バングラデシュの若き教師が母親を説得『世界のはしっこ、ちいさな教室』本編映像

2023年7月21日(金)14時0分 シネマカフェ

『世界のはしっこ、ちいさな教室』© Winds - France 2 Cinéma - Daisy G. Nichols Productions LLC - Chapka - Vendôme Production

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『世界の果ての通学路』製作チームによるドキュメンタリー『世界のはしっこ、ちいさな教室』より本編映像が解禁された。




本作は、シベリアの雪深い遊牧民のキャンプ、ブルキナファソの熱帯の村、バングラデシュのモンスーンで水没した農村地帯といった、過酷な環境で奮闘する3人の教師と、学びに目覚めた子どもたちを捉えたドキュメンタリー。

この度解禁されたのは、バングラデシュの船の上の教壇に立つタスリマが家庭の事情で娘を登校させられない母親を説得するシーン。

バングラデシュでは15歳未満の女子の約16%、18歳未満の51%が児童婚している。タスリマは女性も男性と同じ権利を持つべきとの強い理念を持ち、学校では後輩たちが児童婚の犠牲にならないよう日々奮闘している。

解禁された本編映像でも、貧困を理由にまだ小学生のヤスミンに結婚して家族を助けてほしいと願う母親と、必死で説得するタスリマのやり取りが展開される。

子どもたちに勉強を教えるだけじゃなく、その子どもの家庭の問題まで親身になって寄り添おうとするタスリマ。彼女が暮らすバングラデシュ北部にあるスナムガンジ地方はモンスーンの影響で1年の半分が水没し、彼女も幼い頃に洪水で家を失った経験を持つ。

結婚を勧める親を説得して高校を卒業し、人道支援団体が主催するボートスクールに派遣されて、居住する村の教師になった彼女。貧困や児童婚によって、失われてしまう子どもたちの未来を変えるために戦うタスリマの姿に胸が打たれる映像になっている。

『世界のはしっこ、ちいさな教室』は7月21日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。

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