宝塚月組トップスター、月城かなとが本拠地に別れ 続くカーテンコールに涙で声震わせる

2024年5月12日(日)18時6分 スポーツニッポン

 宝塚歌劇団月組トップスター・月城かなと(つきしろ・かなと)が12日、兵庫・宝塚大劇場でサヨナラ公演「Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA110!」の千秋楽を迎え、初舞台から15年間親しんだ本拠地に別れを告げた。

 本公演終了後には約30分の「サヨナラショー」が行われた。代表作ともなった「グレート・ギャツビー」の主題歌「朝日の昇る前に」で幕を開け、2021年に福岡・博多座で上演したトップお披露目公演「川霧の橋」、美しさが際立った「ダル・レークの恋」の「まことの愛」と続々披露。同時に退団するトップ娘役の海乃美月(うみの・みつき)とともに、大劇場でのお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」でデュエットを披露し客席を魅了した。

 最後の大階段は何の飾りもない、黒のシンプルなエンビ服で下りた。恒例の「同期生からのお花」は星組トップスター礼真琴が舞台に駆け付けプレゼント。舞台上で2言、3言言葉を交わし、笑顔も生まれた。月城は、その真っ赤なバラの花束を抱えてマイクの前に前進。「幼いころの私は恥ずかしがり屋で、いつも母の後ろに隠れてるような子どもでした。それでもなぜか胸に湧き上がる熱い思いを表現したくて、人生で始めて勇気を出して宝塚を志しました。今私が心のままに大きな声で歌い、踊り、お芝居ができるのは月組の皆さんの、そしてお客さまのお陰です」と感謝した。

 続けて「皆さまのそばで豊かにして頂いた心をせいいっぱい使い、東京公演の最後の瞬間まで清く正しく美しく、そして朗らかにつとめて参りたいと思います。本日まで本当に本当にありがとうございました!」ときっぱり。笑顔もあふれたが何度もカーテンコールが続くと「皆が無事で今日まで…」と言い出したところで、涙で声を震わせた。

 月城と海乃は6月1日に東京宝塚劇場で開幕する同公演の千秋楽、7月7日で退団。同公演では麗泉里(うらら・せんり)、空城ゆう(そらしろ・ゆう)、彩音星凪(あやおと・せな)、一星慧(いっせい・けい)、まのあ澪(まのあ・みお)も退団する。この日は麗への同期生からのお花を星組スター・暁千星(あかつき・ちせい)が届けた。

スポーツニッポン

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