木村多江、26歳年下・芳根京子の“ブレーキ”役「頑張っちゃダメ!」ハグで制止...ドラマ撮影秘話語る
2025年3月3日(月)18時0分 スポーツニッポン
女優・木村多江(53)が、TBS系火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(火曜後10・00)で消化器内科の医師を熱演している。「頼れる先輩」という役どころにちなみ、若い俳優陣が集う撮影現場での自身の“先輩”としての思いを聞いた。(中村 綾佳)
水谷緑氏による同名漫画が原作。26歳の研修医が、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、医師として女子として人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語で、木村が演じるのは消化器内科医師・手塚冴子。仕事には厳しいが、女性医師が少なかった時代にキャリアを積んできた経験から、女性の研修医や医師たちの面倒見が良く、優しさと厳しさの二面を持つかっこよくて頼れる存在。現在は独身生活を謳歌(おうか)している——という役どころだ。
作中での「頼れる先輩」通り、撮影現場でも主演・芳根京子ら後輩から頼りにされているという木村。芳根については「本当に明るくて感じが良くて、誰に対しても平等で、可愛らしいんだけれども“座長”の役割をしっかりと果たしています。お芝居も本当に心を込めて、魂を削ってやってらっしゃる姿に、スタッフもキャストもみんな“彼女のために頑張ろう!”という気持ちにさせくれる人」だといい、「座長としての意識が高く、みんなにこの現場が楽しいと思ってもらえるように、自ら楽しませようと楽しんでやろうとしているのが分かります」と、芳根の姿勢を称えた。
一方で、「でも時に、頑張りすぎちゃう所があって、そんな時に私には相談に来てくれることもあります」とも。「なので、大変な時とかには“頑張っちゃダメ”と言ってブレーキを踏んだり、“多江さん、ちょっとぎゅってしてください”って言ってくれるので、ギュッてして“よしよし”ってやったりしています」と、自身が芳根の“ブレーキ役”になっていると告白。「それだけ頑張ってるから、みんなが彼女の頑張りを支えたいと思っているんじゃないかな。そう思わせてくれる女優さんです」と、後輩の頼もしさにしみじみと目を細めた。
頑張り屋さんな後輩女優を支えながら、撮影は順調に進んでいる。第3話の「患者が亡くなって落ち込むまどか(芳根)を誘って飲みに行く…」というシーンの撮影では、「だんだん本当の飲みの席みたいになって、相談会といいますか、普通の飲み会みたいになって…カメラが回ってないところで、ずっと2人でしゃべってたんです。みんなを忘れてしまうぐらい、しゃべっていました(笑い)」と、驚きの裏話も。
この時に話したのは、主に仕事の内容。「芳根さんから、“仕事で混乱したり迷ったりしたときはどうしてるんですか?”と聞かれて…私の場合こうだけど、人によってとか、その作品によって違うよねっていうような話をしましたね」と振り返った。
ドラマのまどか同様に、仕事熱心な芳根の姿勢に自身も刺激を受けている。「まどか先生と一緒のシーンは、彼女の心の動きとか、熱量がすごくヒシヒシと伝わってくる。研修医と、指導医である自分が一緒に患者さんに向き合って乗り越えていく…という感覚を、本当に感じながら演じることができています」と充実感たっぷりに語った。