「ちいかわ」中国で快進撃も... 作者ナガノの台湾「国」表現、数年経てネットざわつく

2024年4月12日(金)21時12分 J-CASTニュース

人気ウェブ漫画「ちいかわ」を手がけるイラストレーター・ナガノさんについて、台湾を「国」と表現した数年前の発言が、2024年4月ごろから国内外で波紋を広げている。

メディアミックスが進む「ちいかわ」は、中国でも、同月に「MINISO」ブランドで知られる雑貨チェーン「名創優品」でコラボ企画が実施されるなど人気が高まっている状況だ。

「台湾...いい国だなぁ...」

波紋を呼んだのは、ナガノさんが台湾旅行の思い出を描いたイラストエッセイの1コマで、「台湾...いい国だなぁ...」と表現したこと。元々は18年に講談社の青年漫画誌「Dモーニング」に掲載された絵で、後にイラストエッセイが単行本化。19年に発売した書籍「MOGUMOGU食べ歩きくま(1)」に収録されている場面だ。

24年4月になって、このコマが再注目され、中国のSNS「微博(ウェイボー)」で大きく拡散された。言葉の表現をめぐって、「国」が地域を示すのか否か、その意図を推し量るような声があがっている。

絵の発表当時、18年には、台湾を訪れたナガノさんがXユーザーと交流するなか、「台湾とても楽しかったです!台湾にいる時にメッセージを見て、この国にもくまを知ってる方が...!と不思議な気持ちになりました」とも投稿していた。

こちらも絵と同様に掘り起こされており、数年越しに、中華圏とみられるユーザーらから、「あなたの言う国とは中国のことですか、それとも台湾を独立国と考えているのですか」「台湾は独立した国ではありません。中国の省です」「私はあなたのchiikawaが大好きですが、あなたが台湾を国と呼んでいるので、今中国の多くの人がchiikawaに抵抗しています」「台湾の独立を支持しますか?それは中国のファンにとって非常に重要です」といった、ナガノさんが台湾独立派か否かを問うような声が殺到している。

一連の動きは、日本のファンの間でも懸念を呼んでいる。日本のエンタメ業界との関係では、20年に大手VTuberグループ「ホロライブ」所属タレントたちの言動が台湾を独立した国とみなした、と中国在住のファンなどから反発を受ける騒動になったこともある。事務所は「一つの中国」を支持するような形で謝罪、本人は活動自粛・復帰するも誹謗中傷被害が続き、因果関係は不明だが21年には卒業者も出た。

J-CASTニュース

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