山田孝之が発起人!柴咲コウ&水川あさみ&志尊淳らが監督に初挑戦するプロジェクト始動

2020年9月17日(木)16時20分 シネマカフェ

「MIRRORLIAR FILMS」12名の参加監督 (C)2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

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山田孝之らが発起人となり、役者を目指す全ての人に「学び」と「チャンス」を提供するため、2017年にスタートしたサービス「MIRRORLIAR」。この度、新たな企画として若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合し映画を作り上げるプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」(ミラーライアーフィルムズ)を始動。プロジェクト発表記者会見が行われ、監督として起用された俳優・映画監督12名からコメントが到着した。

新たな企画「MIRRORLIAR FILMS」では年齢・職業問わず多くの方たちに映画製作のきっかけや魅力を届けるべく、一流監督から一般クリエイターまで、36人の映画監督による短編オムニバス映画(1作品5分以上15分以内)を4シーズンに分けて製作、1stシーズンを2021年夏に全国劇場公開。シーズン2、3、4と3か月ごとに公開していき、4シーズン公開後には映画祭を開催する。


現在、オムニバス上映作品に含まれるショートフィルムの一般公募を、作品内容やジャンル、プロ・アマチュア、他映画祭での受賞歴を問わず、幅広く実施している。

9月16日(水)に行われた会見には、本プロジェクトの幹事の1人である伊藤主税(and pictures)に、運営メンバーの1人である山田さん、同じく運営メンバーの1人である阿部進之介、幹事の1人である関根佑介(Fogg)、運営メンバーの1人である松田一輝(KOUEN)、配給を担当する小金澤剛康(イオンエンターテイメント)が登壇。映画全36本の作品の中には、著名な俳優・映画監督24名によるオリジナル作品も含まれることが発表され、そしてその中から今回12名の発表が行われた。


監督をつとめる俳優陣には、本プロジェクトの発起人の1人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めたほか、企画にも携わるなど俳優だけに留まらない活躍をみせる阿部進之介、新作ドラマ「DIVER-組対潜入班-」や前作が大ヒットを記録した2021年公開予定の『ザ・ファブル 第二章』など話題作への出演が絶えない安藤政信、22歳でカンヌデビューを果たすなど国内外で注目を集め、長編デビュー作『真っ赤な星』や『21世紀の女の子(君のシーツ)』などを手掛ける新進気鋭監督・井樫彩、『ラスト・ナイツ』(15)でハリウッド進出を果たしたほか、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督・紀里谷和明

さらに、岡田将生とダブル主演を務める2021年1月22日公開予定の『さんかく窓の外側は夜』も控え、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳、俳優としては10月10日放送スタートの主演ドラマ「35歳の少女」(NTV)が控えるほか、昨今は「レトロワグラース」代表としての顔も持ち、YouTubeなど活動の領域を広げている柴咲コウ。

菅田将暉主演ショートフィルム『Summer break』の監督を務め、イラスト、MV制作などジャンルにとらわれず様々なものづくりに携わる映像クリエイター・野崎浩貴、長編デビュー作『リベリアの白い血』が国内外で高く評価され、長編2作目となる『アイヌモシリ』が10月17日に公開を控える新鋭監督・福永壮志、『新聞記者』(19)で第43回アカデミー賞最優秀作品賞を含む6部門を受賞したほか、その新たな物語として米倉涼子を主演に迎え、Netflixオリジナルシリーズ版でも引き続き監督を務める映画監督・藤井道人。

2020年だけでも『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(主演)、『ミッドナイトスワン』など多数の話題作に出演する俳優の水川あさみ、『リンダ リンダ リンダ』『コタキ兄弟と四苦八苦』などで広く知られ、報知映画祭最優秀監督賞をはじめ数々の受賞歴を誇る映画監督・山下敦弘、阿部氏と同じく本プロジェクトの発起人の1人でもあり、近年ではプロデューサーや監督など活動の幅を広げ、俳優としても主演映画の『はるヲうるひと』が公開待機中の山田さん自身と、計12名の豪華な監督陣の参加が伝えられた。


今回発表となった参加者のうち、阿部さん、安藤さん、志尊さん、柴咲さん、水川さんは監督初挑戦となる。

記者会見で山田さんは、「日常で気軽にSNSで動画を撮って公開するというサイクルは現代に根付いているので、そこにストーリーを作って撮ってみる。映画作りを気軽に身近に感じてほしい。主婦の方が『500万円撮りましょうよ、奥さん!』みたいなこともあると思う。動画を撮ってみんなが楽しんでくれたら」とさらなるエントリーに期待。

山田さんにとっては2021年公開の映画『ゾッキ』に続く監督業だが、「僕は運営側なので賞金はもらえないけれど、何でもやってやろうという感じです。まだ何を撮るかは決めていませんが、上映時間や予算などの制限があるからこそ、アイデアで乗り越えて面白い刺激的な作品を作りたい」と意気込み。

監督業初挑戦の俳優陣には「カメラの前と後ろでは違うものがあるので、それを感じてもらいたい。俳優をやっていく中でも監督の立場や苦労を知るのは大切な事。そこに気づいてもらって、映画愛がより強くなることを期待しています」と実感を込めながら呼びかけた。


キャスティングについて聞かれると「僕とこの人かなぁ?というイメージはあったものの、短編を撮るほかの監督から『孝之、出てよ』と言われている。その全部に応えて山田孝之だらけの映画祭になったら悲惨なので、逆に自分の作品には出ないで別の監督をキャスティングしてやろうかなと。普段芝居をしない監督に芝居をさせるのも面白そう」と構想は広がるばかりだ。

