須田亜香里、大胆ショットにも挑戦した最新写真集『pluie』 「今が最高だと言えるからこそ…」

2025年3月14日(金)18時0分 マイナビニュース


●デビュー15周年記念に写真集という形を選んだ理由
タレントの須田亜香里が2月19日、最新写真集『pluie(プリュイ)』(3,960円 A4正寸/128ページ 講談社)を発売した。7年ぶりの写真集を制作する上で大切にしていたことや、デビュー15周年を迎えて感じることについて話を聞いた。
○叶えたいことリストに入れていた写真集発売
——イベント前にお時間を頂戴し、ありがとうございます。
全然! 今、一番かわいい状態なので(笑)!
——イベント前にお時間をいただいた幸せを噛みしめます……! まず、7年ぶりの写真集発売が決まった時の気持ちを教えていただけますか?
去年の11月にデビュー15周年を迎えて、このタイミングで写真集を出すことを、叶えたいことリストに入れていたので、その目標が叶ったことがとてもうれしかったです。
——写真集という形を選んだことにも理由があったのでしょうか?
また何年後に何を感じるかは分からないんですけど、現状の33歳の自分としては、写真集って何歳になっても出せるものじゃないだろうなと思っていて。例えば、まだ全く予定はないけど、結婚や出産などがあれば、写真集は遠のくかもしれない。自分自身、文章を書くのは、20代前半で書けることと30代になって書けることが変わっていて、年齢を重ねることで書けることが増えていることを身をもって感じてるけど、体や肌を見せるのは、自分がいい状態だと思える今ならではだなと。
——アイドル時代はもちろん、グループを卒業されてから、また違う魅力を放たれている印象が須田さんにはあって。
うれしい。
——だから、年齢やライフスタイルの変化を経ても、写真集を見たい人も多いと思うんです。でも、ご自身のモチベーションは今が最高のときだったと。
そうですね。今が最高だと言えるからこそ、写真集を届ける自信が自分の中で出たのかなと思います。
○タイトル『pluie』に込めた思い
——撮影は石垣島で行われたそうですね。
初めての石垣島だったので、新鮮さを素直に味わいながらの撮影でした。空も海もキレイ、空気がいい、八重山そばがおいしい! とか(笑)。充実感や全部の感情が写真集にいい形で表れていると思います。
——タイトルは『pluie』。フランス語で「雨」を意味する言葉だとか。
私、普段から本当に晴れ女で、石垣島でもずっと晴れが続いて、天気には恵まれたんです。でも、最後の最後だけお天気雨が降って。その時、すごく特別な雨だなというふうに感じたんですよね。私、自分のことをラッキーな人間だと思ってて、何があっても結局は全部いい方向に転んだなと思える生き方ができてるんです。
——というと?
もちろん、それは周りの方々のおかげだったり、いろんな人のパワーをもらえたことが大きいんですけど、そういう幸せを感じられる自分のことが好きだなと。悪いことがあっても、最終的にはいいことで収まったと思える人生だからこそ、今回も雨が降ってラッキーだったな、晴れだけじゃなくて、いろんな天気で自分を見せられたことも良かったなと思ったので、『pluie』というタイトルにしました。
——そんな思いも込められていたんですね。語感が良くてオシャレなタイトルだと思っていましたが、ますます素敵な響きで聞こえるようになりました。
ありがとうございます。
○自分の理想と制作チームの提案がマッチ
——発売前に「大胆な露出も遊び心で攻めているところがお気に入り」とコメントされていましたが、このあたりの撮影はいかがでしたか?
全体的に大胆なところも多いんですけど、撮影中に「やりすぎてるな」って一度も感じなかったんです。20代の頃や初めてグラビアをやった頃は、セクシーな撮影のときに、こんなことしていいのかな……? と我に返ってしまったり、どこか後ろめたさを感じることがあって。でも今回は、人からの見え方を全然気にしなかった。
——それはなぜでしょう?
