藤井聡太名人がシリーズ初黒星 通算成績は3勝1敗に 5期ぶり復位目指す豊島将之九段に敗れる/将棋・名人戦七番勝負第4局

2024年5月19日(日)20時50分 ABEMA TIMES

 将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負第4局が5月18・19の両日、大分県別府市の「割烹旅館もみや」で指され、藤井名人がシリーズ初黒星を喫した。通算成績は藤井名人の3勝1敗。注目の第5局は5月26・27日、北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で指される。

【中継】藤井名人VS豊島九段 大熱戦の第4局解説(生中継中)

 これまでに開幕から3連勝で防衛に迫っていた藤井名人が、シリーズ初黒星を喫した。注目の第4局は、別府温泉が舞台。豊島九段にとっては後が無い状況で迎えた勝負所の一局とあり、用意の作戦の後手横歩取りに誘導した。じっくりとした進行ながら、盤上は大駒が飛び交い早々に激戦へと発展。1日目は挑戦者の手番で封じ手の定刻を迎えた。

 豊島九段の封じた一手は攻め合いを示唆する桂馬の跳躍。自玉へ迫り来る後手からの脅威もいとわない、強気の攻勢へと打って出た。しかし、何としてでも本局で決着を付けたい藤井名人も、簡単には相手に決め手を与えない指し回しで対抗。混戦へと持ち込む道を模索した。終盤戦では激しい攻防戦が繰り広げられ、夜戦突入後も形勢不明の時間が長く続くことに。それでも豊島九段が2枚の飛車を軸に、着実にポイントを積み上げることに成功。最後藤井名人は戦力不足が響き、押し切られる形となり静かに投了を告げた。

 藤井名人は「陣形にキズが多く、受けに回っても受け切れないと思い攻め合いに行った。工夫が必要だった」とコメント。次戦に向けて「すぐに(第5局が)あるので、気持ちを切り替えて頑張りたい」と話した。

 この結果、藤井名人はシリーズ初黒星を喫し通算成績は3勝1敗に。依然として初防衛まであと一勝の位置にはいるものの、苦い一敗が刻まれることとなった。次戦の第5局はわずか中6日の5月26・27日、北海道紋別市で迎える。終盤戦へと突入するシリーズの星のゆくえからますます目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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