「あんぱん」阿部サダヲ22年ぶり朝ドラ話題「日本の朝に必要」ヤムおじさんハマり役...CP語る起用の背景

2025年5月30日(金)9時0分 スポーツニッポン

 俳優・阿部サダヲ(54)が、NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の出演で大きな話題を集めている。同作はアンパンマン生みの親・やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルとした物語で、阿部が演じるのは陰ながら2人を支えるパン職人・屋村草吉。アンパンを振舞うその姿は、アニメ「アンパンマン」に登場するジャムおじさんそのものだ。阿部にとっては22年ぶりとなる朝ドラ出演。作品を手掛ける倉崎憲チーフ・プロデューサーに、起用の背景を聞いた。(中村 綾佳)

 物語は、のちに夫婦となる朝田のぶと柳井嵩の幼少期から始まった。朝田家と柳井家を取り巻く豪華キャストが次々と出演する中、初回から強烈なインパクトを残しているのが阿部サダヲの「屋村草吉」だ。幼い2人にパンを振舞い励まし続けるその姿は、まるで「ジャムおじさん」だと反響を呼んだ。

 阿部は意外にも、1993年「かりん」、2003年「こころ」以来、22年ぶりとなる朝ドラ出演となった。起用の意図を倉崎氏に聞くと、「念願だったんです」と明かす。自身が入局1年目の2011年、大河ドラマ「平清盛」を担当したときに阿部と初対面したといい「その時に凄くよくしてくださったんです。僕なんてド新人だったのに、優しく気にかけてくださって。誰にでも平等に接してくれて…」と感激。すっかり阿部の虜となった。

 その後19年の「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で再会。「阿部さんがいると、現場が明るくなるんですよね」といい「意外ですが、朝ドラには『こころ』以来20年以上出ていらっしゃらない。僕は日本の朝には阿部サダヲが必要だ!ってずっと思っていて、自分が朝ドラをやるときが来たら絶対に阿部さんに出ていただきたいと思っていたんです」と打ち明けた。

 セリフも風貌もピッタリのハマり役だが「脚本の中園さんが、キャストありきではなく『ヤムおじさん』という素晴らしいキャラクターを書いてくださったんです。その脚本を読んだ時に、これは阿部サダヲさんっぽいなと思ったんですよ。それで中園さんに“阿部さんはどうですか”と提案したところ、賛同してくれて。口調とかも含めて、本当にピッタリだなと思いました」と経緯を明かした。

 モデルはジャムおじさんという“裏設定”は阿部本人にも伝えているといい、「オファーのときにお伝えしました。その設定も面白がって引き受けてくださいました」と告白。第45回(5月30日)、朝田家を去ったが、今後も“ヤムおじさん”から目が離せない。

スポーツニッポン

「あんぱん」をもっと詳しく

「あんぱん」のニュース

「あんぱん」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