カメラマンさんとコーディネーターさん以外は全員女性っていう、女性比率の高い現場で、みんなで「これキレイだね」と言いながら、美しさを追求していける感じがして、安心感があったのかな。自分で見ても、「あらまあ!」って思わず言葉に出したくなるようなカットもあるんですけど(笑)。
●写真集を作る上で大事にしていたこと
——背徳感があったら、そんな楽しそうに言えないです(笑)。
言えないです(笑)。言えないですし、取材でこうしてお話しするのも小っ恥ずかしい気持ちになると思うんですけど、写真集を見て、こんなふうに「あらまあ!」って言えるのは、撮影してるときのコンディションも良かったんだろうなって。
——先ほど見たら、Amazonのレビューも高評価でした。
ファンのみんながいっぱい甘やかしてくれてる。
——いや! 須田さんのファンの方もですが、純粋にグラビアというジャンルが好きそうな人のレビューも満足感のある感じで。
そうなんだ! ありがたいですね。
——写真集の購入者レビューを読んでいると、「ファンは買ってもいい」みたいなコメントがついていることを見かけるんですよね。
そうなんですね。
——ファンの方がうれしい内容なら、それで良いと個人的には思うんですけど……。でも、『pluie』はどちらにも刺さる内容になっていそうだなと。
写真集を作る前、編集者さんとの打ち合わせの段階から私が一番大事にしていたのが、頑張っちゃってるように見えないようにしようっていうことで。無理してるように見えるのが嫌で、そうじゃないハッピーな感じだけど、年相応の等身大な落ち着きも表現したかったんですよね。そういう芯を自分の中でしっかり持っていたので、「こう撮ったら素敵になるよ」という制作チームの皆さんからの提案と、私の思い描いていた理想がすごく噛み合っていたなと実感しています。
——ファンの方はきっと分かりますもんね。
そうそう。グラビアのお仕事をするたびに、「服を着てるほうが好きだけどな」「いつものあかりんが好きだから緊張するし、買うのためらっちゃうな」と言ってくれる方が昔からいるんですけど、今回はそういう声があんまりなくて。実際に見てくださった方からは、「思った以上に露出度が高いカットもすごくキレイだなと思って、見ることができたよ」というポジティブな言葉をもらえました。ちゃんと思ったように写真集を届けられて、ほっとしています。
○須田亜香里の経歴が見えるボディ
——初フォトエッセイ『がんこ』(扶桑社)を発売されたとき、ボディメイクについて「ずっとキープするのが趣味。ゆるくキープするのが好きです」とおっしゃっていましたよね。
はい。
——今回はそのなかでも特別意識したことはありましたか?
今回の撮影のために始めたことはなくて、2年前から続けてるピラティスでついた筋肉も定着してきてますし、私、クラシックバレエを13年、アイドルを13年、アイドルをやめてから2年半なんですけど、いろんないい筋肉の土台が身体に積み重なっている気がしていて。そんな自分の経歴が出てる体も結構好きで、それは見せられたかなと思います。
——素敵な表現です。
あとは、1st写真集のときは、ちょっと絞りすぎちゃったんですよ。写真集=絞る、絞るほうが偉いみたいな空気を感じていて、それに振り回されてたんです。痩せなくてよかったのにって。私、グラビアを見るのも好きなんですけど、ちょっとぷにってしてるのがすごくかわいいなと思うので、今回は水着にほどよくお肉が乗ってる感じを目指したかったんですけど。
——ですけど?
撮影1カ月前に体調を崩して、痩せちゃって(笑)。
——大変!
痩せて筋肉も落ちちゃって、どうしよう……みたいな。1カ月かけて必死に食べて体を戻しました。
——良かった! ご自身の計画通りにはいかなかったのは残念ですが、とても素敵でした。
ありがとうございます。
○デビューから15年間を振り返って
——15周年ということで。ざっくりとした質問で恐縮なのですが、この15年を振り返ってみていかがですか?
