ローザンヌバレエ3位の安海真之介さん、ストリートダンスの動きも取り入れ会場魅了

2025年2月9日(日)12時28分 読売新聞

最終予選で古典の課題作品を踊る安海真之介さん PDL2025 (C)Gregory Batardon

 【ローザンヌ(スイス西部)=船越翔】若手ダンサーの世界的登竜門・第53回ローザンヌ国際バレエコンクールの決選が8日、スイス・ローザンヌのボーリュー劇場で行われ、群馬県太田市の安海やすうみ真之介さん(18)が3位、両親が日本人でドイツ在住の繁田はんだライアンさん(18)が6位、東京都新宿区の浜崎ほのさん(15)が7位に入った。安海さんは、観客賞と劇場に敬意を表して設けられた特別賞「ボーリュー賞」も受賞。決選には6か国から20人が出場したが、そのうち日本勢が7人を占めるなど好調だった。1位は韓国のパク・ヨンジェさん(16)だった。

 決選出場者は古典と現代舞踊の課題作品を踊った。安海さんは身長1m60と小柄だが、卓越した技術と表現力、心から楽しそうに踊る姿が会場をわかせた。古典では「眠れる森の美女」のデジレ王子のバリエーションを格調高く踊った。高いジャンプや回転技をきちんと決めて、基礎力と技術力の高さを見せた。現代舞踊の「Groovin’」はストリートダンスの動きを取り入れた難易度の高い作品だったが、リズムに乗ってはじけるように生き生きと躍動した。踊り終えた後もDJのように腕を交差する振りをアドリブでやりながら舞台袖に去る余裕を見せ、大歓声を浴びた。

 繁田さんは古典は「ラ・バヤデール」、現代舞踊は「Plan to B」を、長い手足をのびのびと使ってさわやかに踊った。浜崎さんは古典は「フローラの目覚め」、現代舞踊は「1st Flash solo 1」で、高い柔軟性と美しいつま先を見せていた。

 同コンクールは15〜18歳の男女が対象。入賞者は奨学金を得て、世界の一流バレエ学校やバレエ団で1年間学ぶことができる。

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