藤本五段 C級1組デビュー戦白星 順位戦連勝を10に 昨年度勝率・850で藤井王将に肉薄の最年少棋士

2024年6月11日(火)23時25分 スポーツニッポン

 将棋の最年少棋士・藤本渚五段(18)が11日、大阪・関西将棋会館で、C級1組デビューとなる順位戦1回戦に臨み、西田拓也五段(32)に121手で勝利した。終局は午後10時51分。持ち時間6時間から藤本は5時間21分、西田は6時間消費した。

 藤本は昨年度成績が51勝9敗の勝率・850で、勝率1位賞に輝いた藤井聡太王将(21)の・852わずかに及ばなかったが、新人賞と最多勝利賞をダブル受賞した。挑戦者争いが進行中のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)では、1次予選を4連勝して2次予選進出した勢いを証明した。

 戦型は振り飛車党の後手・西田の四間飛車に進み、2度の角交換から華々しく大駒が両者の駒台を行き来した。藤本は船囲い、西田は片美濃囲いの薄い陣形で戦いが始まり、飛車を成り込んでのサイド攻撃と9筋からの端攻めを織り交ぜた藤本が先行して逃げ切った。

 昨年度、順位戦デビューした藤本はそのC級2組初戦、石川優太五段戦で敗れ、黒星発進したがその後9連勝してC級1組へ昇級した。そしてこの日の勝利で、順位戦連勝記録を10と2ケタへ乗せた。歴代最長は18世名人資格保持者の森内俊之九段(53)の26連勝で、2位は藤井の22連勝。まだ先は長いが、その動向も注目を集めそうだ。

スポーツニッポン

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