ショート映画配信「SAMANSA」発のオリジナル第1弾、4作品の予告編&監督コメント到着

2024年4月21日(日)16時0分 シネマカフェ

SSTRUCK〈ストラック〉

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「その10分、映画でリッチに」というメッセージのもと、世界中のショート映画を配信するサービス「SAMANSA(サマンサ)」が、オリジナル作品を自ら製作するために立ち上げたクリエイティブレーベル“SSTRUCK〈ストラック〉 ”。この度、第1弾として世界のクリエイターとコラボし製作した4作品の予告編と本ビジュアルが解禁となった。

「SAMANSA」では、先日オリジナル作品を製作していくためのクリエイティブレーベル“SSTRUCK〈ストラック〉”を始動。

世界中の才能あるクリエイターたちとのコラボレーションによって製作された4つのショート映画『Secret Gospel(シークレット・ゴスペル)』『THE GREAT CHEROKEE GRANDMOTHER(チェロキー・グランドマザー)』『IRON LUNG(アイアン・ラング)』『BALLOON(バルーン)』が4月26日(金)20時より順次配信されるのに先立ち、それぞれの世界観を表現したビジュアルと予告編が公開。

また、各作品の監督をはじめ製作者から、作品に込めた想いやアイデアを思いついた背景を語るコメントも到着している。

『BALLOON(バルーン)』配信日:4月26日(金)
アメリカ上空を飛ぶスパイ気球が話題になっていたころ、2人の田舎者の白人が墜落するスパイ気球を発見。「スパイを警察に渡せばヒーローになれる」と墜落現場に向かうが、そこで彼らの人生を変える出来事が待ち受けていた。

【Law Chen監督の想い】
私はアメリカの中西部で生まれましたが、8歳の時に北京の郊外に移住しました。しかし、親の生まれた国でアメリカ人の子供として育つことは、不思議な感覚でした。
その背景もあり、多くの移民が経験する 「文化の衝突」についての物語を伝えたいと常に思っていました。
大人としてアメリカに戻ってきた今、アメリカの中国に対する認識が「神秘の地」から「脅威」 へと年月を経て変わっていくのを目の当たりにしました。
そして、2023年の初めにスパイ気球がアメリカの空を横切るニュースが飛び交い、「 Balloon」のアイデアが生まれました。
この映画は、アメリカの広大な田舎で展開する物語です。地元の肉体労働者である青年デ イルは、外国のスパイ気球の墜落現場に遭遇し、スパイと思われるアジア人を発見。お互 いに警戒する二人ですが、段々と奇妙な絆が生まれていく様子を描いています。
関係が年々、冷え切ったものになっているアメリカと中国。中国系アメリカ人にとっては非常に生きづらい時代。中国だけではなく、排外主義が増加する現代、私たちはどのようにし て自分のアイデンティティを主張すればいいのでしょうか?「Balloon」は、そんな想いをスパイ気球を通して伝えています。

『IRON LUNG(アイアン・ラング)』配信日:5月10日(金)
1950年ごろに流行したポストポリオ症候群によって、「鉄の肺」と呼ばれる巨大な装置で呼吸をする1人の女性。ある日、嵐により装置の電源が落ちてしまう。姉が救急車を呼ぼうとするも嵐により出動できない。妹の命を救うために奮闘するも、厳しい展開が彼女たちを待ち受けていた。

【Andrew Reid監督の想い】
『アイアン・ラング』は障害をテーマにしたドラマチックなサバイバルスリラーであり、介護者と患者のダイナミックな関係に焦点を当てた物語です。私自身が身体障害を持つ映画制作者とし て、常に観客がまだ見たことのない方法で障害者コミュニティーに光を当てることを目指しています。

【脚本家の想い】
『アイアン・ラング』は、性別、年齢、障害、人種といった様々なテーマにフォーカスした作品です。今回はアイデンティティや移民といったありきたりなテーマから距離を置き、姉妹愛、障害、そして忍耐といったな普遍的な物語を伝えることで、ラテン系の新しい物語を伝えたいと思いました。

『Secret Gospel(シークレット・ゴスペル)』配信日:5月24日(金)
選ばれたキリスト教信者のみに与えられる聖痕を受けたユーセビアは、修道女として生きることを決意する。聖痕を受けた者のみが集まる特殊な修道院で生活を始めるが、この場所にはキリスト教の歴史を揺るがす、まさかの秘密が眠っていた。

【Brandon Auman監督の想い】
『シークレット・ゴスペル』は、現代のキリスト教と宗教一般への批判として作った物語です。これは、特に20世紀初頭の画家たちが過去に行ったことと何ら変わりません。彼らは、歴史と宗教のより暗く、タブーな要素を暴露しました。
そしてこの物語は、グノーシス主義と呼ばれる1世紀のキリスト教の派生形態に影響を受けています。これは、シークレット・ゴスペルと同じくらい衝撃的で、過激な信念の総称です。その信念の一つには、私たちの神が実際には下位の、無知な精神であり、宇宙の絶 対的な神ではないというものすらあります。
これらのアイデアすべてがシークレット・ゴスペルを生み出すのに役立ちました。グノーシス主義についておそらく聞いたことがない理由は、キリスト教徒が約2000年前に彼らをほぼ完全に抑圧したからです。映画としては、ギレルモ・デル・トロとケン・ラッセルの作品に影響を受けました。これら2人の先駆的な映画制作者を深く尊敬しており、1960年代と1970年代のハマー・ホラー映画からも影響を受けています。

『THE GREAT CHEROKEE GRANDMOTHER(チェロキー・グランドマザー)』配信日:6月7日(金)
アメリカの原住民であるチェロキー族出身の人々が嫌がること。それは「私にもチェロキーの血が混じってる」という言葉。人種のるつぼと言われるアメリカだが、実は原住民の気持ちを全然汲み取れていないのである。そんな問題を2人の男女のデートでコミカルに描いた作品。


【Anthony Sneed監督の想い】
東部チェロキー・インディアンの登録メンバーとして育った私たちですが、あなたがチェロキーであることを非原住民の人が知った時、ほぼ必ずと言っていいほどある瞬間が訪れます。その時が来ると、大抵、わずかな間目にきらめきが生じ、それに続くある言葉が発せられるのです。まるで台本があるかのようです。
「待って、あなたチェロキー?」 「はい」 「それは驚きだわ...あのね、私はいつも祖母がチェロキーだったと言われて育ったの」時には、彼らの祖母が「チェロキー・プリンセス」だったと聞くこともあります。
どちらにせよ、あなたの血統がチェロキーであれ他の部族であれ、話は同じです。この現象は、生涯にわたって原住民の人々全員に何度も起こり、私たち全員をいらだたせるのです。しかし、なぜそれが気になるのかをさらに掘り下げてみると、答えはいつも異なります。
私自身について話すなら、私は彼らの承認欲求にうんざりするのです。さらに面倒なのは、その同じ人が会うたびにその話題を持ち出し、自分でロクに背景や文化を調べないことです。それが私を疲れ果てさせ、原住民であることの意味を薄めます。
この映画においてその文化的メッセージを届けることは、非常にエキサイティングであり、原住民が不快に感じるトピックに対して意識を高めるということも踏まえ、ユーモアを交えて物語を伝えられること嬉しく思います。

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