実際の事件をもとにした凶悪犯罪も、「法で裁けない悪を討つ」続編も決定した話題沸騰の韓国ドラマ『復讐代行人〜模範タクシー〜』

2024年5月18日(土)16時0分 ABEMA TIMES

 悪人を成敗する“ダークヒーロー”が活躍する韓国ドラマ『復讐代行人〜模範タクシー〜』に注目が集まっている。

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 表向きはタクシー会社・ムジゲ運輸の従業員。しかし裏の顔は、法で裁くことができない悪人を懲らしめるダークヒーロー!本作は虐げられてきた被害者に代わって復讐代行を行うプロフェッショナル集団“模範タクシー”が暗躍する、本格アクションエンターテインメントだ。韓国で最高視聴率16%、同時間帯視聴率1位を記録し、2021年のSBS演技大賞では6冠を獲得。2023年には続編『復讐代行人2〜模範タクシー〜』も放送された。

 第1話の冒頭はとても物々しい雰囲気だ。性犯罪者の男が刑期を終えて出所すると、反対する市民や報道陣が大勢集まり、混沌とした雰囲気が流れる。その男はタクシーに乗り込みその場を離れるが、そのまま行方をくらませてしまう。それは“模範タクシー”の運転手、キム・ドギ(イ・ジェフン)の仕業だった。冒頭からノンストップでハリウッド映画さながらの迫力のカーアクションが繰り広げられ、まばたきをする暇もないほど。さらに車体は自在にメタモルフォーゼして時折戦車のようにもなり、視聴者の度肝を抜く。その後もテンポよく物語が進んでいき、だんだんと“模範タクシー”の活動の全貌が明らかになっていく。

 “スカッと”する勧善懲悪の物語や、迫力のアクションはもちろん大きな見どころだが、“模範タクシー”の面々の深い人間ドラマと、軽妙なやりとりも注目ポイント。元特殊部隊出身のドライバー・ドギをはじめ、IT技術者でハッキングのプロのアン・ゴウン(ピョ・イェジン)、社長のチャン・ソンチョル(キム・ウィソン)などは、それぞれに悲しい過去を抱えており、過去の経験から復讐代行に身を投じている。またタクシーを改造するエンジニアであるパク・ジノン(ペ・ユラム)とチェ・ギョング(チャン・ヒョクジン)のコミカルなやりとりは、重いストーリーの中で清涼剤のように機能している。
 ドギを演じるのは、ドラマ『秘密の扉』『シグナル』などで知られるイ・ジェフン。クールな運転姿はもちろん、軽々と悪人を投げ飛ばすほどの激しいアクションシーンもこなしている。またポーカーフェイスかと思いきや、作戦遂行のためにひ弱な教師なハイテンションな会社員など、さまざまなキャラクターに変装して潜入するドギの姿も見どころで、さまざまな顔を見せてくれる。

 そして“模範タクシー”に疑いの目を向ける熱血女性検事のカン・ハナも重要なキャラクターだ。使命感を持ち真相に迫っていく彼女と、“模範タクシー”のやりとりには毎度ハラハラさせられる。『第3の魅力〜終わらない恋の始まり〜』『この恋は初めてだから』で存在感を光らせたイ・ソムが、ハナに扮している。

 塩辛工場で行われる従業員への虐待、高校生たちの行き過ぎた非行、臓器売買……それぞれの犯罪は目を覆いたくなる残虐なものも多いが、ストーリーは実際の事件をもとにしているそうだ。犯罪の劣悪さを克明に描くことで、「これ以上こんな事件が現実に起こってはならない」という、問題提起をする作品ともなっている。

 全32話と聞くと長く感じるかもしれないが、1話30分ほどのコンパクトなボリュームかつ目まぐるしく物語が展開していくので、飽きることなく視聴が進むだろう。会社の地下に広がる大きな秘密基地には、きっと童心に帰ってワクワクさせられてしまうはず。

(C)SBS

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