飯豊まりえ、“一人の時間”大切にしている理由は 近年の代表作・舞台への挑戦も語る

2024年3月24日(日)9時0分 マイナビニュース

きょう24日に放送されるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』(21:00〜)は、1970(昭和45)年に開催された国民的イベント日本万国博覧会(大阪万博 EXPO'70)で働くことを夢見るヒロインの青春と、その家族の物語を心温まるタッチで描き上げるヒューマン・ホームドラマ。飯豊まりえは、“世界とつながる場所”である万博への憧れを募らせ、大阪へやってくる主人公・朝野今日子(橋本環奈)を迎え入れる万田家の長女・千夏を演じる。女子大に通う千夏は研究者になりたいという夢を抱くが、当時は“女性の幸せ=結婚”だという時代。父の言いつけ通りに見合いをすることになる。
昭和という時代で生きる女性の“生き方”について考えさせられる今作。千夏を演じた飯豊にとっての“幸せ”とは。幸せになるためにしていることや、最近の出演作についても話を聞いた。
○自分を幸せにしてくれる“一人の時間”
——今作には、研究者という夢もあるけど、家族の幸せも叶えたいと葛藤する千夏が、今日子と「自分の幸せは自分で決めたいよね」と話すシーンがあります。飯豊さんが自分を幸せにするためにしていることは。
友達と会う時間もリラックスしているのですが、一人っ子だったからか、映画を見たり、好きなお菓子屋さんに行ったりする、一人の時間も大事で。一人でいると、新しいものが発見できて、改めて自分の気持ちに気づくことができるので、意識的に一人の時間を作るようにしています。
——一人の時間を持つことで、自分と向き合うことができるんですね。
一人でいるときに見つけたものを、誰かと共有したくなったり、逆に人が見つけたものを聞きたくなったりして。人と共感し合える心の“余白”を、一人で過ごす時間が作ってくれているのかなと思います。
○『岸辺露伴』『キミセカ』…数年で代表作増
——昨年は、ギャラクシー賞 10月度月間賞を受賞した主演ドラマ『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で、引きこもりだった主人公が変わっていく姿を演じました。難役を演じきっての感想を教えてください。
ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系、15年)、『パパ活』(dTV・FOD、17年)と、まだドラマの経験が少なかった頃からお世話になっていた脚本家・野島(伸司)さんの世界にまた入れたことがうれしかったですね。プライム帯連続ドラマ初主演となった作品の脚本を野島さんが書いてくださることにご縁を感じました。最近はアニメの脚本や漫画の原作を書かれている野島さんならではの世界観が広がる作品になっていて、コロナ禍で外に出られず、青春を謳歌できなかった若者たちを照らしてくれるような、野島さんからのラブレターのようなドラマだったなと思います。そんな作品に、一つのピースとして携わることができて、とてもいい経験になりました。先日、Blu-rayBOXが発売されたのですが、メイキングが100分近くもあったんです(笑)。
——かなり充実していますね(笑)。
キャストの皆さんがすごく穏やかで、本当に明るい現場だったなと思い出しました。NG集も楽しい映像になっていたので、疲れたときにすぐ見られるように、思わずスマホで録画しました。
——ここ数年、『岸辺露伴は動かない』(NHK、20年〜)や、『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系、Hulu、21年〜)といった、飯豊さんの“代表作”が増えている印象があります。ご自身ではどう感じていますか。
どちらも始まってから4年ほど経つのですが、毎年同じ役を務めて、同じチームの方とお仕事ができるご縁は自分の人生の中では滅多にないことだと思うので、深く記憶に残る作品になっています。長いシリーズなので、「飯豊まりえと言えば」と思い出していただける作品になっていたらすごくうれしいです。
○舞台『ハムレット』への意気込み
——今年は、舞台「PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』も控えています。意気込みを教えてください。
十代の頃に小劇場の舞台に立ったことがあるのですが、すごく楽しかったんです。そのあとは映像のお仕事が多かったので、安易に踏み入れたら迷惑をかけてしまうのではないかという不安から、なかなか舞台に挑戦できなくて。でも、シェイクスピアには憧れがあって、中でも『ハムレット』がすごく好きだったので、出演させていただけることがとてもうれしいです。自分の苦手なものに気付けたり、自分の中にないものを発見できたりする時間になればいいなと思っています。
——舞台にまた立ちたいという思いがあったんですね。
森新太郎さんの演出で、主演の吉田羊さんをはじめとする名だたる皆さんとご一緒できると思うと、日が近付くにつれて、「大丈夫かな」と緊張感が高まってしまうのですが……。舞台は見るのもすごく好きなので、いつもは客席から見ている側ですが、今回はステージから客席の皆さんの表情を見られるのが楽しみです。
——最後に、ドラマ『万博の太陽』の見どころを教えてください。
私が演じる千夏は、夢に悩んでいる人の背中を押してくれるようなキャラクターになっています。今の日本を笑いや涙で明るく照らしてくれる作品だと思うので、ぜひご覧ください。
■飯豊まりえ
1998年生まれ、千葉県出身。08年、「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。女優業でも幅広く活躍しており、現在、『Oggi』の専属モデル、『MORE』のレギュラーモデルを務める。近年の主な出演作に、ドラマ『花のち晴れ〜花男Next Season〜』(TBS)、『家政夫のミタゾノ』第4シリーズ(テレビ朝日)、『岸辺露伴は動かない』シリーズ(NHK)、『君と世界が終わる日に』シリーズ(日本テレビ/Hulu)、『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京)、映画『暗黒女子』、『いなくなれ、群青』、『惡の華』、『シライサン』、『くれなずめ』など。近年は、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)、『ヒル Season2』(WOWOW)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ)、『オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜』(読売テレビ)、『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ)など。5・6月には、舞台『PARCO PRODUCE 2024 ハムレットQ1』(東京・大阪・愛知・福岡)への出演が控えている。

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