ブラジルの警察、監視カメラ業務で犯罪予測システム「CRIME NABI」を運用開始

2023年12月22日(金)11時46分 PR TIMES

犯罪予測システムCRIME NABIを開発・提供する株式会社Singular Perturbations(東京都千代田区、代表取締役CEO: 梶田真実、 https://www.singular-perturbations.com/)は、ブラジル・ミナス州ベロ・オリゾンテ市警団と共にCRIME NABIの監視カメラ業務活用での有効性検証を実施しました。同システムの有効性が評価され、CRIME NABIが同市の統合オペレーションセンターで運用開始されたことを発表します。

■2023年12月より運用開始
株式会社Singular Perturbationsは2023年夏より、ブラジル・ミナス州ベロ・オリゾンテ市警団と共に、犯罪予測に基づいた効率的な重点監視エリアの選定および業務効率化を目指して、CRIME NABIの監視カメラ業務活用での有効性検証を実施しました。

ミナス・ジェライス州は人口が2,000万人を超える全国二位の規模の州で、ベロ・オリゾンテ市は250万人が居住する州都です。経済規模も全国3位であり、ブラジルの経済発展に大きく貢献した都市です。先進的な治安対策の取り組みにも積極的な都市で、市の統合オペレーションセンターは常時50人の市警団、消防団などの4つの組織が連携して24時間365日体制で監視カメラ業務を実施しています。

CRIME NABIは高精度かつ高解像度な独自の手法を駆使した犯罪予測アルゴリズムを搭載しており、犯罪予測に基づいた重点監視対象となるカメラリスト作成を支援することで、より重要なエリアに注力した監視活動に貢献します。これにより、市警団の監視業務がより効果的に行え、市民の安全を確保するための業務が強化されることが期待されます。

検証の成果として、監視カメラ事業で対象とする犯罪検出率の精度向上を達成しました。CRIME NABIの導入は今後人員を削減しうる施策であること、業務プロセスが効率化されること、犯罪抑止効果が上がることの3つの観点で、同システムの有効性が評価され、市の監視カメラ業務への導入が決定しました。ベロ・オリゾンテ市警団は2023年12月よりCRIME NABIの業務での運用を開始いたしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/80699/35/resize/d80699-35-555b23bea6b42073b1a3-0.jpg ]

図1:統合オペレーションセンターのカメラ監視業務シーン
[画像2: https://prtimes.jp/i/80699/35/resize/d80699-35-b5254deb10e1676a879e-0.jpg ]

図2:監視カメラ業務における犯罪予測活用に関する議論の様子

■今後
ブラジル全国の警察機関からの高い関心を背景に、今後はCRIME NABIの機能をさらに拡大する計画です。CRIME NABIによる防犯カメラ監視業務の効率化は、すでに多くの警察機関からの注目を集めており、当社はこれを契機に、ブラジル全土の警察機関への監視カメラ業務支援サービス提供を目指します。今後もCRIME NABIを通じて、地域安全対策の更なる強化と都市の安全性の向上に貢献して行きます。


CRIME NABIについて
犯罪予測システム「CRIME NABI」はいつ・どこで未来の犯罪が起きるかを予測するシステムです。CRIME NABIは、過去の犯罪発生情報や人口統計、土地利用、天気などのデータに基づき、「時間情報による予測」「空間情報による予測」の2種類の独自アルゴリズムを使って犯罪を予測します。例えば、「犯罪者は一度犯行に成功すると、同じ手口を繰り返す」などの時間的モデルを使い、高精度な予測を達成しています。また、犯罪発生や人口密度などの空間的データを事前に圧縮する独自の数理アルゴリズムを使い、従来の手法と比較して計算時間の圧倒的な高速化とコスト削減を実現しています。独自技術を含めたいくつかの手法を合わせて、CRIME NABIは高精度・高解像度な予測を提供します。
[画像3: https://prtimes.jp/i/80699/35/resize/d80699-35-bab58228d4d461efee7a-0.jpg ]

図3:東京都のオープンデータを用いた犯罪予測ヒートマップ
左側が実際の犯罪発生パターンの時に、従来手法を用いると右上のような形でしか予測ができないところ、CRIME NABIを用いると右下のように高精度・高解像度な予測が可能です。このように実際の犯罪発生パターンとよく合致する予測を提供することができます。

2022年にはベロ・オリゾンテ市警団の全面的な協力を得て、CRIME NABIが提供するパトロール業務支援サービス(図4)の有効性を検証しました。その結果、市中に設置された信号や電話線の銅線ケーブルの盗難が、同システムの犯罪予測によって**68.5%**削減されました。
(Singular Perturbationsの犯罪予測システム、ブラジル・ミナス州ベロ・オリゾンテ市警団のパトロール業務活用で銅線盗難69%減:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000080699.html )
[画像4: https://prtimes.jp/i/80699/35/resize/d80699-35-d1de95199fede96860fe-0.png ]

図4:犯罪予測システム「CRIME NABI」を用いたパトロール業務支援のworkflow


株式会社Singular Perturbationsについて
株式会社Singular Perturbations (シンギュラー・パータベーションズ、東京都千代田区)は、犯罪予測の基盤となる独自技術をもとに、パトロール業務や防犯カメラ監視業務を支援する製品を提供しています。自治体向けに防犯パトロールを支援するサービス「パトコミュ」を提供しているほか、警察庁へ犯罪分析ソフトウェアを提供、さらに犯罪の多いブラジルでは警察向けに犯罪予測を活用したパトロール業務や防犯カメラ監視業務に対する業務効率化支援サービスCRIME NABI Mobile/Webを展開しています。

■お問い合せはこちらから
https://www.singular-perturbations.com/contact/

■会社概要
株式会社Singular Perturbations(シンギュラー パータベーションズ)
本社:〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F・KSフロア
代表者:代表取締役CEO 梶田真実
設立:2017年8月3日
URL:https://www.singular-perturbations.com/
「世界の悲しい経験を減らす」というビジョンのもとに、「コンピューターサイエンスがもたらす知能で安全に関わる全ての人の能力を最大化する」をミッションとして、世界の犯罪を減らすためのソリューション開発に取り組んでいます。

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