「女性も嫌がってなかった、喜んでた」石橋貴明を“擁護”する木下博勝氏に「性加害者の思考」の指摘
2025年4月18日(金)11時50分 週刊女性PRIME
木下博勝医師、とんねるず・石橋貴明
【私自身の至らなさゆえ、かなり羽目を外してしまったかもしれません。同席された女性の方には、不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております】
フジテレビの第三者委員会が公表した調査報告書で、女性局員に“下半身露出”するセクハラ行為を働いた「有力な番組出演者」と目された、とんねるず・石橋貴明が謝罪コメントを発表。
女性に頭を下げる一方で、自身のセクハラ疑惑には【かなり深酒をしていたためか、覚えていないのが正直なところ】と、政治家の如く“記憶にございません”とケムに巻いた石橋。なお食道がんに加え、咽頭癌の併発も公表した。
明るみになった石橋のセクハラ行為は「10年以上前」のことで、2023年6月に元フジテレビ女性アナウンサーに性暴力を加えた元SMAP・中居正広と比較し、「今になって掘り起こされた」「過去のこと」と同情する声も聞こえる。
触って欲しいのかな。男を誘ってんの?
4月17日にYouTubeチャンネル『ジャガー横田ファミリーチャンネル』を更新し、騒動に言及した木下博勝医師もその1人。この日は妻・ジャガー横田は出演せず、長男の大維志(たいし)と「男だけ」の動画となった。
動画前半では「日本人の若い女性は露出が多い気がしますね」とする木下医師に、「地下鉄とか乗ったら、触って欲しいのかな。男を誘ってんの?っていう」と、何やら欲望丸出しの18歳長男に、「なわけねーだろ、お前。犯罪になるから」とツッコミを入れて正す父。
その後も親子による雑談が続き、後半部分でいよいよ石橋騒動に触れられる。
「タカさんって、そういう(セクハラの)イメージだから、そんなにみんな(女性は)怒ってないんじゃないですかね。どうですかね?女子アナウンサーが訴えたとか、そういうことだったら別でしょうけどね。
しかも10年以上前ですからね。ちょっとそんなに遡られても(石橋は)困ると思ってるんじゃないのかな? これ、だってバブル時代だったら全く問題にならないですよ」
『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)をはじめ、レギュラー番組で若手女優やタレントにやりたい放題、セクハラまがいの芸が定着していた石橋だけに、「女性は怒っていない」「10年以上も遡る必要はない」と擁護する木下医師。
これに「過去のことを掘り起こしすぎじゃね?」と同意する大維志が続く。
女性も嫌がってなかった、喜んでいた
「いくら心身のダメージを負ったと言ったとしてもだよ? 10年前のことを掘り起こして、私は10年前の出来事から心に傷を負ってとか言ったら、だったら何で早く言わねぇんだって話じゃん」
彼曰く、なぜ被害を受けた直後ではなく、10年も経った今になって“告発”したことに合点がいかないようだ。そして先にも触れた、“バブル時代”の記憶を掘り起こす木下医師。
「バブル時代のことを言われたらほとんどのタレントアウトじゃないですか?ほとんどのタレントは(セクハラ)経験ありだと思いますよ。だって女性も嫌がってなかったと思いますよ、当時。喜んでいた人いっぱいいたと思いますよ。
ま、時代は変わったからね。もちろん今は絶対にダメなんでしょうけど。どうなんですかね? こんなこと言うと批判されるかもしれないけど、多分こういうことがあんまり公になると、男としてはですよ? 女性にアタックできないね、絶対。もうビビっちゃって」
自身も経験があるのか、当時の女性はセクハラ行為を「嫌がっていなかった」むしろ「喜んで受け入れていた」と振り返る木下医師。彼の周りには、そんな女性が多くいたというのだろうか。
そんな父と息子の「男同士」の言いたい放題。動画コメントには、
《石橋氏の件はバブル時代の話じゃ無いんですが…100歩譲ってバブル時代の話でも当時から女性は嫌だったんですよ、おっさんが権力持って偉そうで社会的に女性の立場が弱かったから嫌だと言えなかっただけで。》
《いやいや、当事者でないから時効などと簡単に言えるのですよ。加害者は簡単に忘れられる、被害者は何年経っても忘れられない。いじめもそうですよ。》
喜ぶ女性がいるという思考が性加害者思考
彼らの意に反して、当時の女性も「嫌がっていなかった」のではなく、「我慢するしかない時代だっただけ」との指摘が向けられている。SNS上でも、木下医師の私見に異を唱える声が続出。
《女性達はいつの時代も嫌がってるのに、馬鹿で下品な男が気づかなかっただけ》
《この発言はアカンのとちゃう? バブルの頃でもイヤイヤ抱かれた女性は居たやろうし 当時は #泣き寝入り するしかなかったんとちゃうかな?》
《バブル時代でも、いきなりズボンと下着を脱いでポロリしたら捕まりますよ。 バブルって言葉で濁そうとするな。》
《男性のグロい下半身見せられて喜ぶ若い女性がいるという思考が性加害者思考》
女性が「嫌がっていなかった」と言うのは、セクハラ“加害者”である男性の自分都合な思い込みだとする意見も。
医師やタレント業のほか、鎌倉女子大学の教授として教鞭を執る木下医師。実は女子生徒に嫌がられていなければいいが。