鈴木美智子さん死去 85歳 老衰のため 24年に脳出血を発症 「ありがとう浜村淳です」トークで魅了
2025年5月13日(火)14時14分 スポーツニッポン
吉本興業は13日、タレントの鈴木美智子(すずき・みちこ)さんが12日に大阪府内で老衰のため死去したことを発表した。85歳だった。通夜、告別式については近親者のみで執り行う予定。
鈴木さんは1939年8月28日生まれ。大阪府大阪市出身。1963年、西日本初のサテライトスタジオ「ラジオ京都高島屋サテライトスタジオ」でマイクキャリアをスタート。MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」「ヤングタウン」、ABCラジオ「米朝・美智子のほろ宵ばなし」、読売テレビ「2時のワイドショー」、KBS京都「鈴木美智子の脳活ラジオ」など、数多くのテレビ・ラジオ番組に出演。中でも「ありがとう浜村淳です」は1976年から17年にわたりアシスタントを務め、軽快なトークでリスナーを魅了した。
また、場をスムーズに進行する力に定評があった司会のほか、都々逸を交えての放談、趣味の能、清元、小唄(名取名堀小陽美智)など、さまざまな分野で活躍。2002年からは「声のプロ」を育成するアナ・トーク学院学院長として活動し、1000人を超える卒業生を輩出。民放テレビ局のアナウンサーをはじめ、司会者、声優、落語家など幅広いジャンルの人材育成に尽力した。
2006年には、上方落語の定席「天満天神繁昌亭」の活性化に貢献するため、赤い人力車を寄贈。近年は年に数回、朗読劇「美智子の語り」を企画・演出し、自らも朗読家として出演。2018年には、長年の地域社会への貢献が認められ、「平成30年度第53回大阪市民表彰」を受賞した。
2024年9月、「美智子の語り」朗読劇中に脳出血を発症、その後、復帰を強く願い、大阪府内の施設でリハビリに励む中での逝去となった。
吉本興業は「故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と追悼した。