『バイオレント・ナイト』スタッフ&キャスト一丸で作ったアクションシーンの秘密とは?

2023年1月29日(日)17時0分 シネマカフェ

『バイオレント・ナイト』© 2022 Universal Studios. All Rights Reserved.

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トミー・ウィルコラ監督作『バイオレント・ナイト』の最大の見どころはブラック・ユーモア溢れるアクションシーンの数々。そのこだわりについて、監督やスタッフが明かしている。




本作は、ブラッド・ピット主演『ブレット・トレイン』や、ボブ・オデンカーク主演『Mr.ノーバディ』などで、スタイリッシュかつド派手なアクションで、ハリウッド最先端を行く製作集団「87ノース・プロダクションズ」の最新作。

本作の見どころは、何といってもサンタクロースVS数十人の武装集団によるアクションシーンだ。その最重要シーンを生み出す要となるスタントコーディネーターを務めたのは、『ジョン・ウィック』シリーズなど数々の作品で「87ノース・プロダクションズ」と仕事をしてきたジョナサン・“ジョジョ”・エウゼビオ。

プロデューサーの1人、デヴィッド・リーチ(『デッドプール2』『ブレット・トレイン』)はエウゼビオについて「彼には心から敬意を抱いているし、うちが製作した作品にとどまらず、彼がアクションを手がけた作品はどれも素晴らしい」と語り、その手腕を絶賛している。

まず、アクションシーンを成功させるために欠かせなかったのは、世界最高レベルのスタントチームを結成すること。本作の製作のため、エウゼビオが絶大な信頼を寄せるスタントコーディネーターたちをベルリンから呼び寄せ、高い身体能力を持つ彼らを本編にも役者として出演させるという珍しい試みを行った。

さらに本編に登場する傭兵の大半にもスタントコーディネーターを起用し、どのアクションシーンも迫力満点のアクロバティックなスタントが繰り広げられている。

エウゼビオとプロデューサーとともに「観客を驚かせるにはどのようなアクションにすればいいかを何度も話し合った」と明かすのはトミー・ウィルコラ監督だ。ユーモアを含んだアクションやエッジの効いた面白いファイトシーンが大好きという3人のアイディアは本作の至るところに散りばめられている。

ビリヤード台、ピンボール、ダーツボードなど、娯楽室にある物が戦いに取り入れられていたり、クリスマス映画の定番『ホーム・アローン』を2分間に凝縮した超暴力的でユーモア溢れるシーンがあったりと、スリルの中に遊び心を感じさせるシーンが満載で観るものを飽きさせない。

負傷したサンタクロースと大勢の武装集団が納屋で戦う場面は、エウゼビオが「最短時間での最大の殺戮量」と語る通り、秒速で戦いが繰り広げられる瞬き厳禁の衝撃シーンだが、ここにも本作ならではの工夫がある。当初は音楽なしのシーンになる予定だったそうだが、ウィルコラ監督は早い段階からブライアン・アダムスの「クリスマス・タイム」を編集で加えることを決めていたという。

「この曲を加えることで暴力的なシーンが和らぎ、残虐性にもユーモアが加わるから」との監督の狙い通り、血しぶきが舞う残虐なシーンもクリスマスの平和を歌うバラード曲とのコラボレーションにより、“魅せる“パフォーマンスへと昇華させている。

また、本作のアクションシーンの成功には何と言っても、キャストの陰の努力が欠かせない。今回はサンタクロースを演じたデヴィッド・ハーバーが役作りのためにハードなトレーニングを幅広く行ったお陰で、より特殊なショットや長回し、大きな動きが可能になったという。

これらは過酷なトレーニングなしでは安全に行なうことができないものである。キャスト・スタッフ一丸となって作り上げたアクションは、ストーリーが進むにつれてどんどんレベルが上がり、ラストには最高に激しいアクションシーンが待ち受けている。

『バイオレント・ナイト』は2月3日(金)より全国にて公開。

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