アジア王族の桁違いの結婚式 世界のロイヤルメンバーが集結、10日間にわたる行事も

2025年2月17日(月)6時30分 クランクイン!

ロイヤルウェディングというと、古くはダイアナ妃&チャールズ皇太子(現国王)や、ウィリアム王子(現皇太子)&キャサリン妃など、イギリス王室をはじめとするヨーロッパ王室の結婚式が思い浮かびがち。でも、実はアジアにも王室が数多く存在していて、イケメン王子&美女プリンセスが大勢いる上、そのロイヤルウェディングの豪華さたるや桁違い。そこで、近年注目を集めたアジアの王室の豪華すぎる結婚式をご紹介する。

【ヨルダン王室】フセイン皇太子&ラジワ妃 世界からロイヤルメンバーが集結




 中東・西アジアに位置するヨルダン王室では、2023年6月1日、国王アブドラ2世とラーニア王妃の長男フセイン皇太子が、お隣サウジアラビア出身の建築家ラジワ・アル・サイフさん(現ラジワ妃)と結婚。挙式は、歴史あるザハラン宮殿(Zahran Palace)の庭園にて、ハシミテ王立裁判所のイマーム(宗教指導者)によって執り行われ、世界中から要人140名がゲストとして招かれた。

 その顔触れは、イギリスのウィリアム皇太子とキャサリン妃やデンマークのフレデリック皇太子(現国王)夫妻、オランダのウィレム=アレクサンダー国王夫妻、ベルギー王室のフィリップ国王とエリザベート王女、スウェーデン王室のヴィクトリア王太子夫妻といったヨーロッパの王族から、ブルネイのハサナル・ボルキア国王とマティーン王子、ブータンのジェツン・ペマ王妃とユーフェルマ王女、日本の高円宮妃久子さまと娘の承子さまらアジアの王族と皇族、またアメリカからも、当時のファーストレディ、ジル・バイデンが娘のアシュリー・バイデンと共に参列するなど、実に豪華。結婚披露宴の前に撮影されたという世界中の王室メンバーが一堂に会した集合写真も披露された。

 皇太子は凛々しい軍服姿。ラジワ妃は、エリー・サーブによるロングスリーブのウェディングドレスを纏(まと)い、数mはあろうかという長いカテドラル・ベールとシャンデリアイヤリング、ダイヤモンドティアラをコーデした。

 式の後は、パレードで現代的なアル・フセイニヤ宮殿に移動し、総勢1700人ものゲストを招いた超豪華披露宴を開催。ラジワ妃は、ドルチェ&ガッバーナによるキャップスリーブのボールガウンに着替え、いっそう華やかな装いに。挙式に参列した世界の王族たちも、パーティー仕様の煌びやかなファッションにチェンジし、花火が打ち上げられるなど、盛大なパーティーとなったと伝えられている。

【ヨルダン王室】イマン王女&ジャミール・アレクサンダー・サルミオティス氏 結婚前のパーティーも豪勢


 フセイン皇太子の挙式の3ヵ月前、3月12日には、国王夫妻の長女イマン王女が、ニューヨークを拠点にするベネズエラ出身の投資銀行家、ジャミール・アレクサンダー・サルミオティス氏と挙式した。イマン王女が纏ったのは、ディオールのクリエイティブ・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリが王女のためにデザインした、艶やかなシルクのAラインドレス。

 ロングベールに合わせたティアラは、フランスの高級ジュエリーブランド、ショーメのもので、祖母のムナ・アル・フセイン王女が所有していたとされる。ヨルダンの結婚式では、父親が立ち合い人として参加するため、王女は兄フセイン皇太子のエスコートで入場。皇太子はインスタグラムにて挙式の様子を公開し、「僕らが共有するかけがえのない思い出に感謝しつつ、今日、君の結婚式に歓喜しています。大切なイマン、そしてジャミール、末永くお幸せに」とつづっている。

