「楽屋も一緒で、恋人より長く」8年ぶり復帰・成宮寛貴が“戦友”と語る演技派女優
2025年2月23日(日)6時0分 女性自身
「彼の人生は“愛を知らない”ところからはじまりつつも、いろんなタイプの女性に愛されていく魅力的な詐欺師であり、殺人鬼。共演者の方々の力を借りて演じられたところが大きいです」
こう話すのは、ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』(3月27日より放送開始)にて8年ぶりの俳優復帰を遂げる成宮寛貴(42)。21年〜22年に『女性自身』で連載していた同名漫画の実写ドラマで、主人公を演じる。
同作は、強靭な殺意が渦巻くピカレスク(悪漢)物語であり、失われた愛と死が交錯するラブサスペンスとしても人気を得た作品。その原作者である天樹征丸(樹林伸・ゆう子姉弟による名義)とともに、撮影裏話を語ってもらった。
■瀧本美織さんの演技は「天才的にうまかった」
樹林伸(以下、伸):ナリとは『金田一少年の事件簿』や『ブラッディ・マンデイ』でも一緒に仕事をしたけど、今回の相手役の神城澪を演じる瀧本美織さんが出演していた『ドクターホワイト』の原作も、我々なんだよ。彼女も芝居がちゃんとしているよね。
成宮:天才的にうまかった。あとね、間違えない! 間違えなさすぎ(笑)。
樹林ゆう子(以下、ゆう子):それはプレッシャーにならないの?
成宮:僕はいいんですよ(笑)。今回、ほかの共演の方もみんなハマり役だし、上手で。張り合うというより、いろいろな女性たちの力を借りてお芝居しました。皆さんのうまさを利用させていただくような感じでしたね。
伸:演技がうまい人たちがそろっていると、安心して見ていられるから楽しみだよ。
成宮:瀧本さんは、涙を流すタイミングもバッチリで。「ここで流してほしい」「もう一回いきましょう」というオーダーにも毎回しっかり応えられていて。本人は「簡単に言うけど〜」とか言いながらも、できちゃうんですよ。
伸:それはすごいね!
ゆう子:現場ではどういう雰囲気だったの?
成宮:撮影の始めのほうで、二人のシーンを重点的に撮っていく感じだったので、打ち解けるのが早かったですね。楽屋も別々じゃなくて一緒だったので、ずっといい時間を共有するというか、いきなり「恋人より長くいる」みたいな(笑)。いい戦友ですよ。
■全員が同じ方向に向かう「チーム感を大切に」
伸:撮影現場自体も久しぶりだけど、主演ならではのプレッシャーを感じたりは?
成宮:みんなで楽しくお仕事をしたいという思いと、全員が同じ方向に向かっているようなチーム感は大切にしたいと思いました。でもプレッシャーというより、芝居を楽しんでいたかな。どう見せたらいいんだろう、というようなことを考える時間が多かったです。
伸:ナチュラルに演じられる役じゃないから、考えながらじゃないとできないよな。
ゆう子:じゃあ、撮影前はどんな感じだったの?
成宮:復帰できることへの感謝はありましたね。あとは「今、お芝居したらどんなことになるんだろう」っていう自分に対する期待。
伸:私たちも、どんなドラマになっているか期待しちゃうね。
成宮:僕を見てもらうというより、瀧本さん演じる澪の目線で見てもらうといいかもしれない。
伸:確かにそうだね。
成宮:僕目線で見ていても、あんなことやこんなことで翻弄されちゃうと思うので。
ゆう子:たぶん2回くらい見たくなるよね。最初は騙されちゃうから。
成宮:でも本当に、やっと俳優としてやれる準備が整って。こういう機会をいただいて光栄です。
伸:ナリが出てくれてうれしいよ。