リーアム・ニーソン、天才子役との共演&役作りを語る『マークスマン』ロングインタビュー映像
2022年1月7日(金)19時0分 シネマカフェ
この度解禁となったインタビュー映像で、リーアムは撮影当時11歳のジェイコブ・ペレスとの共演をふり返る。本作が長編映画デビューとなるジェイコブは、麻薬カルテルに命を狙われる孤独なメキシコ人少年ミゲルを演じた。「彼は経験が少ないが、表情が実にすばらしかった。瞳の奥に悲しみが宿っている。年齢に合わない経験を積んでいるように感じる。ジェイコブから多くのことを学んだよ。彼の意識がすばらしい。非常に感傷的なシーンに挑む時でも、落ち着き払っていた。実にありのまま演じていて演技してないかのようだった」と彼の演技に太鼓判を押す。
またリーアムは、長いキャリアの中でジェームズ・キャグニーによる「部屋に入ったら役に没入しありのまま話せ」、ロバート・デュヴァルによる「演技とは聞くこと」という格言を胸に演技を続けているという。しかし天才子役ジェイコブに刺激を受けた結果「その経験を離れて、ただ彼の声に耳を傾けた。セリフがない場面も多かったから、なおさら言葉に集中した」とメソッドを変えて今作に臨んだことを明かしている。
さらに役作りについては「ただひたすらたくさん本を読んだ。戦争体験と向き合っている退役軍人の話だよ。忘れられた戦争である朝鮮戦争やベトナム戦争の軍人だ。有名なアメリカの狙撃手の話もいくつか読んでみたんだ。ベトナム戦争に参加した人だ。読んで感銘を受けた」と書物を通してリアルなイメージを膨らませたことを明かした。
監督のロバート・ロレンツは、長年にわたってクリント・イーストウッド監督作品に携わった弟子として知られている。それだけに「脚本を読んでクリントが1980年代初期に撮りそうな映画だと感じたよ。ロバートの撮影スタンスもクリントに似ていた。とても落ち着いていて物静かだ。撮影中に重圧を感じなかった。クリントが監督の時もそうだ」とコメントしている。
『マークスマン』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。