見た目はアレだけど…アムロが生み出したガンダム魔改造が熱い!
2025年3月12日(水)7時0分 ABEMA TIMES

アムロ・レイ(CV:古谷徹)が操るガンダムは人間型ロボットで、基本的に二足歩行で移動する。戦場が宇宙に移ってもそのスタイルは変わらないが、劇中でただ一度だけ、特殊な形態で出撃したことがある。
そのシーンが登場するのは、アニメ「機動戦士ガンダム」第32話でのこと。ホワイトベースに1機のモビルアーマーが接近していた。ジオン公国軍の兵器の中でも一際異彩を放つ機体、ザクレロだ。デミトリー曹長(CV:古川登志夫)がトクワン大尉の敵討ちをしようとシャアの許可なく突撃していたのだった。
ザクレロの接近を察知したホワイトベースは、ブライト・ノアの命令でガンタンクが迎撃することに。アムロも「こちらでも考えていることがある」と言い、ガンタンクの後を追って発進した。
ブサカワイイ容姿のザクレロを目にしたハヤト・コバヤシ(CV:鈴木清信)は「な……何だ! あのモビルアーマーは!」と驚愕していたが、その直後に現れたガンダムのインパクトは、ザクレロをも凌駕していた。
なんと、登場したガンダムには脚がなかったのだ。脚の代わりに下半身にGファイターのBパーツを直接装着させていた。「ガンダムMA(モビルアーマー)モード」や「ガンダム・スカイ」などと呼ばれるこの特殊な形態は、高速戦闘を行うジオン軍のモビルアーマーへの対抗手段として、アムロが独自に考案したスタイルだった。運動性能を犠牲にする代わりに、高速戦闘を可能にしたが、あまりにも不格好だった。
結局、アムロには四肢を活用するという戦闘スタイルが合っていたのか、ザクレロとの戦闘以降、ガンダムMAモードで出撃することは二度となかった。それでも、手持ちの装備を活用して戦闘スタイルを工夫するというアムロの柔軟な発想には、目を見張るものがある。
アニメではレアな形態ながら不遇な扱いを受けた「ガンダムMAモード」だが、ゲーム作品によっては凄まじい性能を発揮し、頼れる存在として活躍することもあったということは覚えておきたい。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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