EXILE TAKAHIRO、ソロ活動10周年で実現した武道館公演は「ゴールではなく新たなスタートのきっかけに」

2024年2月17日(土)19時0分 マイナビニュース

●「いつか武道館に立ちたい」という気持ちはずっとあった
昨年、ソロ活動10周年イヤーにして初となる日本武道館での単独公演を果たしたEXILE TAKAHIRO。その模様を収めた映像作品『EXILE TAKAHIRO 武道館 LIVE 2023 “EXPLORE”』が2月14日に発売された。デビュー当時から「意識していた」という日本武道館での単独ライブ。ソロ活動10年という区切りで臨んだ武道館は集大成という位置づけかと思ったが、TAKAHIROにとっては思いもしなかった感情が心に湧いてきたという。
2006年に日本武道館で開催されたオーディション「EXILE Vocal Battle Audition 2006〜ASIAN DREAM〜」で、EXILEのメンバーとしてデビューすることが決まったTAKAHIRO。思い出の地で「いつかライブを」という意識はアーティストとして活動するなかで、常に心の中にあったという。
「オーディションで日本武道館に立ったときは、さすがに自分が受かるかどうかわからなかったので『ここで自分がソロで歌いたい』なんて大それたことは考えていなかったです。それから尊敬するアーティストの方々の日本武道館でのライブをよく観に行くようになり、そこで客席からでも独特で歴史ある場所だなというのは感じていたので、もし自分が今後もアーティストとしてやっていけるのならば、いつか日本武道館の舞台に立ってファンの方に恩返ししたいという気持ちはずっとありました」
そんな思いが結実した2023年。ソロデビューしてから10周年イヤーという節目の年での実現だった。
「ライブの日が近づいてくるにつれて緊張というよりは興奮が高まっていく感じでした。でも気負うというよりは、ファンの皆様に連れてきていただいたという感覚が大きかった。一緒の船に乗っている感じだったので、どこか安心感があったんです」
それでもすり鉢状の日本武道館は、他の会場とは全く違った雰囲気。いい意味でファンとの距離が近く感じ、期待感という名の圧により、TAKAHIROの足はすくみ、打ち負けそうになったという。
「やっぱりお客さんを観たときは、すごく力んでしまったんです。でも出て行った瞬間、ゆっくりカメムシがステージを歩いているのが見えたんです。そのカメムシが歩く姿を見た瞬間、力みきった僕のメンタルと体からスッと力が抜けリラックスできました。まさに神の使いかなと(笑)。そんなカメムシを踏んではいけない……と気を取られていたら、緊張感も抜けました」
○「できることなら定期的にやりたい」と思えるような時間に
肩の力が抜けたTAKAHIROは、そこからファンと一体化し、ライブを盛り上げる。練りに練ったセットリストにファンも酔いしれる。
「『時の描片 〜トキノカケラ〜』は、僕にとってEXILE第2章が始まって、7人の頃の思い出がたくさん詰まった青春ソングだったのですが、ファンの皆様にどのぐらい反応していただけるのか……全然リアクションがなかったらどうしようという思いがありました。でもマイクを向けたら大合唱で。思った以上の反応が返ってきたので、まさかのBメロを歌ってもらうように煽ってみたんです。そうしたら、皆さんがばっちり歌ってくださって……。改めて愛されている曲なんだなと思いました。また、『Beautiful』もシングルカットされていない曲だったのですが、個人的に大好きな曲だったので歌ってみたら、会場の皆様も喜んでくださっているのを感じられたのでとてもうれしかったです。『Happy Birthday』という僕のソロ曲も、2023年のホールツアーから歌唱し始めた新参者の楽曲だったのですが、ファンの皆さんの中で育ってきてくれているなと、手応えを感じました」
パフォーマンスをしてみて、新たに気づいたことも多かったというTAKAHIRO。セットリストを決めるときは至福の時間だったという。
「セットリストを決める上で、僕はEXILEに入る前からEXILEのファンだったということもあって、EXILEのライブではなかなか披露できないような曲でも、ファン目線で“意外とファンの皆さんが好きなのではないか?”という楽曲を選曲したつもりです(笑)」
大いに盛り上がった単独武道館ライブ。ソロ活動10周年イヤーの集大成という位置づけかと思われたが、TAKAHIROにとっては違う感情だった。
「ある意味で区切りでもあり、ソロ活動の終着点という見方もできるのですが、僕はステージに立ってみてゴールだとは感じなかったんです。感極まるというよりは、もっとできる、もっとやりたい……という新たなスタートのきっかけになったライブでした。改めて気合が入りましたし、できることなら定期的にやっていきたいと思えるような時間でした」
●充実の2023年「これからが楽しみに」 今後の抱負も語る
こうした前向きな思いは、ソロ活動10週年イヤーの充実した2023年の活動も大きく影響しているようだ。
「2023年は今までにないぐらい外に出て行った感覚がありました。毎年ありがたいことにライブ活動をさせていただいていますが、基本的にLDHが主催するライブがほとんど。でも2023年は、例えば僕の地元長崎の稲佐山で行われた『NBC70th anniversary Nagasaki Music Journey 2023 supported by AMU NAGASAKI』に出演させていただいたり、京都の上賀茂神社、東京の明治神宮外苑総合球技場で行われた葉加瀬太郎さんの『葉加瀬太郎音楽祭2023』に参加させていただいたり。ほかにも学園祭ライブやアイススケートショーでの歌唱など、いろいろなジャンルの素晴らしいミュージシャンや関係者の皆様とご一緒させていただく機会がたくさんありました」
TAKAHIROが尊敬するミュージシャンたちと場を共にすることで、多くの気づきがあったという。
「諸先輩方とステージを共にしたことで、自分の未熟さにも気づきましたし、身も引き締まりました。恐縮ですが、もっと自分もできるんだ……とこれからが楽しみにもなりました」
多くの学びがあった2023年を終え、2024年はTAKAHIROにとって30代最後の年となる。
「HIROさんは、ご自身が若い頃からとても苦労されているので、常日頃から僕らには夢や目標を叶えるために、できるだけ遠回りをせずに近道できる方法を教えてくださいます。ただHIROさんが格好いいのは、そういう困難に立ち向かって乗り越える生き様をしてきたからなんだと思って、何事も一人で解決しようと、もがくことが多かった。でもこの年になって、自分一人でできることには限界があることに気づきましたし、結局は周囲の方に助けてもらっていたことを身に染みて感じています。だからこそ、これからは協力してくださる方々の力をお借りして、いろいろな人を巻き込みながらやっていけるようになりたいです。それでも困難なことはやってくると思うので、そのとき僕自身が周囲から応援されるような人間になりたいですね」
■EXILE TAKAHIRO
1984年12月8日生まれ、長崎県出身。EXILEのボーカル。ソロ活動10周年を迎えた2023年、オリジナル曲・EXILEの楽曲を新たなアレンジでセルフカバーする“EXILE RESPECT”曲・ライブ映像などを収録したオリジナルアルバム『EXPLORE』をリリース。同年9月21日には、初の日本武道館単独公演「EXILE TAKAHIRO 武道館 LIVE 2023 “EXPLORE”」を開催。2024年4月17日からライブツアー「EXILE TAKAHIRO LIVE TOUR 2024 “FULL THROTTLE”」を開催予定。書道や絵画の分野でも活躍しており、2022年にはJR九州在来線車両のデザインを担当した。

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