「M」「奪い愛」鈴木おさむが仕掛ける“夜の昼ドラ”の魅力とは?

2020年5月9日(土)15時0分 シネマカフェ

「M 愛すべき人がいて」(C)テレビ朝日/AbemaTV,Inc.

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テレビ朝日×ABEMAが共同制作を行うオリジナルドラマ「M 愛すべき人がいて」。歌姫・浜崎あゆみの誕生——そこに秘められた出会いと別れを描いた衝撃作がいま、SNSを中心に話題沸騰していることをご存知ですか?

本作の脚本を手掛けるのは、バラエティ番組の構成でも名を馳せる鈴木おさむさん。2017年放送のドラマ「奪い愛、冬」では、婚約者がいるにも関わらず元彼を求めてしまう女性の超ドロ沼ラブストーリーを描き、ハラハラドキドキのジェットコースター展開に中毒者が続出しました。今日は、そんな鈴木おさむさん執筆作品に共通する“夜の昼ドラマ”の魅力について、3つの観点から分析していきましょう。

1つ目:二度見必須の“強烈キャラクター”が登場

両作品に共通していえるのが、想像をはるかに超えた“強烈キャラクター”の存在。代表的な例でいえば、「奪い愛、冬」に登場する元彼の妻・蘭(水野美紀)——旦那と浮気相手のキスシーンをクローゼットの中から覗き見した挙句、「ここにいるよ〜」と恐怖の笑顔で出てくる怪奇ぶりがいまも目に焼きついて離れません。視聴者が思わず二度見してしまう強烈なインパクトが、大きな特徴といえますよね。

現在放送中の「M」でも、歌姫・アユを原作とした物語であることを忘れてしまうほど、脇を固めるキャラクターの個性が強い! 田中みな実さん演じる謎の眼帯美人・礼香は、マサの離婚を待ち望む、ストーカー気質の秘書。マサの心を掴んだアユに嫉妬して、激しい嫌がらせを繰り返していきます。回を重ねるごとにエスカレートする礼香の行動…今後の展開に期待が膨らみますね。

2つ目:喜怒哀楽の“バランス”がまさに絶妙

「奪い愛」シリーズも「M」も、作品1時間に込められた喜怒哀楽の“バランス”がとにかく絶妙! 狂気的な台詞や壮絶なバトルにヤキモキして手に汗を握ったかと思いきや、別れのシーンに感動して涙。真正面から愛を語る場面にキュンとすることもあれば、その昭和感満載なやり取りにツッコミを入れて笑ってしまうことも…。押しては返す感情の波が、視聴者の心をいつの間にか掴んでいる——ジェットコースター展開は、まさに神技と言えるしょう。

実体験としてはなかなか体験できない(できたとしても、あまりしたくない)ドラマならではの起伏を存分に楽しむことができますよ。

3つ目:奥様だけじゃない! 老若男女が楽しめる“夜の昼ドラ”

これまで、主に主婦の方々が平日のお昼に一息入れるべく楽しんでいた“昼ドラ”の醍醐味——王道のドロ沼ラブストーリーを、深夜帯に大胆導入。老若男女全ての方が楽しめる視点でリニューアルした代表作とも言えるのが、「奪い愛、冬」ではないでしょうか。

不倫に嫉妬…愛欲にまみれた人間関係。しかしながらどんな時も、登場人物がそれぞれ真剣に生きていることが伝わってくるからこそ、ツッコミを入れながらも時々「あるある」と頷いてしまう不思議な中毒性が、“夜の昼ドラ”にはあるような気がします。「あなたは誰の味方?」なんて会話で盛り上がった経験のある方も多いのではないでしょうか。

以上、いかがでしたか? 5月9日(土)は、特に反響の大きかった「M」第1話のスペシャルバージョンが放送されるそう。オーディオコメンタリーとして本ドラマの一視聴者でファンを公言されている伊集院光さん×自他共に認める"エイベックス通"で知られる古市憲寿さんのマニアック解説が聞けるようなので、併せて是非チェックしてみてください。

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