有村架純、“月9”枠8年ぶり出演 7月期『海のはじまり』で目黒蓮と2年ぶり共演「丁寧に向き合いたい」
2024年5月20日(月)5時0分 オリコン
今作は主人公の夏が、大学生だった時に付き合っていた交際相手であり、別れて以来、7年もの間会うことがなかった南雲水季の死をきっかけに、自分と血のつながった娘の存在を知ったことで人生が変化していく物語。
『silent』(2022年/フジ)の脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、 村瀬健プロデューサーが再び結集。人と人との間に生まれる愛と、そして家族の物語を丁寧に描く、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品を送る。
今の夏にとってこれからの人生をともに歩みたいと考える恋人・弥生。仕事の関係で出会い、交際が始まってから3年が経ち、そろそろ結婚も考えようと思い始めていたとき、夏に子どもがいることを知る。それは、夏にとってだけでなく、2人の未来を描こうとしていた弥生にとっても、青天の霹靂(へきれき)の出来事であった。
ある日突然、愛する人に、その人がかつて好きだった人との間の子どもがいることを知った弥生が何を考え、どのように向き合っていくのか。その揺れる心模様も、この物語の重要なテーマになる。
このほど、有村が演じる弥生のキービジュアルも公開。愛する人に起きた突然の出来事と、心の準備をする間もないまま向き合うことになる彼女の心の色彩を映したような空。そして、吹きつける風を身にまとっているようにも見える弥生の姿。少し遠くを見上げ、何かを思うその表情に、有村が表現する奥深い感情が見事に表れた一枚となっている。
■有村架純コメント
——『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、8年ぶりの月9出演となります。村瀬プロデューサーとも久しぶりのタッグとなりますが、出演にあたっての特別感などあれば教えて下さい。
約一年前にこの物語に出会った時、人は円滑に生きていくために痛みに蓋(ふた)をするのかな、と感じました。誰かを思うことは決して楽ではない。私はこの作品が教えてくれることを知りたくなりました。プロデューサーの村瀬さんとは『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、久々にご一緒させていただきます。お互いの変わらない心根も共有しながら、再び能動的に作品を作れることをうれしく思います。
——弥生役の印象、演じる上での意気込みを教えて下さい。
一つ一つを見落とさないように弥生を考え続けたいです。
——視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
キャストスタッフの皆さんと良い作品作りができるよう丁寧に向き合いたいと思います。よろしくお願い致します。
■村瀬健プロデューサーコメント
ようやく、有村架純さんとご一緒することができます。有村さんとは、彼女の連ドラ初主演作『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、またご一緒したいとずっとずっと思っていました。『いつ恋』は、有村さんだったから多くの方の心に響いたと思っています。どんなに苦しい状況にあっても前向きにひたむきに生きる音を、優しさやあたたかさだけでなく、弱さももろさも含めて見事に演じ切ってくださりました。
有村さんが音というキャラクターと丁寧に真摯(しんし)に向き合ってくださったおかげで、高良健吾さんが演じてくださった練、そして二人を取り巻く登場人物たちとの間で紡がれた物語がたくさんの方の心に響いたのだと思います。
その後、いろいろなドラマや映画で見るたび、年齢を追うごとにすばらしい女優さんになっていく姿を見ながら、もう一度ご一緒したいと思い続けてきました。その願いが今回、かないました。仕事としては8年ぶりにお会いした有村さんは、彼女の魅力の一つである“可憐(かれん)さの中にある凛とした強さ”を変わらず持ち続けていましたが、その強さの質が良い意味で変わった気がしました。なんというか、強靱(きょうじん)という意味での強さではなく、もっとしなやかな、やわらかさすら感じる不思議な強さを感じたのです。言葉にしにくいのですが、僕がずっと彼女に感じてきた稀有(けう)な魅力がより進化していると強く感じました。
今回の弥生は、とてつもなく難しい役です。愛する人との結婚を考え始めていた矢先、その人にかつて好きだった人との間の子どもがいたことを知る。愛しているからこそ抱える感情、そして自分自身の人生と向き合いながら抱える誰にも言えない思い。このドラマのもう一人の主人公ともいうべき弥生を、有村さんがどのように演じてくださるのか。誰よりも信頼している彼女だからこそ、目いっぱいハードルを上げてお迎えしています。僕自身、楽しみでしかありません。