相葉雅紀さんがドラマ『ひとりぼっち』で第32回橋田賞受賞。「歴史あるチームの一員に」『渡鬼』の石井ふく子プロデューサーが故・橋田壽賀子に捧げた作品。

2024年3月31日(日)5時0分 婦人公論.jp


主演は心を閉ざした孤独な青年・杉信也を演じる相葉雅紀さん(C)TBS

脚本家の橋田壽賀子さんが理事を務める橋田文化財団によって設立され、日本人の心や人と人のふれあいを温かく取りあげた番組と人に顕彰される「橋田賞」。2024年3月31日に32回となる同賞が発表され、2023年4月9日に放送されたTBSドラマ『ひとりぼっち』で嵐の相葉雅紀さんが受賞されました。今回は、ドラマの製作が発表された際に、相葉さん含めた出演者や、プロデューサーの石井ふく子さんが寄せたコメントについて、再配信いたします。

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TBSでは『渡る世間は鬼ばかり』など、数々の名作ドラマを世に送り出してきたプロデューサー、石井ふく子さんが手掛けるスペシャルドラマ、『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』を、2023年春に放送すると発表した。

主演を務めるのは、2006年の『トリプル・キッチン』以来約17年ぶりのTBSドラマ出演であり、TBSドラマの主演は初となる、相葉雅紀。

石井ふく子プロデューサーにとって3年ぶりの新作ドラマとなる今作は、『渡る世間は鬼ばかり』を共に作り上げてきた脚本家、故・橋田壽賀子さんに捧げる愛の物語。

脚本は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(2010年)やNHK大河ドラマ『八重の桜』(2013年)、金曜ドラマ『コウノドリ』(第1シリーズ、2015年)を手がけ、第28回橋田賞を受賞し、橋田壽賀子と縁のある山本むつみが担当。

石井さんは


「今回の作品では、橋田賞を取られた山本むつみさんと初めてお仕事をさせていただきましたが、私が橋田さんのことをずっと考えながら作品の概要を書いていたことを彼女もよく分かってくださっていました。
最近の作品は回想シーンが多いなと感じることがあるのですが、それはどうしてなのかというところから話し合いを重ね、心と心をどういうふうにぶつけ合い、どういうふうに愛しみ合うかということを大事に考えていました。それは橋田さんと多くのドラマをやらせていただいたときに一番大切な問題だったからです。
ですから山本さんには、登場人物が今どういう気持ちでどういう心をもって現存しているかというのを主体に書いてほしいと伝えて制作しました」


とドラマ制作への思いを語っている。

15歳で両親も家も失い、その後大好きだった姉も急死。「自分はひとりぼっち」と心を閉ざして生きている主人公・杉信也(すぎ・しんや)を演じる相葉さんは、


「僕は橋田壽賀子先生の作品を観て育った世代なので、石井ふく子プロデューサーが僕に声をかけてくださったことは率直に驚きました。また、初めてお会いしたときには〈ずっと一緒にお仕事したかったのよ〉と言っていただけてとてもうれしかったです。声をかけていただいた以上は全力で演じさせていただこうと思いました。
歴史あるチームの一員になるということは緊張しますが、あたたかく迎え入れてくださったチームの皆さんの心の大きさを感じ、こちらも心があたたかくなりました」


と石井作品への出演への意気込みを語った。相葉さんは昨年上演されたドラマ『ようこそ、ミナト先生』でも、深い孤独と闇を抱えた青年を好演している。

相葉さんについて、石井さんは


「とっても素敵な青年でした。本当に穏やかで、芝居でも、普段でも人と心で通じるような感じ。彼の周りには常に人が寄ってきて話していたので、私は彼とご一緒できて良かったと思っています。セリフも全部覚えてきていて、NGも出さなかったですね。
あるシーンの撮影のとき〈あぁきちっと芝居を心の中に入れながら、信也になりきって演じているな〉と思いました。また一緒にやりたいなと思っています」


とコメントを寄せている。

また、心を閉ざした信也に立ち直るキッカケを与えるヒロイン役に上戸彩。物語の舞台となるおにぎり専門店「たちばな」の店主であり、主人公の亡き姉と瓜二つの女性役に坂本冬美。「たちばな」の従業員役に一路真輝の出演が発表された。いずれも、石井さんの手掛ける作品に縁が深いキャスト。

本作の舞台となっているおにぎり専門店「たちばな」のおにぎりは、行列の絶えない超人気店として数多くのメディアにも登場している、東京・大塚にあるおにぎり専門店の老舗「ぼんご」が全監修。その2代目店主を務める右近由美子さんが坂本や一路らに直接おにぎり指導を行い、「たちばな」のおにぎりとして客たちに振舞われている。

人と人との繋がりが希薄になっている現代で「あなたは〈ひとりぼっち〉ではない」と、一生懸命に日々を生きる人々にエールを贈る、愛と奇跡の物語『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』。


「誰しもが一度は、信也のように「ひとりぼっちだ」と感じる瞬間があると思います。けれど、ちょっと周りを見てみたら、手を差し伸べてくれる人がいる。《ひとりぼっちではない》と、あたたかく伝えてくれるドラマです。」


と相葉さん。心を閉ざした孤独な青年をどう演じていくのか。放送が楽しみだ。

『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』(2023年春放送)
公式サイト https://www.tbs.co.jp/hitoribotti_tbs/
公式Twitter @hitoribotchitbs

婦人公論.jp

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