【日本映画批評家大賞】筒井真理子、『日本映画批評家大賞』で主演女優賞 役を模索する喜び語る「自分自身が個性がないと…」

2024年5月22日(水)20時7分 オリコン

主演女優賞に喜びを語った筒井真理子(C)ORICON NewS inc.

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 俳優の筒井真理子が22日、都内で行われた『第33回日本映画批評家大賞』授賞式に登壇した。映画『波紋』で主演女優賞を受賞した筒井は「賞をいただくためにお芝居をしたことはありませんが、賞をいただけるとうれしいですね(笑)」と冗談を交えながらスピーチした。

 「さっきまで冷静だったんですけど、急にドキドキしてきて…」とちゃめっけある姿をみせながら「撮影でも信頼できる監督とすばらしい共演者の間で、緊張感もあり毎日楽しい日々だった。(撮影から)1年以上が経ち、世界が大変なときに平和な日本でみなさんと会場にきてくださった方々が祝福してくださるのがありがたい」と感謝を込めた。

 「立っているだけでおもしろいことをやってくれそうな女優さん。クセ者の名俳優たちのなかで見事なまでに表情や行動で感情をみせてくれる。ひきだしがありすぎていくつ持っているんだろう?」と評された筒井は「自分自身が、個性がないと思ってるので役に揉まれたいと、役を探っている作業が楽しい」と振り返る。

 「私は小さく狭い人間ですが、自分に遠いところにある役の気持ちを探っていくことがそうつながっていたらいいな。ちっぽけな自分が『こういう気持ちだったんだ』とわかったときに、自分がめりっと大きくなった気がします」と胸を張った。

 監督賞も受賞した荻上直子監督のオリジナル最新作。放射能、介護、新興宗教、障害者差別、独居老人といった、誰もがどこかで見聞きしたことのある現代社会の問題に次々と翻ろうされる主人公・須藤依子を演じている。

 同賞は、1991年に水野晴郎さん(故人)が発起人となり、淀川長治さん(故人)、小森和子さん(故人)といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈られる。2023年に公開した映画を対象としている。

■『第33回日本映画批評家大賞』結果

作品賞:『ほかげ』(塚本晋也監督)

監督賞:荻上直子監督『波紋』

主演男優賞:東出昌大『Winny』

主演女優賞:筒井真理子『波紋』

助演男優賞:磯村勇斗『月』

助演女優賞:新垣結衣『正欲』

ドキュメンタリー賞: 『ライフ・イズ・クライミング!』(中原想吉監督)

アニメーション作品賞:映画『窓ぎわのトットちゃん』(八鍬新之介監督)

新人監督賞:金子由里奈監督『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

工藤将亮監督『遠いところ』

新人男優賞(南俊子賞):アフロ『さよなら ほやマン』

黒崎煌代『さよなら ほやマン』

新人女優賞(小森和子賞):花瀬琴音『遠いところ』

脚本賞:上田誠『リバー、流れないでよ』

編集賞(浦岡敬一賞):今井大介『#マンホール』

撮影賞:芦澤明子『スイート・マイホーム』

松永文庫賞(特別賞):八丁座

ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):木野花『バカ塗りの娘』

ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):小林薫『バカ塗りの娘』

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