一方、監督初挑戦の阿部さんは「まだ撮影は始まっていませんが、僕自身ワクワクします。この世に存在していない映画をゼロから作る喜びがある」と声を弾ませながら「どんな内容か?それは...秘密です!」とニヤリ。エントリーする人々に向けて「新たな才能の出現も楽しみ。これから映像表現をしようとする方々は僕らの仲間です。映画というものを一緒に盛り上げることができたら」とエールを送った。

山田孝之「劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう」

今回のプロジェクトの狙いについて山田さんは「子供たちの将来の夢がYouTuberという今の時代の変化を感じる中で、劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう数を増やしたい。今の時代は短い映像に慣れているので、短編は合致している。それを劇場で観てもらって、映画っていいじゃん!と思ってもらえれば」と、現在の状況に沿って説明。

伊藤さんは「一人でも多くの方に映画作りの面白さを体験してもらいたい。それを劇場で観てもらうことに意味がある。若い世代が映画に触れあってほしい」と熱弁。小金澤さんは「今回のプロジェクトは映画業界全体の希望。長いスパンで続けられるプロジェクトでもある」と劇場側としての魅力を語った。

最後に阿部さんは「映画を撮ってみようかな、と思った瞬間からあなたも映画監督です!仲間が増えることを楽しみにしているし、刺激し合えたら」と挑戦者を募集。山田さんも「ネガティブでもポジティブでもいい。表現を吐き出す場として今回のプロジェクトが確立されたら面白くなるはず。ネタを探してどんどん短編映画を撮って、エントリーしてほしい」と未来の映画監督たちに呼びかけていた。

初監督に挑戦する面々も!12人の監督からコメント到着※五十音順
阿部進之介

僕にとって劇映画は「ここでは無い、でも地続きにある、手の届かない、どこかの世界の物語」であり、子供の頃から魅せられてきた没入できる世界です。そんなパラレルワールドのような世界を、監督として創れるなんてとても幸せです。想像と創造を忘れずに楽しみたいと思います。

安藤政信

自分がいつか監督をするだろうとは心のどこかで想ってました
ただその時がいつだかはわからず
この場所で出逢った
仲間の山田孝之や伊藤主税さん達によって連れてきてもらえたのだと思います
この出逢いをはじまりに映像演出に関わっていきたいです

井樫彩

不思議なご縁で今回参加させていただくことになりました。このような素敵な取り組みの中で、自分になにが出来るのかを考えながら、ひとつの物語を紡ぎ出せたら、と思っています。

紀里谷和明

まだ自分でも何が出来上がるのか見当もつきませんが、新しい映画制作を多くの方々とご一緒できる事を楽しみにしています。

志尊淳

色んなことに挑戦したい。
普段役者としての立場から行っている物作りを違う立場から、監督という目線から0から触れてみたい。俳優をやっている中で、徐々にこの気持ちが強くなっていきました。
でもまさかこんなに早く出来るとは思ってなかったです。
どんな形であれ、クリエイティブという観点で役者の仕事に還元できるような事を感じたいと共に、自分が感じる心内を作品を通してお伝えできたらなと思います。
支えてくださる方々に感謝の気持ちを持ちながら楽しく作品作りをしていきたいです。

柴咲コウ

「なんだかワクワクする」
純粋なその想いだけを手掛かりに、やったことないことに挑戦してみるのも良いのかもしれない。
「やりたいけど、やり方がわからない」
そういったことも、人が集まれば、できることがたくさんあるのだろう。

野崎浩貴

例えば小学生やおばあちゃんたちが作る映画だって当たり前にある方がいいです。
この企画には必須条件はありません。
少し前までサラリーマンだった僕も作ります。

しかも全て劇場公開されます。
すでにもう楽しみです。

福永壮志

様々な声が集められた短編映画の作品群は、きっといつか振り返った時に今のこの時代が反映されたものになると思います。短い時間でも心に残る作品が作れるように頑張ります。

藤井道人

自主映画時代、短編映画を作り続けてきたけれど、こうやって自由に創作する機会をいただけたのは久しぶりな気がします。紛れて埋もれてしまわないように、初心にかえって楽しみます

水川あさみ

わたしの同級生であり、友達であり、尊敬する役者仲間でもある山田孝之から面白い話をもらいました。監督やらない?って。
仕事でいちばん関わる立場なのに、いちばん未知の領域。自分が監督をやるなんてまったく思ってもみなかったけど、毎度、刺激と勇気をくれる山田孝之が誘ってくれるならチャレンジしてみようと、不安と期待が入り混じっております。

山下敦弘

「自由に好きに短編を作ってください」
と言われると逆に辛い。
元々、自主映画制作からのスタートだったので、昔は自由に好きに映画を作っていたはずなのだが、あれから20年以上も経ち、いろんな経験をしてきた今、自由に好きにと言われても正直どうしていいのか分からない......、といった状況なので、分からないものは分からないまま分かったフリをせず自由な映画に挑もうと思う。分からないまま突き進んだらどうなるのか?自分でもよく分からないので楽しみです。

山田孝之

与えられたのは自由な表現の時間。制限が無いと聞けば、人は自分で制限をどんどん増やすから面白い。予算は?日数は?人数は?機材は?納品は?自分一人スマホを片手に佇むこともできるし、熟考の末予算を増やし結集させることもできるだろう。5分〜15分の短い時間の意味は、強さも弱さも全てを含めた己との戦いから始まる。既に100で恐れているから未来は明るい。

「MIRRORLIAR FILMS」1stシーズンは2021年夏、全国公開予定(全4シーズン)。

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