国民・玉木雄一郎代表 今年産のコメも高値推測「引きがいいので...下がりにくいんじゃ」 政府に対応訴え
2025年5月29日(木)22時34分 スポーツニッポン
国民民主党の玉木雄一郎代表(56)が29日、BS11「報道ライブ インサイドOUT」(月〜金曜後9・00)に生出演し、今夏の政府備蓄米放出の先の農政改革に言及した。
コメ価格の高止まりが続く中、失言などを理由に更迭された江藤拓前農水相に代わり、小泉進次郎農水相が就任。備蓄米30万トンを、これまでの入札による申し込みではなく、政府の言い値で購入希望者を募る随意契約で、25日に業者からの申し込みを開始していた。6月上旬には2000円ほどで店頭に並ぶことを目指している。
“令和のコメ騒動”と呼ばれる今回のコメ不足。今夏の参院選への影響を問われ、玉木氏は「びっくりしたんですけど、党首討論の時に3000円台ということを(石破茂)総理が明言されたので、それは一つ、綱領事項にはなると思う」との認識を示した。
コメ不足のさなか、25年産米は「引きがいいので、田植えした瞬間にこの田んぼ全部買いますとか、JAもコシヒカリとかだと60キロ、1俵当たり2万3000円を提案している」とし、「そうなるとなかなか、今年産米は下がりにくいんじゃないか」と、価格下落を不安視。「そのへんを考えると25年、今年もそうですけど、26年産米をどうしていくか、メッセージも出していかなければならない」と述べた。
政府には、備蓄米放出による一時的な流通量回復と、未来へ向けた農政改革の二本立ての対応が求められる。玉木氏は「(改革は)先でいいと言っているけど、実はセットでやらないと。次がどうなっていくのか、考えていかないと」と指摘した。「たとえば備蓄米をどんどん出していって、すっからかんにはならないけど、今30万トンくらいありますけど、さらに出すとなると、どうやって埋めるのか」と、将来の備蓄米にも不安を募らせた。
さらに「実は手元に出したコメをいくらで出したからとかではなくて、中長期的なものが今にも響くので、そういった体形的な農政改革を、今こそ示すべきだと思いますね」と訴えた。