「この時期に衣類を整理しておかないとダメ!」な理由はもちろん…冬物をスムーズに減らしながら収納する方法とは

2024年4月20日(土)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「衣類整理のポイント」です。

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この時期「衣類の整理」をお勧めしているワケ


間もなくゴールデンウィーク。みなさま、様々な予定を立てていると思いますが、「まとまった休みを利用して服の整理をしたい!」なんて考えている方もいらっしゃるのでは。

冬服から春・夏服へ入れ替えをするという意味で、気候的にいいタイミングでもありますが、それ以外にもこの時期に行うのをおすすめする理由があります。

それが害虫対策。

そもそもゴールデンウィーク後というのは、害虫が卵を産む時期にあたるそう。それが秋ごろ幼虫となり、虫食いの被害が出る。なので、もし大切な衣類に卵を産み落とされてしまえば…。

そう考えただけで「今すぐやらなきゃ!」という気になるというもの。とくに害虫はウール系の衣類が大好物なので、冬物の整理はしっかり行いたいところです。

以下さっそく解説していきましょう。

「収納が足りない」というお悩みについて


そもそもですが、服の入れ替えの時に天気が悪いと湿気がこもってカビの原因になりますので、晴れた日を見計らって行うのが大前提です。

そのうえでセットとして考えたいのが、不要な服を手放すということ。

冬物は夏物などより、はるかにボリュームが大きく、かさばるものが多い。それだけに、一つ減っただけでクローゼットはかなりスッキリします。

また、服の整理をするうえで、つい考えがちなのが新しい収納ケースを手に入れるということですが、気づけば収納ケースが積み重なり、それがまた家の場所を圧迫してしまいかねない。結果的にモノが増えてしまう要因になるので、なるべく避けましょう。

前後しますが、クローゼットにおける「収納が足りない」は、不要な服を減らすことで解決することがほとんどです。

以前の記事で、なかなか思い切って処分できないコートなどの大物を手放す方法について伝授いたしました。今回はそれ以外、特に季節の入れ替えの際に、どんな服を手放すといいか、我が家の服をベースに考えてみます。

阿部家で減らしたもの


まず白いタートルニット。買ってから1シーズンでしたが、しっかり着たためか、毛玉やヨレができてきたので、「来シーズンはさすがに着ないだろうな」と迷いなく処分できました。

次に、ざっくりしたニットとカーディガン、そして温かいスカート。いずれも2シーズンの間にかなり着用したもので、ほつれなどが出てきたので、やはり処分。

このようなニット系を数着減らしただけで、タンスに余裕ができていきます。

続いて、消耗品であるタイツや靴下をチェック。履き古したものは、最後にお掃除などに使ったうえ、処分していきます。それから、帽子、手袋、マフラーといった小物類。毛のアイテムだとたいていシーズン終わりには傷みが目立つようになるので、その場合も処分しています。

特にご紹介をした小物類は比較的処分しやすいものと思いますので、服の入れ替えの時にセットで考えてみるのがオススメです。

一度でも着たら洗濯を


さあ、クローゼットに空きが出ました。そこでいよいよ冬服をしまっていくわけですが、そこで鉄則となるのが、一度でも着用した服は洗濯する、ということ。

「汗もかかない時期だし、そのまましまってもいいのでは」と思うかもしれませんが、実際には暖房の環境や、活動する中で汗をかいたり、食べこぼしもあったりするもの。そのまま収納すれば虫食い、黄ばみ、嫌なにおいの原因に。一度でも着用した服は、クリーニングや洗濯を。

Tシャツ類は積み重ねず、立てて収納するのがオススメ。さらに、詰め込み過ぎるとシワだけでなく、カビの原因にもなるので注意。

クリーニングから戻ってきた衣類にかけられる袋は必ず外す。あくまで持ち帰る時に衣類が汚れないためのものであり、袋をしたままでは湿気がこもり、カビなどの原因になります。

袋を取った後は可能ならば陰干し。この過程で、残っているかもしれない溶剤や水分を飛ばします。

防虫剤をしっかり


そして最後が防虫剤です。

特段の説明が無い限りは、置く場所は基本的に服の上。成分が上から下に広がるからです。効果のある期間も商品によって異なりますので、気付いたら効果が切れていた、という事が無いように気を付けて。

スカートやジャケットは、吊るすタイプの防虫剤を使い、ひとつの時はまん中に、複数の時は等間隔に吊るしましょう。

いまどき家の中に虫なんていないのでは、と思いがちですが、むしろ最近の住宅は気密性が高いので、虫にとって居心地がよいようです。しっかり防虫剤で守りましょう。

以上、今が冬服と春服を入れ替えるベストシーズンまっただなか。

傷みの出た冬服を処分しながら進めることで、次のシーズンの服が取り出しやすくなるはず。結果的におしゃれもより楽しめるようになるはずです。

婦人公論.jp

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