なかやまきんに君、演技より体仕上げた初主演ドラマ Pも驚く“異常な数の反響”で第2弾決定

2024年3月27日(水)13時0分 マイナビニュース

●一日警察署長務める動画がドラマの構想に
なかやまきんに君主演ドラマ『筋トレサラリーマン中山筋太郎』が、読売テレビ・日本テレビ系であす28日(23:59〜)に放送される。今作は、仕事に、恋愛に、人間関係に小さな悩みが山積みのさえないサラリーマン・中山筋太郎を主人公に、マッチョたちの悲哀や筋肉あるあるを描く、前代未聞の“筋トレドラマ”。昨年9月に第1弾が放送されると、SNSでは「面白い」「ぶっ飛んでる」「最近で一番笑った」「筋トレしたくなる」と絶賛の声があふれた。
今回は、7 MEN 侍の菅田琳寧、落合モトキ、えなこ、ダウ90000の忽那文香・中島百依子、DJ KOO、西川貴教山下真司武田真治堀部圭亮と、豪華なキャストがそろう第2弾放送を前に、読売テレビの金井南燮プロデューサーにインタビュー。2006年入社の金井Pは、バラエティ一筋で今作が初ドラマだという。「体を鍛えている方が面白がってくれることが第一」というぶっ飛んだ軸を掲げる金井Pの今作へのこだわり、きんに君の面白さとは。
○なかやまきんに君の面白さ引き出す“違和感”
——まず、今作構想のきっかけを教えてください。
読売テレビでは定期的に新番組につながる企画の募集があるのですが、いつもと少し毛色の違う、「地上波放送より配信を重視する、新しい価値を生む企画」が募集される機会があって。そこに『中山筋太郎』がハマって実現しました。
——きんに君さんの主演ドラマを制作したいと思ったきっかけは。
いろいろな場で活躍しているきんに君の面白さをずっと解明したいと思っていたんですけど、一番大きなきっかけになったのは、福岡市東警察署で一日警察署長をされていた動画です。
——アナウンサーの方が思わず笑ってしまった動画ですね。
ああいった真面目な場所に代表されるような、「きんに君がいることに違和感を覚える、“わけがわからないシチュエーション”」が、一番きんに君の面白さを引き出せるんじゃないかと気付いて。企画に落とし込むにあたって、ドキュメンタリータッチでも旅番組でも面白そうだけど、分かりやすく違和感を演出できそうなドラマを選びました。きんに君がドラマの主演をやっていたら、それだけで“わけがわからない”面白さがあるなと。
——オファーしたとき、きんに君さんは驚いていましたか。
驚いていました。僕としては、今のきんに君の活躍を見ていると、どんなお仕事が来てもおかしくないと思うんですけどね。最初はお芝居の経験がほとんどないことを不安に感じられていたのですが、「ほぼきんに君そのままなので大丈夫です」と伝えて(笑)。話しているうち「楽しそうですね」と面白がってくださって、時間はかからずOKをいただけました。
○第1弾クランクアップ時には完全な俳優に
——今作は筋肉や筋トレの豆知識がたくさん盛り込まれていることも特徴で、第1弾放送後には「勉強になる」との声も上がっていました。唯一無二の“筋肉ドラマ”がどのように生まれたのか教えてください。
この業界で一人だけかもしれないと思っているのですが、実は、“ボディービルダーをガチでやっている構成作家”がいまして。
——そんなベストマッチな方が!
彼に、マッチョあるある、最近のマッチョが気になっていることをたくさん挙げていただいて、脚本を作っていきました。“筋トレドラマ”として、体を鍛えている方が面白がってくれることを第一に据えています。その上で、筋トレの世界を知らない方にも伝わることを心がけました。
——ドラマの方向性をお伺いするインタビューで「体を鍛えている方が面白がってくれることが第一」という回答をいただいたのは初めてです(笑)。第1弾で本格的なお芝居に挑んだきんに君さんですが、現場ではどんな雰囲気でしたか。
最初は探り探りでしたが、第1弾の途中から何かをつかめたようで、終わる頃には完全に俳優さんになっていました。第2弾のクランクインでは、自信を持ってお芝居をされていて、もう何の心配もなかったです。こちらから「こんなとき、どう言われたらマッチョの方はイライラしますか?」と聞いたことに、提案していただく場面もありました。
——きんに君さんが何かをつかめたという、変化のきっかけは。
