綾野剛「やってません」 『でっちあげ』予告映像が描く、マスコミの“正義”とは

2025年4月22日(火)6時0分 マイナビニュース


俳優の綾野剛が主演を務める映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)の予告映像が22日、公開された。
○保護者会で「自殺を強要されたんですよ!」と主張した母・律子
同作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ氏のルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を原作に三池崇史監督が映画化。主人公の小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、児童・氷室拓翔(三浦綺羅)への体罰を理由に母親・氷室律子(柴咲コウ)から告発され、“史上最悪の殺人教師”としてマスコミの標的になったことで日常が崩壊していく。
公開された予告映像では、薮下が拓翔のランドセルを踏みつけ、「何でこんな簡単なことできないんだろうね」と吐き捨てる衝撃的なシーンから始まる。その後、律子が保護者懇親会で「自殺を強要されたんですよ!」と糾弾したかと思えば、法廷では無表情で「絶対に許すことができません」と言い放つなど、緊迫のシーンが連続する。
校長・段田(光石研)と教頭・都築(大倉孝二)からは、「謝って。担任を続けたければね」「認めてましたよね」と突き放され、週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)に「完全にクロですよ」と追い詰められる薮下。対して薮下は「やってません」「騒ぎを収めるために謝っただけです」と身の潔白を訴えるが、誹謗中傷の落書きやビラで覆われた自宅にマスコミが押し寄せるなど、報道で人生が狂わされていく恐怖も鮮烈に映し出される。
場面写真もあわせて公開され、怯える拓翔に迫る薮下の威圧的な姿や、必死に訴えかけるシーンなど、綾野の幅広い演技が切り取られている。さらに母親・律子(柴咲)が涙ながらに息子を抱きしめるシーン、記者・鳴海三千彦(亀梨)の取材シーン、小林薫・北村一輝ら弁護士陣の緊迫した法廷での表情、木村文乃演じる薮下の妻・希美が笑顔を向けるカットなど、重厚な人間ドラマが垣間見える。
なお本作では、全国の上映劇場でムビチケカードおよびムビチケオンラインが25日より発売開始。購入者特典として、キャラクターポスターの壁紙(8種)のほか、鑑賞後には絵柄入りのデジタルカードもプレゼントされる。
さらに、本作はPontaパス会員限定の特典サービス「au推しトク映画」の対象作品に。土日祝日を含む公開期間中、対象劇場(全国のTOHOシネマ / ローソン・ユナイテッドシネマ グループ / コロナシネマワールド / OSシネマズなど)にて一般・大学生は1,100円、高校生以下は900円で鑑賞可能で、1名まで同伴者も同額でチケット購入できる。
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会
【編集部MEMO】
映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』公開決定の発表に際し、“殺人教師”のレッテルを貼られた小学校教諭・薮下誠一を演じた綾野剛は、「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです」とコメントを寄せていた。

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