『しゃべくり007』に、あぶないレジェンド俳優、舘ひろしと柴田恭兵が参戦!「メンバー4人は最強」「〈72歳2ヵ月とテロップ入れて」8年ぶり『あぶない刑事』復活!
2024年5月13日(月)12時30分 婦人公論.jp
写真撮影でも息の合ったところを見せる4人。左から浅野温子、舘ひろし、柴田恭兵、仲村トオル (撮影◎本社 奥西義和)
今夜放送の『しゃべくり007』に、あぶないレジェンド俳優、舘ひろしと柴田恭兵が登場。2人にゆかりのある女性たちがあぶない過去を告白!?するという。今月公開となる『帰ってきたあぶない刑事』会見の記事を再配信する。
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ドラマ開始から38年、劇場版最新作から8年—。昭和・平成・令和、3つの時代を超えて愛される〈最強のバディムービー〉『あぶない刑事』。舘ひろし(73)、柴田恭兵(72)、浅野温子(62)、仲村トオル(58)らが出演する新作映画『帰ってきたあぶない刑事』が、2024年5月24日に公開されることが決定し、11月1日に、東京・セルリアンタワー東急ホテルで会見が行われた。会見の模様をリポートする
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それまでの刑事ドラマの常識を覆す演出
1986年10月から放送が開始された『あぶない刑事』(日本テレビ系)。それまでの刑事ドラマの常識を覆す「スタイリッシュでダンディでコミカル」な演出で若者を中心に爆発的な人気を博し、ファッション・バイク・車・タバコなど、主人公の刑事タカ&ユージのスタイルそのものが流行した。
その後、ドラマは3作、映画は7作公開される。テレビの最高視聴率は26%、映画の総観客動員数は700万人を突破、1990年にはファミコンソフト「もっとあぶない刑事」も発売され、DVDマガジン「もっとあぶない刑事 全事件簿」は全44巻で総販売数120万部を超えている。直近作は2016年1月30日公開の映画『さらばあぶない刑事』で、8年ぶりに人気シリーズが復活する。
会見にはシリーズの歴史を追ったパネルが展示され、前方の大スクリーンに懐かしいアタック映像が映し出された後、4人が登場。シンボルともいえる愛車・日産レパードとハーレーの前でポーズを取ると、会場はいきなり最高のボルテージに。
タカこと鷹山敏樹役の舘、ユージこと大下勇次役の柴田、真山薫役の浅野、町田透役の仲村が登壇し、報道陣のフラッシュを浴びた。
映像と音楽とともに一気に世界観が再現された
〈幼稚園のとき観てました〉と言われて…
前作映画『さらばあぶない刑事』のラストでは、タカとユージは横浜港署の刑事を引退し、ニュージーランドで探偵事務所を開く、という設定だった。
今作では、タカとユージがニュージーランドから横浜に凱旋し、T&Y探偵事務所の探偵として活躍するという設定。元横浜港署の少年課課長・真山として浅野、横浜港署捜査課長・町田透役で仲村が出演。監督は連続ドラマW-30『ウツボラ』を手掛けた原廣利が手掛けている。
会見の挨拶で舘は「さらばと言ったのに帰ってきてしまいました、すいません」、柴田は「バディとして、このメンバーが出会って37年やってきました。相変わらずチームワーク良く、すてきな映画ができました」、浅野は「すっかり設定忘れてました!共演の俳優さんに〈幼稚園のとき観てました〉と言われて…」とコメント。シリーズで常に後輩役として盛り上げる仲村は「最近は大会社の社長や総理大臣の役なんかをやってたので、捜査課長って、びっくりするくらいの格下げです」と報道陣を笑わせた。
続いて新作の声がかかった時の感想は?との質問に、舘が「このメンバー4人は最強だと思う。最強のメンバーに再び出会えてうれしい。恭さまがいれば何も怖くない。安心します」と言えば、柴田が「『さらば〜』でおしまいだったんじゃないの? と最初は言いましたが、舘さんに会いたいな、トオル君やあっちゃんとお芝居したいなって思う」と喜びのコメントを。
かっこよさが40年近く変わらないのが奇跡
浅野は「マジ?と思いました。次回はまた8年後?整形しなきゃなんなくなるわ」と言えば仲村は「何回帰ってくれば気が済むんだと思いましたけど、うれしかったです。自転車の乗り方を忘れないのと同じで、舘さん、柴田さん、浅野さんに会うと、あの時のポジションに戻ってしまう」と語った。
3日前にクランクアップしたという本作。8年ぶりの撮影現場について聞かれると、舘は「今までのスタッフと違いますし、カメラマンも照明も…えーっと質問何だっけ?」と隣の柴田を見ると「代わります」「あとは任せた」とドラマさながらの息の合った連携が。