15周年ってすごいなって思います。自分でも、よくここまで来たねって感じで。自分一人じゃ絶対にたどり着けなかった場所だと思うんです。今は地元の番組レギュラーを中心に1週間が成り立ってて、7年くらい前から続けさせてもらってる番組が2本もあるのかな。それからレギュラーがだんだん増えていって。
あとは、子どもの頃から当たり前のように家に届いていた中日新聞で週1回の連載をやらせてもらったり。昔から自分が観てた番組や読んでた新聞で、こんなに長くお仕事をさせてもらえるなんて、本当に夢みたいで。こうやって長く使っていただけてることが、単純にすごいなって感動します。
——須田さんの仕事への取り組み方が評価され続けていて、その期間も成長されているんだろうなと思います。
自分ではそんなに成長できてるという自信はないんですけど、この15年の中でラッキーだったなと思うことがあって。アイドル時代に、バラエティ番組に出させていただくようになって、皆さんに見ていただける機会は増えたんです。でも、「ブレイクした」と言われたことは一度もなくて、それが私にとってはすごくラッキーだったなと。
総選挙でも2位まで行かせていただいたけど、センターじゃなかったから自由にやらせてもらえた部分もあって。もし最初からグループのセンターを任されていたり、コンスタントに真ん中に立ってたら、自由に動けなかったり、いろんな気持ちに押しつぶされちゃってたと思うんです。
——注目度もすごいですし。
グループでも後ろのほうからスタートして、前に出たいという気持ちで頑張ってきました。でも、SKE48で1回だけシングルのセンターをやらせてもらったときはうれしかったけど、大変さも分かって。今まで後ろにいられて幸せだったんだなって思えたんです。
いつもお腹いっぱいにならない環境でやらせてもらえたことは、なんてラッキーだったんだろうって。それは今も変わらなくて、もっといろんな仕事がしたいなと思えたり、あの子みたいな仕事ができたらいいなと人のことをうらやましいと思ったり、目標を持てるのがいい環境だなと思います。
●ファンからもらった人生のハイライト
——須田さんは明るくて、いつも笑顔の人という印象だったんです。テレビで見ていると、それこそ「握手会の女王」とか「神対応」っていう感じの。
はい。
——でも、今回取材させていただくということで、過去のインタビュー記事を読んでいると、ファンの方たちが須田さんを応援するのは、それだけが理由じゃなかったんだなって。今教えていただいた心の持ちようも見習いたいなと思いました。
そんなそんな! でも、ありがとうございます。
AKB48選抜総選挙で自己最高位の2位「本当に幸せな瞬間」
——15年はとても濃密な時間だったと思います。その中でも、ハイライトシーンを挙げるなら?
一番はやっぱり総選挙2位かな。名古屋ドームで開票イベントがあったんですけど、会場の景色は今でも忘れられません。あんな大きな会場で、自分の名前が呼ばれたときに喜んでくださる方がこんなにいるんだって。すごくうれしかったですね。
——地元で自己最高位。バラエティへの出演が増えた時期でもありました。
私、当時26歳で、アイドルの中ではかなり高齢のほうだったんですけど、「若手のために卒業してほしい」「年上のメンバーがずっといると推しメンが前に出られない」みたいな声も結構多くて。10個のコメントのうち、9個が良いことを言ってくれてても、1個の悪いコメントが気になって、ほかの良いコメントが全然耳に入ってこないくらいネガティブになっちゃうことってあるじゃないですか。
——そうなっちゃいますよね。
そういうコメントが目について、自分が前に立つのを望んでない人もいっぱいいるんだなと思ってました。だけど、名古屋ドームで自分の名前を呼ばれたときばかりは、不思議とネガティブなコメントも気にならないくらい、喜んでくれる人の声だけが聞こえてきたんですよね。改めて、あれは本当に幸せな瞬間だったなって。
——SKE48を卒業されるタイミングでも、一番の思い出として同じ瞬間を挙げられていました。
やっぱり変わらないですね。その瞬間がきっかけで今のお仕事や出会いもあると思うので、あれはみんなからもらった素敵な人生のハイライトだなと思います。
——須田さんの言葉もとても素敵です。では最後に改めて、写真集の見どころを教えてください。
写真集を持ったときに思った以上に分厚くて重みがあって、こんなに充実してる写真集を自分が出させてもらえるなんて幸せだなと思いました。ぜひ皆さんにも手に取ってもらって、そのずっしり感で、私が15年間の芸能活動の中で、良いことも悪いこともひっくるめて今幸せだなって思えてるこの道のりを受け取ってもらえたらうれしいです。
■プロフィール
須田亜香里
1991年10月31日生まれ、愛知県名古屋市出身。2009年にSKE48第3期生としてメンバーに加入し、2016年の選抜総選挙から3年連続「神セブン」に選ばれた。握手会での神対応ぶりから「握手会の女王」とも称された。2022年秋にグループを卒業し、現在はラジオやバラエティ番組などマルチに活躍中。2025年公開予定の映画『男神』にも出演が決定している。

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