ジェラルド・バトラー主演『グリーンランド』がいまの時代に求められた理由を紐解く
2021年5月19日(水)18時5分 シネマカフェ
この度、解禁された2分特番は、映画評論家の森直人氏が「その時々で今、人類は何に恐怖し不安を持っているのか?というものを、時代性にあわせて作られている」とディザスター映画の系譜を過去作から紐解く。さらにディザスター映画として、本作がいまの時代に求められる要素を解説している。
過去作として紹介されるのは、人類滅亡が騒がれた世紀末に製作された『ディープ・インパクト』(1998年)、21世紀に入り環境問題が深刻化した時期に製作された『2012』(2009年)。どちらもその時代性にマッチし、大ヒットとなった作品だ。
そして今回劇場公開される『グリーンランドー地球最後の2日間ー』もまた時代をリアルに描写していると森氏が力説。「自然災害や天変地異よりも怖いのは人間。パニック状態に陥ると人々は何をするか? 物を買い占めに走る、『なぜあいつが助かって自分は助からないのか』と疑心暗鬼が起こる」という解説が物語っている。
さらに主演を務める、『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズ、『ハンターキラー 潜航せよ』のジェラルド・バトラーについても、「あのジェラルド・バトラーが一般人に徹していて、どうやって家族を守るのかに注目」と森氏。そして長いコロナ禍で待ち望まれた大迫力のスペクタクル映像に「今映画館の大スクリーンで見るべき映画」と太鼓判を押している。
『グリーンランドー地球最後の2日間ー』は6月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。