酒井法子、相談相手は最愛の息子「私が育てたんじゃなくて、みんなが育ててくれたから、彼はいろんな人の要素をもらってる」

2024年5月11日(土)11時30分 ABEMA TIMES

 デビューから37年を迎えた、歌手の酒井法子(53)。去年から、「ニコニコ生放送」での配信をスタートさせた。視聴者の反応やコメントがダイレクトに届く配信を始めたきっかけとは。配信者という新たな肩書きを持った酒井の「これまで」と「これから」に迫る。

【映像】「碧いうさぎ」を歌う現在の酒井法子(53)

配信で意識しているのは「“ご機嫌さん”でいること」

 2021年に個人事務所を設立した酒井に現在の活動について尋ねると、「歌をメインに、年末にはディナーショーとかいろんなイベントで歌を歌わせていただいたり、私は石川県の方なんですけど、『酒井法子のマンモスRadio』というラジオをやらせてもらったり。あとは森田健作さんの『なるほど!なっとく塾』ですかね。BSフジさんの方でも出させてもらったりと、定期的にお仕事としてやらせていただくものがあります。歌も然り、おしゃべりも然り、あとは舞台などが、私のメインとしている活動です。自分を鍛え直すためにもやってみようかなっていう気持ちになりまして、独立させてもらったんですけど、蓋を開けてみたら、今まで以上にみなさんに支えてもらって活動しています」と説明。

 去年7月からは、月に1度、ニコニコ生放送にて酒井法子公式チャンネル「のりニコッ!」を配信。エネルギッシュで明るい印象を与える配信だが、これは意識してのことだという。

「やっぱり“ご機嫌さん”でいるってことですかね。『のりニコッ!』が大成功して欲しい、みんなに喜んでほしいって時に、じゃあ私はどうしてたらいいかといったら、ご機嫌でいることが大事だなと。やっぱり(私が)楽しい方が皆さんも一緒にいて楽しいだろうし、見てて楽しいだろうし。別に不機嫌になっちゃいけないとか、いつだってヘラヘラしてなきゃいけないってわけじゃないんですけど。それ(ご機嫌でいること)ってすごく大切なことだと思うんです」

 酒井はなぜメディア活動だけでなく、配信も行うようになったのか。

「個人(事務所)だとできることの規模がちっちゃくなってしまったりするんですけども、ちっちゃいなりに手作り感というか、それが逆に今の時代、お客様にとってはすごく近い距離でライブができたりとか、意外とそれがお客様が喜んでくださる結果に繋がったり。だから本当に面白い時代になったなと思います。それぞれがそれぞれに発信できて。例えばインスタなんかもそうじゃないですか。いろいろなタレントさんもそうだと思うんですけど、今までできなかった。契約上これは無理だよねとか。それがすごく自由になっちゃった分、私もそうですけど、自分の好きなものしか見ないし、聞かない。お客様もきっとそうだと思うんですけど。それでも、見て応援してくださっている方っていうのは(自分のことを)本当に気にしてくださって、応援してくださっている方だと思うので、めちゃくちゃ幸せです」

「私が見つけた宝物のようないい話をシェアしていけたら」『名言セラピー』に励まされた経験

 また自身が励まされたという実体験も影響しているという。

「最近YouTubeというか、そういった配信ものをマラソンのように見ているんです。そもそも心のよりどころというか、置きどころみたいなものを常に探していて、(自分は)ちょっぴり不安になっちゃうことが多いので。そんな中で、私の昔からのちっちゃい頃からのモットーでもある“人の笑顔を見るのが好き”といいますか。今、ひすいこたろうさんの『名言セラピー』という配信をマラソンのように聞いています。めちゃめちゃ面白くて、ひすいこたろうさんは本当に生きる上で先生みたいな、こんな人が先生だったらいいなという方で、なるほどと思って。自分で落とし込みながら、自分の中に育った“何かいいもの”っていうのかな…こんないい話あるんだよというものを、私が見つけた宝物のようないい話、いい出来事を、見てくださっている方にシェアしていけたらいいなと思っています」

