テレビ東京・石川社長退任へ 就任5年を総括「テレビが置かれている環境が大きく変わった時期でした」
2025年5月29日(木)17時6分 スポーツニッポン
テレビ東京は29日、東京・六本木の本社で定例社長会見を行い、石川一郎代表取締役社長が6月19日付で退任し、テレビ東京ホールディングスの会長に昇進することについて、総括のコメントを述べた。
石川社長は、就任から5年間を振り返り「テレビ業界を取り巻く環境や、70年来続いてきた制作手法などが見直される、いわば“曲がり角”にさしかかった時期に、私は社長に就任させていただいたと感じています」と語った。
特に、新型コロナウイルスの影響について触れ、「今までの多くの人が集まって、番組やコンテンツを作るという時代から、極力人と人との接触を減らし、コロナ感染しないような形の制作をどうやっていくかっていう。今までのテレビの作り方とか、コンテンツとは違うことをいろいろ考えざるを得なかった」と回想。
さらに、「その後、感染状況が落ち着いたかと思えば、皆さんご存知のジャニーズの問題、それから、わが社のいろんなミスがあった警察密着24時問題と最後はフジテレビさんの問題があって…やっぱりそのテレビが置かれてる環境っていうのが大きく変わった時期にちょうどやってたなという気がいたします」と述べた。
続けて「やはり我々と、芸能界の方々の付き合い方を含めて、人権問題も含めて、いろいろ考えさせる面が多く、我々の経営についても、人権方針というものを作って、経営のコンプライアンス上の問題を1段階、2段階と拡大する時代だったなというふうに思う」とまとめ、最後に「いろいろお世話になりました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。