柴田が「舘さんは、監督スタッフが全員初めて『あぶ刑事』を撮る若者ばかりで、新しい映像になっている、と、それが言いたかったんです。でも舘さんが現場に現れると〈ダンディ鷹山が来た!〉って感じで。でも年寄りをかばうっていうよりリスペクトしてくれて、その期待に応えようって感じでスムーズにクランクインできました」とフォローした。
浅野は新作の2人について「いつも通り観てやってください。もう(元気さは)ゾンビですね」と言えば舘が「あっちゃんはとにかく破壊力がすごい。流れているストーリーすべてを破壊する」と返す。仲村は「かっこよさが40年近く変わらないのが奇跡だし、魅力の源であることは間違いない」とリスペクト。
それぞれの個性が前面に。笑いの絶えない会見
〈72歳と2ヵ月〉とテロップを入れて
初めてシリーズを観る人にどんなところを楽しんでほしい?という質問には、柴田が「『あぶ刑事』は昔からかっこよくて面白くて、でも観終わった後に何も残らない、そういう感じのドラマだったし(笑)、それを目指してたところもあるんです。でも今回は、何か残るんじゃないかな、と期待してます。かっこよくて面白くてちょっと切なくて、観終わった後に元気になれるような作品になっていると思います」とアピールした。
息の合った掛け合いやアドリブも期待される本作だが、今回はシリアスな場面もあるという。演出について舘は「僕は監督の指示通りやらせていただきましたが、恭さまは勝手にやってました」と会場を笑わせる。仲村は「アドリブっていうか…僕は提案と言ってるんですけど、新しい提案、お2人からどんなものが飛んできても、柴田さんにはすぐ返す、舘さんには取りやすそーなスピードで返すのを昔から心がけてます」とチームワークの良さをうかがわせた。
「『あぶ刑事』魂」について聞かれた浅野は「いろいろ最近、突っ込まれたりする世の中ですけど、もともとつっこみどころ満載なドラマなんですよね、でもそれでいいんじゃないかな、と」と表現。仲村は「今日聞いて『あぶ刑事』を見たことのないスタッフだと感じなかった。それは2人のいるところに『あぶ刑事』の空気ができるからだと思うんです。あと、現場では、若い俳優さんに、〈自分でトライできる場面でも、最後はどっちかにパスを渡せ。ここはオールフォーワンではなくオールフォー2〉とアドバイスしました」と答える。
ラグビーをやっていた舘に気を遣ってのコメントだったが、当の舘はまったく聞いてなかった様子で「え?ラグビーの話してたの? ごめん、ほかのことを考えてた。内容は言えないけど」と下を向き「日本が負けて残念、ニュージーランドも負けて残念」と苦笑い。
『あぶ刑事』といえばハーレーダビットソンにまたがるタカやユージの疾走が見どころ。アクションについて聞かれると、舘は「僕はちょこっと出てきて銃を撃つだけなんですが、恭さまは…」と振れば、柴田が「先週走るシーンを撮影したんですけど、スタッフに〈72歳と2ヵ月〉とテロップを入れてくれと頼んだんですよ」と言えば会場には笑いが。仲村が「多分テロップは入らなくて、早送りの映像になると思います」とまとめていた。
ダンディなタカとセクシーなユージは健在
舘が「スタッフも皆若く、映像がまったく違う新しいものになってます。ご期待ください」と言う本作。柴田は「37年、自分たちがやってきたように思ってたけど、ファンの人が撮らせてくれてたんだな、と思います。まずは今までのファンの人たちが観に来てくれて、その人たちがお友達に声かけてくれれば。全く観たことがない人にも満足してもらえるものになっていると思う」と締めくくった。
会見だけでもその空気が伝わり、期待感が高まる新作『帰ってきたあぶない刑事』。
公開は2024年5月24日(金)予定。
『あぶない刑事』シリーズ
▼日本テレビ系ドラマ
86年10月〜87年9月『あぶない刑事』
88年10月〜89年3月『もっとあぶない刑事』
98年『あぶない刑事フォーエヴァー テレビスペシャル'98』
▼映画
87年『あぶない刑事』
88年『またまたあぶない刑事』
89年『もっともあぶない刑事』
96年『あぶない刑事リターンズ』
98年『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』
05年『まだまだあぶない刑事』
16年『さらばあぶない刑事』
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