異例プラモ「精霊馬」にX沸く、カスタム用の穴10か所も 「日本独自の文化」メーカー着目で実現

2025年5月16日(金)11時30分 J-CASTニュース

野菜を用いたお盆飾り「精霊馬(しょうりょううま)」がプラモデルキットとして商品化された──。ある新商品をフィギュア販売会社がXで紹介したところ、「ありそうでなかった」などと注目されている。企画製造メーカーに発売の背景を聞いた。

直径3ミリの穴10か所、「自分仕様」にカスタム可能

話題になっているのは、精霊馬をプラスチックモデルで再現したキット「精霊馬プラモ キュウリとナス」(税込2420円)という商品だ。もともと精霊馬とはキュウリを馬、ナスを牛に見立て、生野菜に脚4本を付けて先祖を送り迎えする乗り物とした飾り。同キットでは本物さながらのボディに、ボールジョイントで付け根が可動する脚が付属する。

Xでは2025年5月13日に、フィギュア販売などを行うグッドスマイルカンパニー(東京都千代田区)が通販の予約受付開始を宣伝すると、1万3000件超の「いいね」を集め、「精霊馬プラモwww毎年使える、と思うとお得かも???」「ありそうでなかった。あると便利。可愛い」「しかも可動式ですかw」などと斬新さに驚く声が上がった。

ほかには、プラモの野菜部分に「直径3mmの差し込み穴」が10か所あることを受けて「いかにも『オプションパーツと連結して自分だけの魔改造精霊馬を作ろう!』って感じの穴が空いてるな...」「オレだけのサイキョー精霊馬作りが捗る!」と楽しむ反応や、先祖に限らず、死亡したアニメキャラクターのための乗り物になるといった発想もみられた。

同社公式サイトから問い合わせると、グループ関連会社でもあり「精霊馬プラモ」の企画製造を手がけた秋東精工(東京都江戸川区)が15日、J-CASTニュースの取材に応じた。先の差し込み穴に関しては下記のように説明している。

「直径3mmはプラモパーツでよく使われる仕様になっており、ユーザー様ご自身がお持ちのプラモパーツを指してカスタムすることが可能です。例えば、ロボットプラモや美少女プラモの脚のパーツを精霊馬に指して自分仕様の精霊馬を作ることができます」

商品化のため「野菜コーナーに足しげく通いました」

秋東精工の担当者は、商品化の背景を「日本独自の文化である精霊馬をプラキットとして商品化できたら、面白そうだというところから企画がスタートしました」と明かした。精霊馬のキット化は、同社としても、多数のフィギュアを扱ってきたグッドスマイルカンパニーとしても、「初めて」の取り組みだという。

商品化にあたっては形状にこだわったといい、「参考品(精霊馬として適していそうな形)を探すためにスーパーの野菜コーナーに足しげく通いました。また、きゅうりとナスそれぞれの色味を樹脂で再現するのにトライアンドエラーを繰り返しました」とも明かした。

グッドスマイルカンパニー通販では7月発送予定の同商品。他サイトでも取り扱われており、回答時点までの注文状況は「アマゾンのプラモデルランキングでも2位を獲得できるほどの反響をいただいております。因みに1位は弊社他商品の『金曜ロードショー』になっておりました」と人気ぶりを伝えた。

J-CASTニュース

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