水道橋博士、圧巻の書評大全『本業2024』刊行 帯はビートたけし「この本、重いよ!」

2024年5月24日(金)6時0分 オリコン

水道橋博士による著書『本業2024』(青志社)

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 お笑いコンビ・浅草キッド水道橋博士による著書『本業2024』(青志社)が、きょう24日より発売される。

 痛快無比の怒涛のタレント本83冊、664ページにわたって天下無敵の褒め殺し。累計700万部を売り上げたタレント本を批評した書評大全となる。本の帯はビートたけしで「よくこれだけのモンを書いたなー!この本、重いよ!バカヤロー!!」と寄せている。

■『本業2024』に登場する著者
矢沢永吉 いかりや長介 長嶋一茂 小林よしのり 吉田豪 山城新伍 飯島愛 えなりかずき 田代まさし ミスター高橋 松本人志 ゾマホン・ルフィン 杉田かおる 大槻ケンヂ 近田春夫 みうらじゅん 伊集院光 ゴージャス松野 荻野目慶子 向井亜紀 なべやかん アニータ・アルバラード 田原総一朗 田原節子 ボブ・サップ 山田かな子 サンプラザ中野 高倉健 Oka-Chang 佐野眞一 高橋がなり つんく♂ 哀川翔 関口房朗 野中広務 加賀まりこ 大竹まこと 杉本彩 ガッツ石松 角田信朗 諸星和己 堀江貴文 島田紳助 大槻ケンヂ Q.B.B. 百瀬博教 岩井志麻子 中野翠 みうらじゅん 竹中労 テリー伊藤 博多大吉 齋藤 孝 玉袋筋太郎 千原ジュニア 東貴博 樋口毅宏 町山智浩 井上章一 坂口恭平 神足裕司 春日太一 いとうせいこう 武田砂鉄 大川 貴史 原田 専門家 又吉直樹 笹山敬輔 細田昌志 エムカク 斉加尚代 有田芳生 高瀬幸途 柳澤 健 ビートたけし 酒井若菜

■「まえがき」より
ボクは自著の中で、50歳をすぎれば、人生には「予告編」があると再三、書いてきたが、一切、その予兆もなく信じられないことも起こる。
2024年の元日の午後、自宅で下血が止まらなくなり、血の気が失せた。眼の前が回り始めたのは、先に起きた能登地震の余震が続いているものと思っていた。救急車が呼ばれて東京医大のERに緊急搬送された。

「1時間でも遅れていたら死んでいた」と医師に言われた。とにかくボクが生き返ったのは間違いない。15年前に出版した『本業』はロッキング・オン社から単行本に、そして5年後に文春文庫で息を吹き返した。『本業』は単行本、文庫でも良く売れてくれた著者孝行の一冊ながら、時の経過と共に忘れ去られて絶版になったままだった。しかし、この本が再び、蘇生したのである。

この本のコンセプトは流行りと共に読み捨てられていくタレント本の書評であった。だからこそネタは時流ものだとボクも思っていたのだが、読み返してみたら月日の移ろいと共に、タレント本人も本も加齢して、渋く濃く熟し、興趣を増していた。それにしても他人の人生をああでもない、こうでもないと俯瞰し、分析、考察して、そして結論づけているのは我ながら余計なお世話だ。

こんな本にうだうだと時間を費やすよりも、もっと人生は豊かであり、ギャンブルとかゴルフや異性と酒を酌み交わすクラブも麻雀もテレビゲームもボクと共に歩めたはずだ。しかし、「飲む、打つ、買う」が芸人の三拍子だとしたら、ボクは「鬱」だけを極め、鬱病の再発でタレント議員の職をスピード辞職したり、最高裁でスラップ訴訟を争う予定の裁判の被告であったり、本業以外が忙しく、本以外の趣味の持ちようがなかったのだ。

そんなボクが老人となり、人生を通しての趣味は読書だったのに、もはや老眼でほとんど文字が読めないのも実に皮肉なことだったと思う。長い人生をくよくよと本を読み、くよくよと文字を綴ってきた。本はボクの子供だ。昔の子供を引きとり、違う形に育て上げ、61歳にしてボクの新しい子供が産まれた。

この本は、『本業』で綴ったタレント本に加えて、一般の本の書評、インタビュー、対談なども含めて、全83作の本の書評大全として新たに『本業2024』と題して編み直した。
正月に人生の終わりに手をかけたボクとしては、必然的にその後の人生は余生であり、その後の著作は人生の集大成であり、“本書く派”タレントに復帰したボクの「遺書」シリーズのはじまりが記念すべき「2024年」なのだ。

オリコン

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