『ブラックパンサー』チャドウィック・ボーズマン、レジェンド・アワードを受賞「D23」
2022年9月12日(月)18時15分 シネマカフェ
チャドウィックは、祖国である超文明国家ワカンダの秘密を守るという使命を果たすため、ワカンダの国王、そしてブラックパンサーというヒーローのふたつの顔を持つティ・チャラを演じ、世界中から愛される存在に。
『ブラックパンサー』はヒーロー映画としては初のアカデミー賞作品賞含む7部門にノミネート、3部門の受賞、社会現象を巻き起こした、エンターテインメント史に名を残す1作品に。
ブラックパンサーの演技を通して世界中の人々に感動を与えたチャドウィックの功績を称え、今回ディズニー・レジェンド・アワードが授与された。ディズニー・レジェンド・アワードは、1987年に設立されたウォルト・ディズニー・カンパニーに多大なる貢献をもたらしたスタッフやアーティストを称える賞で、「D23 EXPO 2022」の中で表彰式を開催。過去にはアイアンマンこと、ロバート・ダウニー・Jr.も受賞した。
2020年、病のため他界したチャドウィック。亡き彼にディズニー・レジェンド・アワードが贈られたステージには、代理として牧師である兄のデリック・ボーズマンが登壇。「私の弟と、彼に授けられるこの名誉のことを考えると、まず彼がまだ生きていたらよかったのにと思います」と惜しみない愛を語り、チャドウィックがいかに家族や友達、そして妻のテイラー・シモーネ・レッドワードに対して尊敬の念を抱いていたかということを話し、「彼は、最後の日々においてさえ非常に強靭で、亡くなる6日前に自分の約束を守って彼女と結婚したのです」とエピソードも明かした。
最後に「チャドはこれからもずっと皆さんのことを愛していくでしょうし、両親はチャドのことをずっと愛していくことでしょう。そして私にとっては、父さんと母さん、あなた達はずっと伝説的存在であり続けるでしょう。王の創造には王と女王が必要なのですから」と想いを告げ、会場は大きな拍手に包まれた。
さらに、イベント2日目のマーベル・スタジオプレゼンテーションでは、チャドウィックの意志を受け継いで続編を完成させた、レティーシャ・ライト、ウィンストン・デューク、アンジェラ・バセット、ネイモア役のテノッチ・ウエルタらキャスト陣に加え、ライアン・クーグラー監督、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが登壇。
最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、国王でありヒーローのブラックパンサーを失ったワカンダが舞台に。亡きティ・チャラの妹、シュリを演じたレティーシャは「一番の楽しみは皆様にクーグラ—監督がハートを注ぎ込んだ、この美しいストーリーを観て頂く事。そして我々のブラザー(チャドウィック・ボーズマン)も空の上から暖かく見守ってくれてると思います」とコメント。
ウィンストンは「日本のファンはマーベルもディズニーも応援してくれるので、この作品も気に入って頂けると思います。最新作、アクション・冒険・家族の物語が全てパワーアップしてます」と力強くアピールした。
ケヴィンは本作がワカンダのレガシーを引き継ぎリスペクトと希望に満ち溢れた作品になること、またMCUのフェーズ4の最後を飾る作品となることを明かしており、新たな「アベンジャーズ」へ向かう最新作としても見逃せない。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は11月11日(金)より公開。