きんに君が出ずっぱりのドラマなので、自分がしっかりやらないとリアルに撮影が終わらないのでは……と、危機感を覚えてスイッチが入ったんじゃないかと思います(笑)。
●“錯視Tシャツ”の反響に驚き
○なかやまきんに君もマッチョエキストラも、体作りに本気
——第1弾放送前のきんに君さんのXでは「演技よりも体をしっかりと仕上げていきました」とコメントもありました。
本当にすごいんです。僕たちは何もお願いしていないのに、「体ががっつり映るから、仕上がっていた方がいいだろう」と自主的に判断して、撮影が始まる2カ月ぐらい前から大会に臨むレベルで体を鍛えてくれて。もちろん、筋トレを本気でやっているサラリーマンという設定なので、ある程度仕上がっていてくれたらうれしいと思ってはいましたが、そこはご本人にお任せするつもりだったので。
——お忙しい中、自らの意志でドラマのために体を作ってくださるってすごく贅沢なことですね。
エキストラにも、マッチョの方がたくさん来てくださったのですが、皆さん、撮影直前までパンプアップして体を仕上げていて。
○視聴者センターに異常な数の反響が
——素人からすると一見分からないような、マッチョの皆さんの筋肉愛が、このドラマだけが持つ面白さにつながっているのかもしれません。今作は、配信も見据えた企画の募集で実現したドラマとのことでしたが、配信の反響はいかがでしたか。
たくさんの方に見ていただけました。バラエティの単発特番でここまで配信が回ることはあまりないので、普段バラエティ畑にいる人間として複雑な気持ちもありました(笑)。SNSでもすごくバズりまして、結果につながってうれしかったです。一番びっくりしたのは、「視聴者センター」に異常な数の反響が届いたことで。
——SNSだけではなく、今も「視聴者センター」というちゃんとした機関に声が届いているんですね。
年々少なくなってきている中で今回はとんでもない数が届いて、しかもポジティブなお声ばかりで。間違いなく、いただいた声の大きさが第2弾につながりました。いただいた評価を「本当に面白い作品なんだよ」と、第2弾で確信にしないといけないと思っています。
——意外な反響はありましたか。
「錯視Tシャツ」があそこまで話題になると思っていなくて(笑)。
——マッチョを隠すために筋太郎が着た錯視Tシャツ、SNSで大バズリでしたよね。すごく面白くて、私も印象に残っています!
何がどうウケるかは、何年やっても分からないものだと感じましたね。
——改めてSNSの反響を拝見していますと、「普段あまりテレビを見ていないけど見ます」「久しぶりにドラマを見ます」という声も多くて、普段テレビやドラマをあまり見ない層を引っ張って来られたのも大きな功績ではないでしょうか。
素直にうれしい声でしたね。YouTubeチャンネルで200万人以上の登録者を持つきんに君のおかげです。
○芸能界のあらゆるマッチョを呼ぶのが夢
——今作は豪華なキャスティングも見どころですが、こだわりがあれば教えてください。
芸能界のあらゆるマッチョの方々に出ていただける作品を目指して、お声がけしています。プラス、きんに君が一緒にお芝居をしていて“違和感”が生まれる、「誰と誰が何してんねん!」と思わずツッコみたくなるような画作りも意識していますね。
——では最後に、28日に放送される第2弾の見どころを教えてください。
「はじめまして」だった第1弾からもう一歩踏み込んで、“今、マッチョを取り巻く問題”、「誰のために、何のために鍛えているのか」という“承認欲求”がテーマになっています。第1弾同様、筋太郎たちマッチョの悩みは、世間一般の方の悩みにも置き換えられる身近なもの。鍛えている方はもちろん、鍛えていない方にも楽しんでもらえるドラマを作りました。第1弾に引き続き、芸能界のマッチョの方々含め、豪華なキャストの皆さまに集まっていただいているので、何の先入観も持たず、予備知識ゼロで楽しんでいただけたらうれしいです。
■金井南燮プロデューサー
2006年、読売テレビ放送に入社し、『鳥人間コンテスト』、『YTV漫才新人賞』、『ダウンタウンDX』、『秘密のケンミンSHOW極』など、同局を代表するバラエティ番組の数々を担当。現在は制作局東京制作センター所属でプロデューサー/演出を務めている。

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