中井友望&田中偉登、“愛される座長”萩原利久の魅力語る「芝居に真面目」「お茶目」

2024年3月20日(水)11時0分 マイナビニュース

●中井友望、早見あかりに思わず惚れる!?
辻やもり氏によるコミックを実写化した読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『めぐる未来』(毎週木曜23:59〜)は、“過去に戻る病”を抱える主人公、襷未来(萩原利久)の妻・めぐる(早見あかり)が、結婚記念日に謎の死を遂げたことから、未来が過去へと戻り、めぐるの死の真相に迫っていく考察型タイムリープサスペンス。14日には9話が放送され(現在TVerで配信中)、ついに真犯人が明らかに。21日には、最終回が放送される。
今回は、めぐるの同僚で職場の新人・阿頼耶清美を演じた中井友望、捜査一課の刑事・暦亘を演じた田中偉登にインタビュー。前編では難役に挑んだ思いを聞いたが、後編では、萩原・早見の印象や、今作で得たことについて話を聞いた。
※編集部注:本記事はネタバレを含んでいます。知らない状態でドラマをご覧になりたい方はご注意下さい。
○田中偉登、萩原利久と満を持しての共演に喜び
——田中さんは、萩原さんとは長い付き合いとのことですが、出会いを教えてください。
田中:僕は7歳の頃からこのお仕事をしているのですが、利久とはほぼ同期なんです。オーディションに行って、最終に残れば必ずいるような相手だったし、共通の知り合いから話を聞くこともあって。初めてちゃんと話すようになったのは19歳の頃。まだ二人ともお仕事が全然ない時期で、普通はその時間を使ってバイトをしたり、映画を見に行って勉強するはずなのですが、僕たちは芝居の話を全くしない友人として、ひたすらカードゲームをしていました(笑)。二十歳になったときには、一緒にお酒を飲みに行ったことを覚えています。
——『めぐる未来』では、満を持しての共演になったんですね。
田中:一緒にドラマを作れることがすごくうれしかったです。撮影が始まるとき、いつもならどうやって人間関係を築いていこうかといろいろ考えるのですが、今回は利久がいたおかげでそういうハードルもなく、助けられました。利久は自分の思ったことを素直に言える人で、芝居についてすごく真面目に考えている人。8話の、未来と暦が屋上で対峙するシーンで「今のお芝居で合っていたんだろうか」と不安に思っていたとき、「未来目線ではこう見えてたよ」と話してくれて、すごく頼りになりました。僕のほうが一つ年下なんですけど、カードゲームをしているときは、頼りがいがあるなんて思ったことなかったんですよね(笑)。今回は、心のよりどころにさせてもらいながらも、お互いに全力で戦って。いい座長だなと感じました。
——萩原さんにとっても、関係の深い田中さんが暦役を演じることはうれしかったのでは。
田中:どうなんでしょう、利久もそう思ってくれていれば良いのですが、僕はすごくうれしかったです。撮影の合間に「昔、こんなことしたよね」と振り返りながら、改めて二人とも成長したなと感じましたし、「まず、お互いに役者を続けられていることがうれしいよね」と話をしました。
○中井友望、早見あかりは「笑顔がめちゃくちゃかわいい」
——中井さんから見た、萩原さん、早見さんの印象を教えてください。
中井:私はもともとお話しするのが得意ではなくて、清美役として、お二人を必要以上に好きになっちゃうと良くないと思っていたので、一緒にいる時間を極力作らないようにしていたんです。でも早見さんとお芝居をしていると、笑顔がめちゃくちゃかわいいし、場がすごく明るくなる、めぐるさんと同じパワーを持っている素敵な女性だなと、しみじみと感じました。「いい匂い」って言って抱き締めてもらったシーンは、もううれしくなっちゃって。
田中:惚れてるじゃん!(笑)
中井:清美としてじゃなくて、中井友望としてうれしかったです。萩原さんは、お会いするまで未来くんと似ているというイメージを勝手に持っていたのですが、撮影の合間にはすごくお茶目なところが見られて。オンエアを見ていても、普段抑えているからこそ、未来くんのちょっとした笑顔や怒りの感情が出ているシーンが魅力的になっているなと思いました。
●田中偉登、萩原利久は「赤ちゃん(笑)」
○萩原利久のまさかの行動で再撮影
——現場ではお茶目な一面も見せているんですか。
中井:早見さんと萩原さんは、すごく仲が良くて。
