長澤まさみ&森山未來W主演『おどる夫婦』開幕 松島聡、皆川猿時らキャストから初日コメント到着
2025年4月10日(木)15時24分 オリコン
Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』公開ゲネプロより
蓬莱竜太氏が作・演出を務め、長澤と森山が演じる、とある夫婦の約10年間の軌跡を描く。2人がタッグを組み、芝居でしっかり絡むのは2011年にロングランヒットを記録した映画『モテキ』以来、約14年ぶりとなる。今作で長澤は、自分の感情を上手く表現することができない舞台衣裳デザイナーの妻・キヌを、森山は人生の意味を哲学しながら不器用に生きる夫・ヒロヒコを演じる。
普段は屈託のない青年で時折情緒が乱れるキヌの弟・光也を松島、ヒロヒコに文章を書くバイトを斡旋している編集者・薮原を皆川、才能にあふれる自由奔放なキヌのアシスタント・りくに小野、キヌの母親・朋恵に伊藤が配役されている。そして、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎らも出演する。
■初日前コメント
▼長澤まさみ
共演の森山さんは相変わらず、頼りになる優しい方で、森山さんがいなかったらこの作品に立ち向かうことはできなかったと思います。その時の、心を大切に、夫婦の在り方を毎日作っていけたらいいなと思います。この物語の唸(うな)りがどんなものになるのか、私にも全くわかりません!!しかし、きっと、お客さまには伝わるはず!!と思って、今はただ最後の稽古に励んでいます。
楽しみにしているお客さまに喜んでもらえるように出来ることをひとつずつ、積み重ねていこうと思います。
▼森山未來
もしみなさんが、あなたにとっての世界を描くとしたら、何が起点になりますか。地球、環境、経済、宗教、国家、政治、会社、家族、隣にいる人。全てが絡み合ってこその世界ですから、どれかだけ、というわけにはいかないと思いますし、どれかだけで描写されるべきでもないでしょう。
『おどる夫婦』はそのどれもが絡み合う世界で、踊らされる人々の話です。それは蓬莱さんによって構成された振付作品であり、そこに関わることになった全ての人たちが保有する個人的な物語が混ざり合うドキュメンタリー作品であり、つまり、演出された舞台の上に広がる世界の断片です。カーテンコールをお楽しみに。
▼松島聡
この物語は、正直言語化するのが難しく、捉え方次第では全員が良い人にも見えるし、悪い人にも見えるという、すごく複雑な内容です。演じている側も胸が苦しくなるような瞬間も多いですが、それが日常に起こるリアルなのだと現実を知るのは大切なことだと思います。自分の思う光也としての表現のアプローチがたくさん生まれてきているので、早くご覧いただきたいです。
伝えること、特に愛とは何か、人とは何か、その難しいテーマに答えるべく、作・演出の蓬莱さんをはじめ、長澤さんや森山さん、錚々(そうそう)たる共演者の皆さまと、演劇を通して発信していけることがすごく楽しみで、光栄に思います。
▼皆川猿時
こないだ、衣装付き通し稽古のあと蓬莱さんが「いい感じです。ここからまた新たな感情に出会えると思うし、もっと自由になれるはずです」みたいなことを言ってました。私、皆川猿時、54歳、現在106キロ、それ聞いてうっとりしちゃいました。だって、自由になりたくて役者やってんだもん。というわけで、いよいよ初日です。うおー!!!ええ、非っ常に興奮しております。おかげさまで、膝、いい感じです。俺、がんばる、ゼッタイ!
▼小野花梨
見どころは、作品の内容やそれぞれのキャラクターの魅力はもちろんですが、転換時のセットの大道具の動きにぜひ注目していただきたいです。1つの手を間違えてしまったら何手か先で大事故になるほど、物が流動的に、連動しながら動いていくことで場面を作っていきます!
まるで物が意思を持って生きているような、劇場自体が大きな生物のような、そんな空間の中で繰り広げられる蓬莱ワールド。必ず楽しんでいただけると思います!
▼伊藤蘭
舞台とはそういうものとわかっていながら、今回は特に演じる側にとって全く油断もスキもあったものじゃない!…というのが正直な感想です笑
そんな中、どんな難題も軽やかにしなやかに次々とクリアしていくまさみさんと未來さんに毎日のように目を奪われ、そして励まされ、出演者一同稽古を積み重ねてきました。
蓬莱さんが丁寧に紡ぎ出した2人の物語、どうぞ皆さまに届きますように。