當真あみ、高校卒業後は役者業に専念「突き詰めたい」 充実の高校3年間や今後を語る
2025年2月1日(土)9時45分 マイナビニュース
●高校生活でやり残したことは「ないです」
2021年7月にデビューし、翌年には若手の登竜門とされる「カルピスウォーター」のCMで脚光を浴びた當真あみ。『妻、小学生になる。』(TBS系)でドラマ初出演を果たすと、アニメーション映画『かがみの孤城』で声優を務め、大河ドラマ『どうする家康』、『ケの日のケケケ』(ともにNHK)など、出演作が絶えない。デビュー時14歳だった彼女は、18歳と成人の年を迎え、今春に高校を卒業する。そんな彼女にインタビューを行い、卒業後の進路や今後の展望を聞いた。
沖縄県出身の當真。中学生のときに地元でスカウトされ、2021年にデビュー。高校入学を機に上京した。女優業をこなしながら勉学にも励み、3年間を過ごした。
「学校は私にとって息抜きをする場所でもありました。勉強はもちろんでしたが、どちらかというと友だちに会うために通っていた感じで、お仕事を頑張りつつ、学校の友だちとはお仕事とはかけ離れた普通の学生生活を楽しんでいました。お仕事も学校もどっちも楽しいと思える3年間でした」
通っていた学校は芸能活動にも寛大で、仕事と学業を両立させたい當真をサポートしてくれたという。その甲斐もあり、高校3年間でさまざまな現場を経験した當真は、自身を成長させてくれたと感謝している。
「学校の協力もあって両立するのが大変だったという思いはあまりなくて。むしろ、高校3年間はたくさんの作品に参加させていただきました。作品のジャンルも幅広く、いろんな方のお芝居を間近で見て、受けて、学ぶことがたくさんあった。それがすごく楽しくて。さまざまな経験が、これからの自分のお芝居の武器になると思います」と笑顔で話す。
多くの作品に参加することで、成長を実感できたことも。「たくさんの作品に参加して共演者の方と接して話したことで、自分の考えていることや気持ちを言葉にきちんとできるようになったと思っています。最初はすごく緊張してしまって、話が止まってしまうこともあったのですが、自分の意思をしっかりと言葉にすることは最初と比べるとできるようになったなと思う。いろいろなアドバイスをいただくうちに学べました」と語る。
「学生生活でやり残したことはないか?」と問うと「ないです、大丈夫です」と笑顔で即答する。「本当に?」と重ねて聞くと「学生らしいこともできたし、大丈夫です」とにっこり。その姿からも、学生生活の充実ぶりが伝わってきた。
○進路決断に迷いなし「今のお仕事をもっともっと挑戦していきたい」
卒業後の進路を聞くと「私は大学進学しない予定でいます。大学でこれを学びたいという気持ちよりは、今のお仕事をもっともっと挑戦していきたいという気持ちが強いので」とまっすぐ前を見据えて答えてくれた。
役者業専念という選択に迷いはなく、「早い段階から決めていました」とのことで、「女優のお仕事を始める前、中学生のときはなんとなく女優のお仕事以外の夢も考えていた時期もありましたが、今は新しい挑戦ができているところなので、それを突き詰めたい気持ちがあります」と強い決意が感じられた。
そして、「今までは学生役を演じる機会が多く、割と自分に近い役が大半でした。でも、これからは自分が知らない感情を持った役も増えてくると思うので、しっかり調べたり、実際に見に行ったり、そういうのを含めてできるようになりたいです。学生ではなくなるので、そこから自分がどれだけお芝居に向き合っていけるのか、すごく楽しみです」と新境地に胸を躍らせている。
●ドラマ撮影で人生初の北海道へ
2月1日に放送開始となるNHK総合のドラマ『リラの花咲くけものみち』(毎週土曜22:00〜 ※全3回)は、北海道の大自然を舞台に「いのち」と向き合い、獣医師を目指す青春物語。高校を卒業したばかりの若者が北の大地でそれぞれの夢を追いかけ、奮闘する姿を描く。
當真は主人公の岸本聡里(山田杏奈)と寮で同室となるルームメイトの梶田綾華を演じた。綾華ははじめ聡里と衝突するが、お互いの境遇を打ち明けるうちに親友となっていく。高校を卒業して新生活をスタートさせた綾華と、実生活に重なる部分もある等身大の役どころだ。
「最初は聡里に対して当たりが強いのですが、ただ意地悪をしているのではなく、自分の抱えているコンプレックスへの不安もあった。その焦りの気持ちから強く当たってしまうので、そこを意識して演じました」
ドラマの撮影のため、人生で初めて北海道を訪れた。「北海道は雪というイメージがあって。あとはすごく広い。撮影で訪れた時期は10月だったのでまだ雪はなかったですが、お邪魔した大学の敷地がとても広くて。そこが印象的でしたね。山田杏奈さんが現場にお寿司を差し入れしてくださって、『これが北海道の海鮮…!』と思いながら食べていました」と思い出を語った。
初共演となった山田については「年齢も経歴も先輩ですが、その先輩を感じさせないすごく優しい方。待ち時間にもたくさんお話させていただきました。私が演じる綾華が聡里に自分の気持ちをぶつけるお芝居では、山田さんのセリフと表情に心打たれました。こもっている気持ちがとても強くて…。言葉に心が乗っているのはとても大事なことなんだと学びました」と刺激を受けた様子。
ドラマでは若者たちが右も左もわからない中、初めてのことに挑戦する姿が印象的に描かれる。最後にこれから挑戦したいことを聞くと、「アクション」との回答が。
「自分が成長できるかわからないけど、アクションをやってみたい気持ちがあるので、必ずどこかで挑戦したいです。体を動かすことはそこまで苦手だと思っていないのでやってみたいなって。中学生のときはテニス部にいたけど、運動はそれっきり。どうなるかわからないけどやってみたいです」と、夢は広がるばかりだ。
■當真あみ
2006年11月2日生まれ、沖縄出身。2020年10月にスカウトされ、2021年7月にデビュー。2022年1月期に『妻、小学生になる。』(TBS系)でテレビドラマ初出演を果たし、同年12月公開のアニメーション映画『かがみの孤城』でヒロイン役に抜擢され、声優初挑戦。2023年には大河ドラマ『どうする家康』『大奥』に出演、2024年『ケの日のケケケ』(ともにNHK)でテレビドラマ初主演を飾る。待機作に映画『おいしくて泣くとき』(4月4日公開)など。