 またヨルダンのロイヤルウェディングは、挙式の前に行われるお祝いイベントがとても華やか。イマン王女も大勢の女性ゲストを招いてヘナ・パーティーを開催。ヨルダン人デザイナー・Reema Dahbourの白いドレスを纏い、母ラーニア王妃の結婚衣装からベルトを借りて、アクセントにプラス。幸せな結婚生活を送る身近な人から、幸福のおすそ分けとしてアイテムを借りて身に着ける「サムシングボロー」にあやかったのかもしれない。ラーニア王妃は自身のインスタグラムにて、「愛が溢れていました! 昨日、イマンのヘナ・パーティーにて友人や家族と共に」とつづり、盛大なお祝いの様子を紹介している。

【ブルネイ王室】アゼマ王女とペンギラン・ムダ・バハール氏 花嫁のブーケはダイヤモンド製

 周囲をマレーシアに囲まれた東南アジアの小国ブルネイ。同国の国王(スルタン)にして、首相・国防相・財務相・外相を兼任するハサナル・ボルキア国王は、ギネスに認定されたこともある資産家で、世界に数ある王室の中でもリッチなことで知られる。そんな国王とマリアム元第2王妃との間に生まれたアゼマ王女が、2023年1月に、いとこにあたるペンギラン・ムダ・バハール氏と結婚。

 イスラム教の伝統に則った儀式や、色付けしたパウダーに香油を混ぜて新郎新婦に塗布して祝う伝統行事、新郎新婦個別に行う儀式など、結婚行事は7日間にわたり、その度に新郎新婦は美しい衣装にチェンジ。衣装に合わせてティアラやジュエリーの数々がお披露目された。

 ウェディングドレスに合わせたティアラは、シンガポールの有名ジュエラー「Flower Diamond」製で、合計838個、132 カラットを超える天然ダイヤモンドをあしらった超豪華なアイテム。

 さらに注目すべきは、ドレスに合わせたダイヤモンドのブーケ。ブルネイ王室では1990年代からずっと、親族の花嫁全員がダイヤモンドブーケを手に、永遠の愛を誓っているそう。同王室の結婚式においてダイヤモンドは、その美しさや金銭的価値に留まらず、国の文化遺産や、家族の伝統、そして愛と献身を象徴するものだという。弟のマティーン王子はインスタグラムで式の様子を公開。「大切な姉とBJBおめでとう」と綴り、黄金に輝く王宮で、アゼマ王女が国王らの前でうやうやしく跪(ひざまず)く姿などがシェアされた。

【ブルネイ王室】アブドゥル・マティーン王子とアニシャ妃 10日間にわたる豪華挙式


 アゼマ王女の挙式からおよそ1年、軍務に就くほかプロのポロ選手でもあり、インスタグラムやTikTokでもその名を知られ、天皇即位の礼のため来日した際はイケメンぶりが世を騒がせるなど、最も魅力的な独身男性の1人として人気を誇ってきたマティーン王子が結婚した。お相手は、スルタンの特別顧問の孫娘で実業家のアニシャ・ロスナさん(現アニシャ妃)。王子とは幼なじみだったよう。

 マティーン王子の結婚式は10日間にわたって行われ、サウジアラビアとヨルダンの王族や、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領(当時)、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領など、総勢5000人が招かれたそう。結婚の儀式では、マティーン王子は軍の礼服に身を包み、アニシャ妃はディオールによるミニマムなロングスリーブのドレスをチョイス。一見シンプルながら、金糸を織り込んだ光沢あるファブリックが、華やかかつエレガント。王子の妹アゼマ妃が結婚式で身に着けたティアラをベールに合わせ、ネックレスとイヤリングもダイヤのひと粒ひと粒が主役級だった。

 ボルキア国王の公邸で行われた披露宴では、ズハイル・ムラドのドレスに着替え、ティアラもブルネイ王室に嫁いだ花嫁が歴代身に着けてきたというサレハ王妃が所有するボリュームあるものにチェンジ。アニシャ妃はここでも、大粒のダイヤを連ねたネックレスに、さらなる大きさのペンダントトップを合わせ、リングとブレスレット、イヤリングもダイヤモンドで統一。マティーン王子も、フォロワー310万人超を誇る自身のインスタグラムにてアニシャ妃の美しさを早速披露していた。

 ロイヤルウェディングはお国柄や伝統、歴史、宗教観が現れるものだけど、アジア諸国の王家の結婚式は、その華やかさもバラエティも、まさに格別。世の中にはまだまだ独身王子&プリンセスが残されているので、ぜひアンテナを張ってみて。(文:寺井多恵)

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