喪失感抱える主人公のささやかな暮らし描く『春原さんのうた』1月公開&予告編到着

2021年10月28日(木)9時30分 シネマカフェ

『春原さんのうた』(C) Genuine Light Pictures

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前作『ひかりの歌』が口コミなどの評判で全国各地での公開へとつながった杉田協士監督待望の長編第3作『春原さんのうた』が、2022年1月8日よりポレポレ東中野ほかにて公開されることが決定。併せて、予告編が解禁された。




美術館での仕事を辞めてカフェでのアルバイトを始めた沙知は常連客から勧められたアパートの部屋に引越しをする。そこで新しい生活を始めた沙知だったが、心にはもう会うことの叶わないパートナーの姿が残っていた——。

作家・歌人の東直子による第一歌集「春原さんのリコーダー」(ちくま文庫)の表題歌「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」を基に、ある喪失感を抱えた女性が、日々のささやかな暮らしを続ける姿をただ見つめていく本作。撮影を『ひかりの歌』『偶然と想像』の飯岡幸子、照明を『花束みたいな恋をした』『きみの鳥はうたえる』の秋山恵二郎、音響を『不気味なものの肌に触れる』『VIDEOPHOBIA』の黄永昌が務めている。

第32回マルセイユ国際映画祭において、日本映画初となるグランプリとともに観客賞、俳優賞の3冠という快挙を成し遂げた『春原さんのうた』。31音の短歌から生まれた本作は、マルセイユ以降もスペインのサン・セバスティアン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭、ブラジルのサンパウロ国際映画祭、ウィーン国際映画祭、ドイツのマンハイム=ハイデルベルク国際映画祭、フランスのベルフォール国際映画祭など世界各国で旅を続け、11月の東京フィルメックスでのジャパンプレミアを経て、日本での劇場公開を迎えることとなった。

この度解禁された予告編は、主人公・沙知のささやかな暮らしが切り取られており、最後はマルセイユの審査員長を務めたラヴ・ディアス監督が閉会後に杉田さんに告げた「あなたの映画は本当にアメイジングです。これからも映画を作って、作って、作りつづけてください」というひとことで締めくくられている。

また全国特別鑑賞券は10月29日(金)より販売開始。イラストレーターで漫画家のカシワイによる描き下ろしイラストをプリントしたポストカード3種セットが先着特典になっている。

『春原さんのうた』は2022年1月8日(土)よりポレポレ東中野ほかにて公開。

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