【なにわ男子・藤原丈一郎】“等身大”の演技が秀逸! 『僕のあざとい元カノ』で見せる魅力とは?

2025年3月7日(金)20時15分 All About

ドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』が、3月7日に最終回を放送します。今回は、主演の1人を務めたなにわ男子・藤原丈一郎さんの俳優としての魅力を紹介します。(サムネイル画像出典:『あざとくて何が悪いの?』公式Webサイトより)

なにわ男子の藤原丈一郎さんが主演を務めるドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?(以下・僕のあざとい元カノ)』(テレビ朝日系)が、3月7日に最終回となる第7話を放送します。
同ドラマは、男女のリアルな恋愛事情を深堀りするバラエティー番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)と同局のドラマ枠・金曜ナイトドラマが融合して誕生したドラマ。通常のドラマに加え、『あざとくて何が悪いの?』で司会を務める南海キャンディーズ山里亮太さんと鈴木愛理さんが、ゲストと共にドラマ展開にツッコミを入れる新たなスタイルの作品として注目されました。
そんな画期的なドラマで、藤原さんは主人公の1人・坂下拓未を熱演。等身大の会社員を演じて、俳優としての輝きを見せました。そこで、この記事では『僕のあざとい元カノ』を振り返りつつ、藤原さんの俳優としての魅力を検証します。

『僕のあざとい元カノ』とは

まず、話題を集めた『僕のあざとい元カノ』の魅力を解説します。
前述したとおり、人気番組『あざとくて何が悪いの?』がベースとなり、「あざとい」をキーワードとしたストーリーのドラマです。藤原さんのほかには、拓未の元カノ・園田芽生を加藤史帆さん、仕事を通じて拓未と恋人同士になる奥山朝比を谷まりあさんが担当。元カノと今カノの間で揺れ動く拓未の恋愛模様を描いた作品です。
これまで、『あざとくて何が悪いの?』では、「ミニドラマ」や「あざと連ドラ」として番組内でドラマ企画を展開。そのノウハウを生かして、『僕のあざとい元カノ』は制作されました。

『僕のあざとい元カノ』の魅力とは?

このドラマは、元カノ・芽生のことが忘れられない拓未が、いろいろな人生経験をしながら新たな恋を見つけるというストーリー。仕事で知り合った朝比と恋に落ちますが、終盤で芽生が現れ拓未の心が揺れ動く様子が描かれます。
最終回前までのストーリーは、過去の恋愛ドラマでなんとなく見たことがあるベタな展開が続き、なにか驚くような斬新な演出はありませんでした。そういったストーリー構成は「あざと連ドラ」から受け継ぐものですが、そのベタな感じが生々しく、本当のカップルの生活をのぞき見している感覚になります。あるあるネタが多く、男女ともに身近にいそうなキャラクターがバンバン登場するのが面白いポイントです。
そして、『僕のあざとい元カノ』の最大の魅力は、司会とスタジオゲストのツッコミにあります。これも、「ミニドラマ」や「あざと連ドラ」をベースにしているのですが、スタジオで視聴している芸能人たちがドラマの内容について意見を展開。そのうえで、自分の恋愛経験も話しドラマを盛り上げます。これにより、視聴者は共感を持ちながらドラマを見ることができます。
特に、今回は藤原さんが演じた拓未が、とにかく優柔不断でふわふわとした設定だったので、スタジオの女性陣から総ツッコミにあいました。そういった同時視聴しているような面白さが、『僕のあざとい元カノ』の魅力となり、多くの視聴者を獲得したことになります。

藤原丈一郎が見せた“等身大”の演技の凄み

そんな『僕のあざとい元カノ』ですが、基本的には藤原さん、加藤さん、谷さんの3人でストーリーを作り上げます。特に藤原さんの演技が秀逸でした。
藤原さんが演じた拓未は、広告系デザイン会社に勤める会社員です。ごく平凡でその辺にいるような設定の男性ですが、「プライドエベレスト」と呼ばれるほど少し勘違いしがちな一面も。なんとなく、職場に1人はいそうなキャラクター設定です。
そんな拓未を、藤原さんは等身大の演技で見せてくれました。ちょっとしたことにぬか喜びしたり、女心が分からず地雷を踏んでしまったり、男性ならではのあるあるを見事に表現。大げさにならず、ストレスなく見られる自然体の演技で恋に振り回される拓未を見せました。
よく言われる「自然体」は演技の中で難しい技術で、しっかりドラマのストーリーやキャラクターを理解していないと演じられません。そんなハイレベルな芸当を、藤原さんは今作品で嫌みなく見せました。

キャラクターの特性をつかみ、見事に表現

藤原さんといえば、キャラクターの特性をつかむのがうまい俳優です。例えば、2023年に放送した『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)で演じた米澤大地でも、その実力を見せました。
荒廃した見知らぬ世界にタイムスリップした極限状態の人々を描いた作品でしたが、藤原さんは常に明るくポジティブな大地を丁寧に表現。疲弊していく中で、微妙なテンションの差なども描き出し、大地を人気キャラに仕上げました。
今回の拓未も、しっかり特性をつかんで演じています。拓未は、優柔不断で仕事でも劣等感を抱えるなど、格好悪い部分もある男性です。スタジオで見ている女性陣からツッコまれ続けるダメ男ですが、拓未が持つやさしさや人間臭さをうまく演じて、どこか憎めない愛されキャラに仕上げました。
『僕のあざとい元カノ』のヒットは、加藤さん、谷さんの熱演もありましたが、やはり毎回のように行動が話題にあがる拓未を作り出した藤原さんの功績が大きかったと言えるでしょう。

オリジナリティあふれるキャラクターを作り出せる藤原丈一郎

『僕のあざとい元カノ』で俳優として進化した姿を見せた藤原さん。今後は、俳優としてもっと本格的な活動が期待されます。例えば、朝ドラの登場人物や時代劇、ミステリー作品など藤原さんの新たな魅力を発揮できる作品に出演してほしいところ。
同世代には人気俳優も多く活躍していますが、藤原さんはオリジナリティあふれるキャラクターを作り出せる存在として活躍する実力を持っています。ぜひ、次回作が決まったら、また秀逸な演技を見せてくれることを願っています。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)

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