【国内初の試み】ダイアローグ×発達障害児(者)支援研究を日本精神障害者リハビリテーション学会で発表

2023年12月5日(火)10時46分 PR TIMES

〜WHOがグッドプラクティスと認める北欧発祥の医療手法で、発達障害児(者)支援の可能性を拓く〜

「凸凹が活きる社会を創る。」というビジョンのもと、障害児(者)の経済的自立を目指す支援をソーシャルフランチャイズで展開するデコボコベース株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:松井清貴)の公認心理師/作業療法士である杉本寛治、「オープンダイアローグと発達障害者支援」をテーマにした研究について、第30回日本精神障害者リハビリテーション学会岡山大会(2023年12月3日)にてポスターセッションを行いました。

学会URL:https://med-gakkai.jp/30japr/pro/

[画像1: https://prtimes.jp/i/49508/89/resize/d49508-89-3fee1763fc3c7d93b6f2-0.png ]


「ダイアローグ」とは、フィンランド西ラップ地方にあるケロプダス病院でヤーコ・セイックラ、トム・エーリク・アーンキルらによって1980年代に開発されたです。、統合失調症患者入院治療期間短縮、通常治療で服薬が必要な患者の割合2年後の調査で症状の再発がない、あるいは軽いものにとどまった患者その結果を受け、世界各国で導入が進んでおり、近年日本国内でも「ダイアローグ」の考え方が注目されはじめました。

○発表者杉本コメント
当学会は、様々な地域で連携した取り組みをされている発表が盛んに行われ、そこでは多様な意見が保証されている場のように感じました。


●研究の背景と課題
 我が国では、精神保健医療福祉施策が入院医療(治療)中心から地域生活(予防・活躍)中心へと転換されており、この変化に伴い、障害福祉サービスの提供者は、さまざまな立場から多様なニーズに応えていく必要が近年ではさらに増えてきました。しかし、障害福祉業界全体として、その社会的および当事者のニーズに応えきれていないと指摘(※1)されており、当社内でも、それらの課題は存在しています。また、支援現場における支援の限界も見えてきました。例えば、児童分野では面談など時間不足の課題において、保護者・本人のニーズの擦り合わせが不十分になり、その結果卒業が計画通りに進みづらかったり、
就労分野ではコミュニケーションの齟齬や情報共有の不足により、支援者が面談で指示的、誘導的になり相談者をコントロールしようとすることで苦情に発展することもあります。
その事実から目を背けることなく、課題解決の第一歩として本研究を外部機関とともに約2年前から取り組み始め、今回のポスター発表を行うことができました。


●研究の概要
 「ダイアローグ」をテーマとした2年間の社内研修を下記のように行いました。
●対象事業:児童発達支援事業、放課後等デイサービス事業、自立訓練(生活訓練)事業、就労移行支援事業
●対象者:各事業のサービス管理責任者、児童発達支援管理責任者、その他支援者の合計13名
●内容:アドバイザーの協力を得ながら、「ダイアローグ」の概要(重要性と手法)の座学、ロールプレイやグループディスカッションを通じた実践、ピアラーニングの実施。

●研究結果
結果を図1、図2に示しました。導入前後の比較において、相談者(事業所利用者の親)の発話量が34%から82%へ増加。支援者の、支援における相談者への関り時に変化を感じられたかについての割合は、10段階評価で7以上が69.2%もいることがわかりました。

●図1
[画像2: https://prtimes.jp/i/49508/89/resize/d49508-89-bc4a54557e3aefd7dbac-1.jpg ]

相談者:利用者の親
主訴:就労移行支援を利用中の娘が、生活リズムが大きく乱れて困っている。
ダイアローグ導入前:終始、事業所への通所や生活リズムの話 
ダイアローグ導入後:自分自身の娘への後ろめたさ、「娘の話を聴いてみよう」


●図2 研修受講支援者への質問:「自分の関わりに変化を感じられたか?」
[画像3: https://prtimes.jp/i/49508/89/resize/d49508-89-8fbc23a188f136da39e0-2.jpg ]


●まとめ
その他の本研究詳細も踏まえると 「利用者の潜在的ニーズの発見」、「支援者の支援における選択肢の増加」、「相談者自身での問題解決力の醸成」「支援者と相談者、双方の安心・安全の場が確保」の4点。つまりは、相談者の自己決定が促されることにより、相談者および支援者の新たな可能性が広がることが期待されます。


●今後の展望
本研究の結果を研修および支援における仕組みへ取り入れ、支援者の「支援質・生産性・自己理解」の向上を目指します。また、当社内の志を同じくするソーシャルフランチャイズであるパートナー企業(加盟企業)への水平展開を行うことで、ソーシャルインパクトを最大限にし、障害福祉業界全体の課題解決に向けて、中長期的・継続的に効果検証を進めていきます。


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●注釈について
※1:公益社団法人日本精神保健福祉士協会「精神保健福祉士業務指針」委員会編著:「精神保健福祉士業務指針第3版,中央法規出版, 2020, pp.5.


デコボコベース株式会社について
【会社概要】
社名:デコボコベース株式会社
[画像4: https://prtimes.jp/i/49508/89/resize/d49508-89-3fee1763fc3c7d93b6f2-0.png ]

本社所在地:東京都港区芝浦4-12-31 VORT芝浦 Water Front 6F
代表取締役社長:松井 清貴
設立: 2014年7月
事業内容: 児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」・放課後等デイサービス「ハッピーテラス」・自立訓練(生活訓練)「ディーエンカレッジ」・就労移行支援「ディーキャリア」「ディーキャリアITエキスパート」・「ディーキャリアワーク」の運営。
「児童発達支援」・「放課後等デイサービス」の事業所検索サイト「凸凹ガイド」の運営と運用に伴う発達障害の特性に応じたプログラム提供。

ウェブサイト: https://www.decoboco-base.com
加盟検討の企業様向けページ:https://partner.dd-career.com/
加盟に関するお問い合わせ:fcsupport@decoboco-base.com (パートナーサポート部)


<報道関係の方からのお問い合わせ先>
デコボコベース株式会社
広報担当:島田
TEL:03-6809-6950
E-Mail:shimada@decoboco-base.com

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