田中:ずっとワチャワチャしていたよね。何より、利久は昔から“ビッグベイビー”というか、赤ちゃんなんですよ(笑)。8話の屋上でのシーンも、僕が大声を出して、胸の内を伝えて、思い切り演じたあとに、「もう一回撮ります」と言われて。何かあったのかなと思ったら、利久がチャックを閉め忘れて全開だったみたいで(笑)。ほかにも、お弁当を食べたあとに歯に海苔が挟まっていて撮り直しとか、今回の現場でも少年のようでした。そんなところが皆から愛される人なのですが、早見さんは利久のテンションにうまく乗っかりつつも、「ちゃんとしてよ〜」と引き締める役割も担っていて、すごくバランスのいい二人でした。
○難役で得たこと「感覚だけに任せない」「計算がうまくなった」
——お二人が『めぐる未来』で得たもの、今後の役者人生で活かしていきたいことを教えてください。
中井:これまでは、感覚で演じる部分が多かったのですが、『めぐる未来』ではいろいろなことを頭で考えて演じました。感覚だけに任せないでお芝居をすることで、何度でも同じことができるんだなと。これからやれることがもっと増えていくんじゃないかと、お芝居をさらに楽しみにさせてくれる現場でした。
田中:ミステリーかつタイムリープという複雑な物語の中で犯人役を演じたことで、計算がうまくなったと思います。8話や9話の感情をあらわにするシーンでも、自分の書いた設計図の中で散りばめてきたものを回収していくことで、ブレない暦でいられたんじゃないかなと。筋の通った暦でいることで、慌ただしい台詞量の中でも、ちゃんとほかの人の台詞を聞いて、落ち着いて話せる心の余裕を持てたことは、自分にとってもいい経験になりました。とにかく暦は説明台詞が多かったのですが、それをいかにただ説明するのではなく、ちゃんと自分がやってきた実体験を話す感覚でお芝居をするということも、すごく勉強になりました。今回の経験を活かして、今後の作品でより深みのあるお芝居ができるようになればいいなと思います。
○■楽しそうに撮影する一同に羨ましさも
——では最後に、『めぐる未来』も残すところ最終回のみとなりましたが、ぜひ見返してほしいオススメのシーンを教えてください。
田中:暦は勝村(政信)さん演じる時任さんとずっと一緒に行動をしていたのですが、純粋に楽しめる、時任さんとの特別な関係性を大事にしている暦ももちろんいたと思うんですよね。勝村さんとは、いろいろ話し合って楽しんでお芝居をしていたので、時折覗く暦の少年のような一面も見てほしいです。「かっこよく、クロスして去ってみよう!」とか、刑事ドラマのようなかっこいい動作も織り交ぜていたので、二人がかっこいい刑事になれているのかどうか、見返してみてください!
中井:オンエアを見て、シリアスでありながら、意外と笑えるドラマになっているんだと気づきました。3話で、未来くんがめぐるさんにアイスティーをかけられるところも、「こんなことある!?」「でもめぐるさんだから許されるのかな」と笑わせていただきました。干支さん(大西礼芳)と四季村さん(時任勇気)のちょっとほんわかしたパートを見ると、「楽しそうな撮影でいいな!」と思ったりして(笑)。
田中:犯人役の僕たちとしては、楽しそうに撮影しているのを見て「いいな」と思ったよね(笑)。そんなシーンから、皆が楽しくお芝居していたことが伝わればうれしいです。
■中井友望
2000年1月6日生まれ、大阪府出身。2018年「ミスiD2019」で7代目グランプリに選ばれ、2020年、日本テレビ系ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』で女優デビュー、2022年、『サーチライト-遊星散歩-』で映画初主演を果たした。代表作にドラマ『君には届かない。』、映画『少女は卒業しない』、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』、『炎上する君』、『LIKE THAT OLD MAN』など。NHK総合・NHK BSプレミアム4Kドラマ『
ケの日のケケケ』が3月26日放送予定、公開待機作に、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(8月9日公開予定)がある。
■田中偉登
2000年1月24日生まれ、大阪府出身。2012年、テレビ朝日系ドラマ『13歳のハローワーク』で俳優デビュー、『宇宙兄弟』で映画デビューを果たす。代表作に、ドラマ『無用庵隠居修行』、『東京男子図鑑』、『エール』、『君には届かない。』、映画『るろうに剣心』、『アイスと雨音』、『孤狼の血』、『桜色の風が咲く』、『ぬけろ、メビウス!!』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-/-決戦-』など。映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』が公開中。

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