「パパは仕事を3つ掛け持ちして往復10時間車で送迎してくれた」中学時代から一人暮らしをした村重杏奈(26)の下積み時代「めっちゃ不安でした…」

2025年1月19日(日)12時0分 文春オンライン

〈 「王道のアイドル路線はムリだな…」“黒歴史”のR-1グランプリ出場を乗り越え村重杏奈(26)が活路を見出したきっかけ 〉から続く


 13歳の時に山口県の実家を出て一人暮らしをスタートした村重杏奈。家族と離れて暮らした下積み時代を振り返る。(全3回の2回目/ 前編 、 続き を読む)


◆◆◆


めっちゃ不安な一人暮らし…仕事を3つ掛け持ちして支えてくれたパパ


——村重さんが13歳のときにHKT48のメンバーになると、中学生にして実家の山口を出て福岡での一人暮らしが始まったそうですが、いかがでしたか?


村重 めっちゃ不安でした。週末ごとにパパとママ、たまにおじいちゃんや妹たちが様子を見に来てくれましたが、平日はひとりだし。パパやママたちも毎週新幹線に乗る余裕はなかったので車で来てくれて。高速を使えば片道3時間、使わなければ片道7時間くらい掛かったのかな。



撮影 榎本麻美/文藝春秋


——数年後には、2人の妹さんたちもアイドルを目指すことになり、福岡までレッスンに通うように。お父さまが送迎されていたそうですね。 


村重 私が高校を出たくらいだったのかな。自宅から福岡のスクールまで往復10時間だったので、パパの1日は車の送迎で終わっていたと思います。私の衣装代やレッスン代に加え、妹たちのレッスン代、さらに妹たちは私立の高校に進学したいということで、パパは仕事を3つ掛け持ちしていました。途中からママも働くようになって、親に負担をかけて申し訳なかったと思いますね。


——お父さまはどんなお仕事をされていたのでしょうか?


村重 一つは米軍基地の給油担当で、朝8時から夕方くらいまで働いた後、夜は線路工事に使用する資材運搬の仕事。この二つがメインで、もう一つは日にちが空いた時に単発で何か仕事をしていたのかな。全然寝る時間もなかったと思います。自分でも、どうしたら親の負担を減らせるんだろうって思ったし、でも、正直アイドルとして売れることは難しいだろうって感じながら、まだ諦めきれない気持ちもあって。


パパは松田聖子さんみたいな王道アイドル好き


——お父さまから何かアドバイスのようなことは言われますか?


村重 昔はよく言われましたが、今は言われなくなりました。昔は、パパは松田聖子さんみたいな王道のアイドルが好きだったから、「なんでアイドルなのに変顔とかしちゃうの」って言われましたね。あと、アイドル時代に「アイドル辞めたい」と言ったときは、「自分が一回やるって言ったことは、何か成果が出るまで辞めちゃダメだよ」っていうのはずっと言われています。今でも、「中途半端に仕事を辞めるのは許さない」って言われますし。


 ただ、最近はそれ以上に体調の心配をされるかな。私が寝ずに働くときもあるので、パパからLINEや電話をもらって「おい、大丈夫か。ちゃんと寝ろよ」って心配してくれます。


——お父さまとは、恋愛話もされるそうですね。


村重 私がなんでも赤裸々に話すので、「それ、普通はパパに言わないよ」っていうことも相談してますね。親の意見の方がしっくりくるし。


家族の仲の良さも話題に


——ところで、ご家族が初めてメディアに登場されたのは『人生が変わる1分間の深イイ話』だったそうですね。オファーが来たとき、ご家族の反応はいかがでしたか?


村重 ママは、はじめは渋っていたみたいですけど、パパもママも、自分達がテレビに出ることによって一つでも杏奈の仕事が増えるんならって切り替えてくれたみたいです。


——ご家族の仲の良さも話題ですね。


村重 家族大好きですね。パパとママ、妹2人と18歳年下の弟がいますけど、実家に帰った時は自宅の庭でバーベキューすることもありますし、普段からマメに連絡も取り合ってます。私の明るくて陽キャ、少し破天荒なところは、ママから受け継いでますね。あと、パパとも仲良しで、アイドルを卒業して一番はじめにデートしたのはパパでした。山口の実家に帰ったときに、パパが乗ってるハーレーの後ろに乗せてもらって、2人で桜を見に行ったんですよ。そしたら、デビュー前に好きだった人がたまたま公園にいて、かなりびっくりしたことは覚えてます(笑)。


ロシアまで追いかけてプロポーズしたパパ


——ちなみにご両親の出会いからご結婚もロマンチックだったとか。


村重 ママはロシア出身なんですけど、ママが19歳のときに、家計を助けるために日本に働きに来て、職業安定所から紹介されたのがパパの友達の飲食店でした。そこで、日本語が全くわからないママのお世話をしたのがパパだったみたいで、買い物の付き添いから光熱費の支払い方法まで教えたりして、自然と付き合うことになったのかな。でも、ママがビザの関係で、途中でロシアに帰国したんです。パパは、ロシアまで追いかけてプロポーズしたって言ってました。確かにロマンチックですよね(笑)。


——今やモデルやタレントほか、マルチに大活躍の村重さんですが、ここまで求められているのはご自身でなぜだと思いますか。


村重 明るさ、誰よりも明るいところだと思います。ミキの亜生さんと仲がいいんですけど、「お前ホント明るいよな。一緒にいて元気になるわ」って言われますが、元気与えられる人って自分でもイイなって思うんですよね。村重、元気有り余っているし、誰にも負けない底抜けの明るさは強みだと思います。


——収入もかなり上がって、ご家族を旅行にも連れていかれたとか。


村重 収入は昔に比べると、倍の倍の倍くらいですね。家族全員で旅行できる機会も少ないので、かなり楽しかったです!


——お仕事は、ご自身がイメージした方向に進んでいますか?


村重 まだまだ頑張りが足りないと思いますね。いろいろなお仕事をさせて頂いてるし、毎日のスケジュールも満足しているんです。でも、長く活動を続けていきたいから、トータル的には満足していないです。村重の毎月の目標や年1で作る目標があるんですけど、まだまだ達成していないこともあるので。この仕事したいとか、思ったことは忘れずにメモっていて、時々メモを見返しながら、自分がやるべきことを定期的に確認しています。


撮影 榎本麻美/文藝春秋
ヘアメイク 沼田真実(イルミニ)
スタイリスト 櫻井かおり

〈 「バラエティではメンズのボタンを外すことないから…」村重杏奈(26)が初主演映画で最も緊張した“際どいシーン” 〉へ続く


(松永 怜/週刊文春CINEMA オンライン オリジナル)

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