米由来成分の毛髪保護における機能性について研究成果を論文発表

2023年12月15日(金)14時46分 PR TIMES

築野グループ株式会社 (本社:和歌山県伊都郡 代表取締役社長 築野富美 https://www.tsuno.co.jp/)はイタリアのシエナ大学との共同研究により、米由来成分の毛髪保護における機能性について研究成果を発表し、その内容が学術誌「Cosmetics」に掲載されました。

[画像: https://prtimes.jp/i/27263/110/resize/d27263-110-2509be7b7914eee7b44f-0.jpg ]

掲 載 誌: Cosmetics (2023)Volume 10 Issue 6 163



■Rice Derivatives in Hair Protecting

—毛髪保護における米由来成分—
内容


米胚芽油(PRO-15)、γ-オリザノール残有米胚芽油GX-N(GX-N)、植物ステロールであるライステロールエステル(RSE)の各素材について、1%配合したコンディショナーによる毛髪の保護効果を評価しました。


・フーリエ変換赤外分光装置(FT-IR)という分析機器を用い、GX-Nが毛髪になじみやすい素材であることが示されました。また毛髪に紫外線を照射するとダメージによりその波長が変動しますが、GX-N処理では変動が抑制されることが示されました。
・走査電子顕微鏡(SEM)を用いて毛髪表面の形態を観察しました。PRO-15、及びRSE処理により毛髪表面が保護され、キューティクルが改善されました。特にRSEが強い保護効果を有していました。GX-N処理では特に紫外線照射により生じるキューティクルのダメージが軽減されました。
・毛髪の張力試験よりPRO-15、RSE、GX-N処理は毛髪の強度を高めることが示されました。またPRO-15、RSE処理は毛髪の伸長度も増加させ、髪に柔軟性を持たせる効果が確認されました。
紫外線を照射すると毛髪の伸長度は減少しますが、GX-N処理では紫外線照射後も伸長度に変化がなく、毛髪の構造が安定化されることが示されました。
・偏光顕微鏡を通して観察される毛髪の色は毛髪の結晶構造と関係していると考えられており、ヘアケアの評価に有用です。観察の結果、PRO-15、RSE、GX-Nのすべてで塗布による髪質の改善が確認されました。また紫外線照射後についても同様に観察を行ったところ、GX-N塗布が特に効果的であることが示唆されました。



【築野グループ株式会社の事業概要】
わたしたちは、古来健康と美のシンボルとして親しまれてきた“米ぬか”の高度有効利用を推し進め、「こめ油製造事業」「ファインケミカル事業」「オレオケミカル事業」の3つの事業を展開しています。


設 立: 昭和22年2月1日
代表者:代表取締役社長 築野富美
U R L :https://www.tsuno.co.jp/

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