 YouTubeで動画を見るうちに、自分の考えや経験を発信したいと思うようになったという。

「今は皆さんの言葉というか、ご意見とかがダイレクトに聞けるじゃないですか。あれはめちゃくちゃ面白いなと思いますし、やっぱり何が楽しくてやってるかって言ったら、皆さんの反応を知ることがうれしかったりするので、そういった意味ではやって良かったなってすごく思います。それなりに批判的な意見があると、一瞬『ん?』と思いますけど。とはいえ、それ(批判)があって普通っていうか当たり前じゃないですか。9割はポジティブですよ。皆さん本当にこんなに褒めていただいて。大丈夫かなと思うぐらいなんですけど、だけどそういった何か『ん?』と思うようなものもあって、然りだと思いますので、そういった意味では落ち込まないかと言われたらどうかなと思うけれど、そういうのもあるよねっていう捉え方ですね。メンタルが強いかどうかは分からないんですけど、でも今、世の中が結構温かくなってきたっていうか、あんまりすさまじい目に遭わない気がします」

「私が育てたんじゃなくて、みんなが育ててくれたから、彼はいろんな人の要素をもらってる」理解ある息子への感謝

 数年前から1人暮らしをしているという息子も応援してくれている。

「私たち親子はすごく距離が近くて、何か大事なことをやるときに相談したりするんです。すると、彼なりの意見とか思うことを言ってくれて、すごく私の仕事に対してポジティブに考えてくれているので、『ママがやりたいんだったらやればいいし、応援するよ』って言ってくれるので、そういった意味では、すごくいつもどんなときも背中を押してくれるいい息子です。本当にありがたいことに、私は忙しくさせてもらっていたので、みんなに育ててもらったんです。だから私が育てたんじゃなくて、みんなが育ててくれたから、彼はいろんな人の要素をもらってるんです。それは彼にとって幸か不幸かっていうのはあるんですけども、『もっとママがそばにいて欲しかった』って思うかもしれないんですけど、だけどそのおかげで、彼自身も『僕はいろんなものを見たから、すごくありがたいと思ってるんだ』って言うんですね。だからそういった意味で本当に皆さんにありがとうですね。私一人だったらまた違う子になってたかもしれません。生きててくれるだけで嬉しいし、元気でいてくれれば何より嬉しいし、私にとってはかけがえのない本当に世界一大事な息子です」

「今の法子の方が好き。性格悪かったよね」親しい友人からの言葉

 個人事務所での活動や生配信は、酒井の人柄も変えたという。

 「自分を褒めるわけじゃないんですけども、中学校の時とかから一緒にいてくれる友達が言ってくれるのは『今の法子の方が好きだ』と言ってくれて、デビュー当時は鼻持ちならない女だったと。『性格悪かったよね』って言われて。今の方が『人としてもタレントさんとしても好きだな』って言ってくれて。足繁くライブがあれば来てくれますし、舞台があれば来てくれますし、彼女の言葉を使わせてもらうなら『人間らしくなった』って言われるんですけど、多少は人間らしくなったのかもしれません」

——どこが人間らしくなかったと感じますか?

「性格悪かったみたいなんですよ。いちびってた(調子に乗っていた)みたいなんですよね。この女の鼻っ柱を折ってやろうかなみたいな女だったようです。だいぶ勘違いしたんだと思います。私は売れっ子的な」

 配信ではトークだけでなく歌も披露している酒井。そのことについて「歌がやっぱりすごくご要望いただきますので。ほんとありがたいなと思って。この年になって、歌でまだ呼んでいただけるのかということもありますので。それで喜んでもらえれば何よりだなと思っています」と感謝している。

 最後に酒井の今後について聞いた。

「今ちょっとね、迷走しているのよね。自分のこうなりたいわっていうあるんですよ。もっと歌が上手くなりたいなとか、踊り上手くなりたいなとか、綺麗になりたいなとか、スタイルこうなりたいなとか色々あるんですけど、あとはやっぱり知識として、いろんなものを吸収したいなっていうのもあるんですけど、その時間が、今は日常に追われちゃって、ちゃんと取れていない気がするので、そこの時間の上手な使い方というか、もっといろんなものを見て、ステキなものに会いに行きたいなという思いがあります。やっぱり温かく声をかけ続けてくださったスタッフの方々とか、厳しく叱ってくださった方とか、あとは友人たち。全く関係ない人だけど、支えてくださった方たちがいてくれたから、ここに戻ってこれたんだなっていうのはあります。そういう人がいてくれるのが私の最強のお守りです」

(『ABEMA NEWS』より)

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