オリヴィア・コールマン「独特な表現方法」空想シーンの意味をキャスト&スタッフが語る「ランドスケーパーズ 秘密の庭」

2022年5月3日(火)11時0分 シネマカフェ

「ランドスケーパーズ 秘密の庭」 (C)Sister Pictures Limited 2021. All Rights Reserved

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『女王陛下のお気に入り』「ザ・クラウン」のオリヴィア・コールマンと『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・シューリスが共演し、イギリスで実際に起きた事件をドラマ化した「ランドスケーパーズ 秘密の庭」が「スターチャンネルEX」にて独占配信中。この度、5月8日(日)に「BS10スターチャンネル」で1話が先行放送されることに合わせ、キャストやスタッフが語る舞台裏映像が初公開された。

中年夫婦スーザンとクリスは、人には言えない事情がありフランスで慎ましい生活を送っていた。仕事がなかなか見つからずついに経済的に行き詰まったクリスは援助を頼むためイギリスに住む継母に電話をかけ、秘密を告白してしまう。すると継母は彼の自白を警察に通報してしまい、往年の名画のような妄想の世界に生きていたスーザンとクリスは突如現実の世界に引き戻され、厳しい現実とそれぞれの辛い過去と向き合うことになる。

本作は、殺人など犯しそうもない物腰の柔らかい中年夫婦をオリヴィアとデヴィッドが演じ、称賛を集めたミニ・シリーズ。クリエイターはオリヴィアの実の夫であるエド・シンクレア。監督は「チェルノブイリ」の製作会社「シスター」が手掛けたNetflixドラマ「Giri/Haji」に出演した日系イギリス人のフィルムメーカー、ウィル・シャープが務めている。

到着した映像では、スーザン役のオリヴィアが「イギリスでは実話の犯罪ドラマは人気があって、でもどれも似ている。この作品の持ち味は独特な表現方法」と作品の映像表現について語る。監督・脚本・製作総指揮のウィルは「さまざまな方法を用いて現代のシーンを、フラッシュバックで過去のシーンを描写した。これが“MITH(ミス)”だ」と語ると、脚本・製作総指揮のエドは「MITHは話を映像化すること」と言う。

「例えば彼らが警察に供述した話、そして彼らの日常についての話、特に彼らが事件を起こしたあの週末についての話だ。MITHの手法のように、ありきたりの法廷シーンから抜け出すための何かが必要だと感じていたんだ。そんな時、西部劇にふさわしい村を見つけた」と、スーザンの空想としてファンタジックに差し込まれる西部劇のシーンについて秘密を明かす。

クリス役のデヴィッドは「スーザンの空想世界はハリウッドの西部劇がベースだ」と述べ、スーザンによる古い映画やゲイリー・クーパーへの憧れの気持ちについて、シンクレアは「おそらく彼女は困難に陥った時、自分の状況を理解するための手段として空想の世界に入っていたのだと思う」と一種の自己防衛だったと考えを示す。

そしてオリヴィアは、「こういったやり方は初めてで、作品に関われてよかった。刑事ドラマとは全く違うのも魅力的。すばらしい作品だから早く見てみたい」と出演後の率直な感想を目を輝かせながら語った。

若い頃に受けた家族内のトラウマを抱えるスーザンの目線を通して進む映像は、果たしてどこまで現実なのか、妄想なのか? 映像からは、絶望的な状況に置かれながらも、どこか夢見がちなスーザンの内面世界を巧みに、かつユニークに映像化した本作の舞台裏が垣間見える。

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