宮川大助・花子が5年ぶりにNGK本公演 多発性骨髄腫の花子と脊椎管狭窄症の大助が「座・MANZAI」

2024年4月23日(火)18時33分 スポーツニッポン

 夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」が23日、5年ぶりになんばグランド花月(NGK、大阪市中央区)の本公演に出演した。

 舞台袖から車椅子に乗った花子を押す大助が登場すると、会場から「オッ」というどよめきと割れんばかりの拍手が送られた。脊椎管狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)の大助も椅子に腰掛けると「これがほんまの『座・MANZAI』ということで」と話して観客の笑いをつかんだ。

 花子も大助を「こちら大谷翔平です」と紹介して“いつもの”大助・花子スタイルで笑わせたが、漫才の内容は「多発性骨髄腫」で闘病中の花子に対する介護の話題に移る。「ずっと介護男子をやってもらってます」と花子。抗がん剤治療とリハビリを続けているが、その影響で2022年には肺に水がたまって危篤状態になったことも語った。それでも「今年で70歳ですが、延命治療をしているのであと40年は大丈夫です」とぶち上げると、会場から大きな拍手をもらった。

 朝昼2回の出演を終えた花子は「2回っていうのがあったから、リハビリの先生と訪問看護師さんに相談して合間にちゃんと血圧測って、足上げて、水をちゃんと飲んでって言われたの。今ちょっと(上が)78まで下がっちゃって、わちゃ〜ってなってました」と告白する。それでも「嬉しかったですねぇ。2回やるっていうのが。自分では未知の戦いでしたから」と本舞台に戻った喜びを話した。

 大助は「5年ぶりですからねぇ。ミルクボーイとか天才ピアニストとかテレビで活躍している人がずら〜っと並んでいるんですよ。僕は舞台の袖から若手の出番を全部見て、正直不安だらけだったけど、嫁はんは本番に強い」と言う。「僕は第2の恋愛の最中ですから」と花子に惚れ直したことまで告白した。

 花子は自宅では介護ベットで暮らす。大助は下の世話もいとわず全部こなしているという。花子は「ようやってくれますよ。看護師さんがびっくりしてます。おしめを替えることはできると思いますが、導尿の管を取り替えることできます?ほんまに介護男子です」と大助に感謝する。大助は「2度目の恋。自分にとって大事な女房だという感覚」と当然だと返した。

 今後のスケジュールは花子の体調を見ながら決めるという。花子は病気と介護の体験をまとめた書籍を執筆中で「センターマイクの前に立つ」ことを目標に厳しいリハビリを続けている。大助は「漫才って舞台から客席にエネルギーを送るんです。今は客席が僕らにエネルギーをくれるんです。嫁はんは舞台に出るたびに元気になる。いつかは甲子園で漫才を。“アレ”を目指して。サトテルも3ラン打たせてもらえるエネルギーやから」と壮大な夢を語って取材を締めた。

スポーツニッポン

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