パリ好き&映画好きにはたまらない『冬時間のパリ』ロケ地紹介
2019年12月8日(日)16時0分 シネマカフェ
本作はエリック・ロメールの『木と市長と文化会館』に着想を得た、アサイヤス監督の新境地ともいえる作品。魅力的な冬のパリを背景に、二組の夫婦の愛の行方と、紙からデジタルへと移り行く出版業界の現状を巧みに共鳴させつつ、洗練された会話とユーモアで活写していく。
さらに本作には、実際にパリにある文豪行きつけのビストロや、名作で使用されたカフェなど、パリ好き・映画好きにはたまらないスポットが随所にロケ地として登場する。劇中でも登場人物たちが食事をしたり、密会したりと重要なシーンに使われるロケ地ばかりとなっている。
ビストロ「Le Petit Saint Benoit」
最初の食事シーンで、アラン(ギョーム・カネ)とレオナール(ヴァンサン・マケーニュ)がランチミーティングしたビストロ。「愛人/ラマン」などで知られる文豪マルグリット・デュラスの行きつけの店だったことでも有名な、パリ6区にある老舗のビストロ。
カフェ「Charbon cafe」
セレナ(ジュリエット・ビノシュ)とレオナールが密会するバー。パリ11区のオベルカンフ地区にあり界隈でもっとも有名な人気店。19世紀の建物を改装して営業しており、店内はアンティークとモダンが調和している。
カフェ「Le Pure Cafe」
セレナがレオナールに別れを切り出すシーンに使われた、円形のカウンターテーブルが印象的なカフェ。リチャード・リンクレイター監督×イーサン・ホーク×ジュリー・デルピーの人気シリーズ2作目『ビフォア・サンセット』にも登場する。
ホテル「La Mare Aux Oiseaux」
パリ郊外に位置するサン=レジェール=イブリーヌの緑豊かな場所にある。パスカル・グレゴリー演じるアランの会社オーナー、マルク=アントワーヌの家として登場。このロケーションはまさしくグレゴリーが主演を務めた『木と市長と文化会館』のオマージュといえそう。
『冬時間のパリ』は12月20日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。