永野を「覚醒させた」番組――ほんこん&メッセンジャーあいはらと語る『マルコポロリ!』の魅力と“猛獣使い東野幸治”

2025年3月29日(土)12時0分 マイナビニュース


●安易に“走る”のは危険な場所
カンテレのバラエティ番組『マルコポロリ!』(毎週日曜13:59〜 ※関西ローカル)が、4月で放送20年目に突入する。MCの東野幸治をはじめとする笑いにシビアなレギュラーメンバーが、ゲスト芸人の思わぬ魅力を掘り起こす爆笑トークが好評を博し、今や関西以外の全国のお笑いファンもTVerで熱心に視聴する人気番組に。そんな『マルコポロリ!』で再ブレイクのきっかけをつかんだのが、歯に衣着せぬ毒舌トークで快進撃中の永野だ。
3月30日の放送は、東野、レギュラーのほんこん、メッセンジャーあいはら、そして永野が過去の名場面を振り返りながらトークする特別編。人気芸人に容赦なく噛みつく永野の“猛毒発言”もたっぷりと発掘される。
そんな永野が「僕を覚醒させた」と語る『マルコポロリ!』の魅力とは。収録を終えたほんこん、あいはらとともに、話を聞いた——。
○『マルコポロリ!』でウケても東京では…
——『マルコポロリ!』の何が永野さんを覚醒させたのでしょう?
永野:とにかくおもしろいこと言わないとダメっていうか、絶対に笑ってくださらないんですよ。特に東野さんとこのおふたりが。
ほんこん:ハハハハ!
永野:これ言っとけばOKみたいなのは絶対に許されないんですよ。それで全力でぶちまけてみたらウケたんで、「よし、つかんだ!」って。
——手応えがあったわけですね。
永野:そうなんです。だから、ほかの番組も同じ感じでやってみたら……去年、東京の番組で6回怒られましたね。
あいはら:アカンときはアカンねんな(笑)
永野:まともなことを言ってるつもりなのに“言い過ぎです”って怒られるんですよ。
ほんこん:そやろな、俺らだってホンマは怒りたいもん(笑)。でも、永野は言い過ぎなくらい走らせた方がおもろいから。
永野:あざっす! とにかくここは特殊な場所なんで、ほかでも安易に走るのは危険ですね。
——番組では“走る”永野さんを、楽しそうに見守るほんこんさんとあいはらさんが印象的です。
ほんこん:それは笑うてた方が俺のイメージもええかなっていうだけで…。
永野:そんな理由ですか!?
ほんこん:でも、永野が来たらいつも期待してるっていうのはある。やっぱりおもろいもん。
永野:うれしいっす!
ほんこん:毒舌ではあるけど、俺らが言いたいこと言うてるなっていうのもあるし、俺らより踏み込んでることもあるし。腕のある子やなと思いますよ。
あいはら:永野くんが来てるときは、日曜のお昼の番組ということを忘れがちですね。とはいえテレビですから、日曜のお昼だぞって忘れさせないゲストのときは、僕も一応そういう仕事をするんですけど…。
永野:さすがっす!!。
あいはら:永野くんがいるときは、そういうのを忘れていいんだそっていうスイッチが入りますね。
——あいはらさんやほんこんさんもまた、永野さんの勢いに乗せられてしまう?
あいはら:でも、それがいいんでしょうね。最近ではむしろそういう回が多くなってきて。日曜の昼にそぐわなくても、TVerが回ればいいってことなんかなって思うんですけど(笑)
○サムネで目を引く胸に刺さりそうなフレーズを吐く
——『マルコポロリ!』はTVerでも配信されていますが、永野さんの出演した回は特に再生数が伸びると聞きました。
永野:そうなんですよね。僕、ネットとの相性はいいと思います。自称“配信王”でもあるんで。
あいはら:配信王。現代の最先端やな(笑)
永野:はい。サムネで目を引く胸に刺さりそうなフレーズを吐く。そういうやり口でやらせてもらってます!
——永野さんのように番組にハマる芸人さんもいれば、そうでない芸人さんもいると思いますが、違いはどこでしょう?
ほんこん:俺らがハマれるかどうかちゃいます? そもそも「こういうのがおもろい」みたいな感覚もお互いちょっと似てるような気がするし。永野がハマらん芸人は、俺らも合わへんと思う。ホンマにおもんないやつとかいっぱいおるやろ?
永野:スカしてるやつとかいますもんね。
