。今後も、Growthのめざす「新たな学び舎」の実証実現に向けて、NTT東日本とNTTスマートコネクトが連携して支援をしてまいります。
※3:誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策について(文部科学省 令和5年3月31日発出)
不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにする
1. 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
2. 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
3. 学校の風土の「見える化」を通じて、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする
https://www.mext.go.jp/content/20230418-mxt_jidou02-000028870-aa.pdf
https://www.mext.go.jp/content/20230418-mxt_jidou02-000028870-bb.pdf

2.取り組み概要
(1)実施期間(予定)
  2023年11月20日(月)〜 2024年3月31日(日)
(2)実施内容
仲間の存在や距離を実感できる臨場感のある3Dメタバース空間を活用し、性別や容姿を気にせず自己表現ができるアバターを通じたコミュニケーションによって、協働的な学びの授業や行事等に活用していく予定です。

<実証の全体イメージと3D教育メタバースの位置づけ>
[画像1: https://prtimes.jp/i/23803/97/resize/d23803-97-40bdce60e96ade75edd9-0.png ]

3.各者の役割
(1)さいたま市
・不登校等児童生徒支援センター(Growth)による先端技術を中核に据えた新たな学校の設置・運営を実証
・3Ⅾ教育メタバースを活用した授業の実施/機会提供 等
(2)NTT東日本
・不登校等児童生徒の新たな学びの場(3Ⅾ教育メタバース)コーディネート
・3Ⅾ教育メタバースを活用した授業の企画/実践(予定)
・インターネット環境 無線LAN環境整備 等
(3)NTTスマートコネクト
・3Ⅾ教育メタバースの提供
・操作説明等の支援 等

4.3D教育メタバースについて
 実証にて採用する3D教育メタバースは、探究学習やアクティブラーニング、他校との交流授業などで活用いただけるよう教室や集会所、小ルーム(面談室)、アクティブラーニングルームなど、教育に特化した仮想空間を提供しており、授業や全体集会、グループワークや面談といった学校特有の様々なシーンでの活用が可能なサービスです。
 仮想空間ならではの3Dオーディオによる臨場感のある会話や、翻訳も含めた音声の自動テキスト化と吹き出し形式での表示等の充実したコミュニケーション機能だけでなく、音声や映像等のログ保存による出席確認や児童生徒達の活動状況の振り返り、テキストチャットの冒涜フィルタ等、仮想空間での学び舎として適したサービスとなります。

<3D教育メタバースの仮想空間イメージ>
[画像2: https://prtimes.jp/i/23803/97/resize/d23803-97-453c8e714cc827c937e7-0.png ]


<3D教育メタバース活用案>
3D教育メタバースは、場所や組織を超えたつながりによる学びの実現が期待されるサービスです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/23803/97/resize/d23803-97-8d76acdc9e4c192bbd71-0.png ]

(1)仲間とのつながり
臨場感のある空間での行事や仲間(アバター)と一緒に学びあう授業だけでなく、保護者会など同じ悩みを抱える保護者のつながりへの活用
(2)社会とのつながり
学校以外の組織(企業など)との交流を通じて、未来の職業観の醸成など、夢を育む学びへの活用
(3)地域とのつながり
他自治体の児童生徒との交流など地域を超えてつながることで、多様な人と関り、新たな価値観への気づきや対話的な深い学びあいに活用

5.今後について
 本実証によって、今は孤独な環境にいる不登校の児童生徒が仮想空間でつながることで、同じような悩みや環境にいる仲間の存在を感じ、アバターによるコミュニケーションを通じて学びあえる新たな学び舎を築くことで、誰一人取り残されない教育を実現し、自分の力で社会的に自立していける支援をめざしていきます。

【本件に関するお問い合わせ先】
NTT東日本 埼玉支店
E-mail:ara-gm@east.ntt.co.jp

NTTスマートコネクト メディアビジネス部 笹原、瀬川、日原
E-mail:realive360-ml@nttsmc.com
TEL:06-6147-5191(平日9:30〜18:00)

[報道機関からのお問い合わせ先]
NTT東日本埼玉事業部 企画総務部企画部門 広報担当(平日9:00〜17:30)
E-mail:st-kouhou-ml@east.ntt.co.jp
TEL:048-626-5023内藤 / 048-626-5183牧田

NTTスマートコネクト ビジネス推進部 梶原、久保
E-mail:pr@nttsmc.comTEL:06-6147-5196(平日9:30〜18:00)

※電話番号をお確かめの上、お間違えの無いようにおかけください。

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