あいはら:…………(ニヤニヤ)
ほんこん:何を黙って笑ろてんねん。
あいはら:僕は何も批判してないです。
ほんこん:悪いわー、こいつ。こういうときに気配消すのうまいねん。
永野:あいはらさん、そういうとこありますよね(笑)
●ほんこん、あいはらも被害者!?「一番悪いのは東野幸治!」
永野:今日はおふたりにお会いして、また火をつけられた気がしますね。東京で6回怒られてちょっと弱気になってましたけど、やっぱりガンガンいこうって。
あいはら:永野くん、いくねんな?
永野:いきますよ! やっぱりね、イメージをよくしようともがいたところで、そんなの関係ないんすよ! そんなんで大して仕事増えたりとかないですし。
ほんこん:おお、いったったらええねん! その方がおもろいねんから。でも結局、一番楽しんでるのは東野やで。俺らが悪者にされがちやけど、一番悪いのは東野幸治!
——たしかに、MCの東野さんに追い込いこまれた結果、思わぬことをポロッと言ってしまう芸人さんも少なくない気がしますね。
あいはら:あります、あります(笑)
ほんこん:あるっていうか、ほとんどそうやで。だってあいつ、象使いやもん(笑)
——猛獣から巧みに引き出す(笑)
永野:そうなんですよね。こっちが用意していったボケで盛り上がっても、あんまり楽しそうじゃないし。
あいはら:台本はちゃんとなぞりつつも、「もう一個出してこいよ」「ほかに何かないの?」っていうプレッシャーがすごい。
ほんこん:そうそう。「お前、そんなんじゃ終わらせへんぞ」っていう追い込み方しよるから。ホンマに震えるよ、こっちは。俺、東野とはほとんど同期やけど、いっつも追い込まれて汗ビチョビチョやもんな。
永野:わかります(笑)
○東京から“マルコポロリ仕様”で来る芸人に警戒
——『マルコポロリ!』が4月から20年目に突入します。今後の番組に期待することは?
永野:『マルコポロリ!』みたいな番組はほかにないんで、その核となる部分は守っていきたいし、そこは変わらずにいてほしいなというのはありますね。あと、いい機会なんでおふたりにお伝えしたいんですけど…。
ほんこん:何なん?
永野:東京からのゲストで、わざわざ“マルコポロリ仕様”で大阪に来る芸人っているんですけど、それに気づくセンサーみたいなのが僕にはあるんですね。
あいはら:あ、何か変えてくるのね。
永野:そうなんです。東京では何でも器用にこなす人なのに、わざとイジられやすい変な空気作るとか。そういうテクニックがある芸人に気づいていらっしゃらないときがあったら、僕が事前に「気をつけてください」って忠告しようと。僕はそういう役を担っていくのかなと思いますね。
ほんこん:その芸人にしてみたら、めっちゃ迷惑やけどな(笑)
永野:僕だったりモダンタイムスだったり、『マルコポロリ!』で花開いた成功例がいくつかあるんで、それを学習してくるちょっとズルいやつが最近多いんですよね。
あいはら:許せないんや(笑)。でも芸人ってすごく増えてるし、その数だけ番組のネタもあるのかなって思うと、これからもやれることはなくならないんやろうなと思いますね。ちゃんと売れてる芸人に来てもらうのもいいし、本当はおもしろいけどあんまり日が当たってなかった芸人がここで花開くのもいいし。そういうA面B面みたいな感じで続いていけばええなと。
ほんこん:これまでやったことないけど、3人くらいで酒飲みながら、お笑いの裏側をしゃべるロケとかやってみたいなと思いますね。
永野:おもしろそうですね!
ほんこん:俺らが本音でしゃべって、ヤバイとこあったら“ピー”って入れるとか、まぁうまいこと編集してもらって(笑)。ここのスタッフさん、編集がビックリするくらいうまいねんな。
永野:たしかにすごいです。テロップとかもおもしろいっすよね。
あいはら:人が嫌がるところは絶対に放送しますよね。ここは言い過ぎたな、オンエアではカットしといてほしいなーってこっちが思ってるところは絶対に切らない(笑)
ほんこん:で、俺らをもっと悪者にする伝統だけは、ずっと継承されてるよな(笑)

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